FCRセッティング-加速ポンプダイヤフラム交換5回-23/08/22
FCRの醍醐味のひとつが加速ポンプでございます。 今回は少し変えましたとかではなくて、手持ち全てで同日にセッティングしてみました。 加速ポンプダイヤフラム【標準】【KLX250】【KLX400】で吐出タイミングは【1.0mm】【0.5mm】 6パターンです。 私のCBX1000の加速ポンプは基準キャブレターが2つある状態なので2個ついています。 交換する度にキャブの着脱が必須となっております。 キャブの着脱も含めると結構な回数分解しています。 真夏の35度cの時にやる行為ではないなと痛感しております。 それでは順序だてて解説をしていきます。 レッツスターティン!
加速ポンプの交換で試した事
【吐出タイミング-0.5mm】 加速ポンプ-標準(大) 加速ポンプ-KLX250(中) 加速ポンプ-KLX400(小) 【吐出タイミング-1.0mm】 加速ポンプ-標準(大) 加速ポンプ-KLX250(中) 加速ポンプ-KLX400(小) 急加速して時速30km程度からスロットル急開でどんなフィーリングか? という私見で選定しました。スロットル開度で言えば1/8から3/4程度でございます。
加速ポンプダイヤフラムを交換
まずは加速ポンプダイヤフラムごとの感想からです。 標準については空燃比計で見ても10.0を指す時間が数秒です。長すぎです。 現在の私のCBX1000のハイスロットルには合わない気がします。 ナロースロットルの時は濃過ぎて気になるという感じにはならなかったので、 乗り方でも加速ポンプの選定は左右されるのだと思います。 KLX250(中)については濃くなりすぎないしベストでした。 ただし、他の2つの加速ポンプダイヤフラムと比較したからベストと言えました。 KLX400(小)は明らかに吐出量が少なすぎて使えないような気がしました。 先入観は良くないので吐出タイミングを変えてもテストしております。 結果を書くと現在は吐出タイミング1.0mmで加速ポンプダイヤフラムはKLX250(中)というセッティングです。
吐出タイミングを変更
今回の検証ではあまり影響が無かったような気がします。 私が気にしているのはスロットル急開時の空気を吸い過ぎて薄くなる現象を緩和したいというのが目的でございます。 0.5mmではおおむねスロットル開度1/8から効き始めます。 1.0mmではスロットル開度1/4手前から効き始めます。 急開では1/8も1/4通過してしまうので今回の検証方法では吐出タイミングについてはあまり意味がなかったかもしれません。 ただし、吐出タイミングが早過ぎるとスロットルバルブに吐出された燃料が直撃してしまうケースがあるので個人的な好みで最終的には1.0mmに設定いたしました。 ストリートでじんわりとスロットルを開けた時に1/8で加速ポンプが効きまくると乗りにくくなるだろうなというのもあります。
セッティングマニュアルに記載されている影響範囲でございます。
空燃比計で加速ポンプが濃いかどうか見る
空燃比計を装着している方限定ですが、FCRは急開した瞬間に10.0を指す瞬間があります。 これはFCRの特性なのか、PLXの空燃比計の特性なのかは不明ですが、急開した時に10.0を示します。 加速ポンプが強く効いていると10.0を示す時間が長いです。 この10.0を示す時間が長すぎると加速ポンプが強く効き過ぎているので調整が必要です。 またはスロットルの開け方を少し柔らかくするなど乗り方での対応となります。 少なくとも加速ポンプをオフにした時は長時間10.0を示しません。 試走していて、ジェットの問題なのか?加速ポンプの問題なのか? 切り分けて判断する時の参考にご利用くださいませ。
PLX-DM6を私のCBX1000は使用しています。 空燃比計は一昔前に比べると安価になりました。FCRのセッティングをこれから始めようと思われる方は取付難易度もそこまで高くはありませんからぜひとも取り付けてみてくださいませ。
加速ポンプはスロットルの開け方にも影響を受ける!
現在の私のCBX1000のスロットル開度は56度位です。CBX1000のFCRキットのスロットルを取付けると90度位です。90度の時はスロットル急開については加速ポンプの効き具合については気にならなかったのですが、56度に変更してからはスロットルの操作について非常に気になるようになりました。 とてもシビアになった感じがします。 全開56度はドカティのSSなどが採用しているスロットルなので、ストリートでバイクを乗る場合には少々角度が急過ぎるかもしれませんがせっかくスロットルひとひねりで全開に出来る状態なので、 しっかりとセッティングを煮詰めていきたいなとは思います。 参考までにこれからハイスロを導入しようとされている方は、 56度ではきつ過ぎますし、90度では1回で全開に出来ません。 ご留意くださいませ。
加速ポンプのセッティングは不正確になる
不正確になるとどういうことかというと、精密なセッティングが出来るつくりにはどう見てもなっていないという事です。吐出タイミングも概ねの数値程度にみておかないといけません。 燃料も出る時と出ない時もあります。吐出の量や勢いについても一定ではありません。 あくまでもちょっとしたオプション程度に考えておくべきなセッティングと言えます。
CBX1000の現在のFCRのセッティング
【現在のセッティング】 AS-0.50分 PS-0.45分 SJ-48 JN-90FTS#2 MJ-120 加速ポンプ-1.0mm 加速ポンプ-KLX250 スロットル1/4辺りでもう少し濃くても良いような気がするので、 ストレート径を90FTR#2に変更しても良いかなと思っている矢先でございます。
FCR初心者向け-加速ポンプはいじりまわしてみてください。
加速ポンプは初期値のまま触らないのはもったいないです。
吐出タイミングや加速ポンプダイヤフラムを交換したり、文房具のクリップなどを使って加速ポンプをオフにしたりなど、
自分好みを見つける為に色々と触りまわしてみる事もありかなと思います。
初心者向けと書いているのですが、特にバイクの調子も崩れることもありませんし、
簡単に触る事が出来ます。
↓過去のブログ投稿が開きます↓
FCRセッティング-加速ポンプをオフにする簡単な方法
FCRセッティング-加速ポンプダイヤフラム交換5回-23/08/22【まとめ】
加速ポンプのダイヤフラムを突然標準に戻した事で、色々と試してみました。 元々、KLX250(中)の加速ポンプが良いなと思っていた所に標準(大)を入れたことによって、 調子が悪くなりました。現在のセッティングの相性もあると思います。 また、KLX400(小)を入れてみて加速ポンプダイヤフラムだけで3パターン検証してみた結果、 KLX250(中)のダイヤフラムを使うのが現在のセッティングには良いなと思えました。 KLX400(小)を試していないとKLX250(中)が現在の最良のセッティングとは気が付きませんでした。FCRのセッティングは履歴をしっかりとメモしてABテスト的に比較する事が大事なのだなと思った次第でございます。 というわけで今回は加速ポンプダイヤフラムのお話でございました。 それではシーユーアゲイン!
参考写真
加速ポンプダイヤフラムについて雑ですが測っております。標準で4.9mm程度です。 KLX250で8.65mm程度、KLX400で9.65mm程度です。
空燃比計の購入
後付けになりますのでワイドバンドのセンサーはBoshを使う事がほとんどです。 マフラーの溶接用のボスのサイズはM18×10 P1.5です。 マフラーの素材を選んで購入する必要があります。空燃比計をセットで購入した場合はスチール製が付属している場合もあります。CBX1000にはPLXのDM-6を使っています。CBX1000は52パイの丸形を使うと中央の電圧計とメーターを交換出来ます。 ※PLX DM-6は生産終了の可能性があります
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