FCRトラブル-久しぶりにエンジンを掛けたら何だか調子が悪い-ジェットニードルのクリップ段数を変更してみよう!

HONDACBX1000 FCR
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FCRトラブル-久しぶりにエンジンを掛けたら何だか調子が悪い-ジェットニードルのクリップ段数を変更してみよう!

春に車検を受けました。3か月振りにバイクに乗りました。何だか調子が悪い。
定期的にエンジンも掛けていたし、バッテリーも上がっていない。
去年の冬に乗った時はセッティングもばっちりで好調だったのに何だかおかしい…。
こういうトラブルよくあります。
セッティングがばっちりの状態を知っているとわずかな差異でも気になります。
逆に中途半端な感じのセッティングで普段乗っているとあまり気にならないかもしれません。
色々な要因がありますけど季節的な要因でセッティングがずれ込んだことを前提に記載します。

『クリップ段数を一つ上にあげてください。』

おおむねこれだけで症状は随分と改善されるかもしれません。
クリップ段数の変更で症状が改善されたのであれば季節的にセッティングがずれ込んだと考えて間違いはないと思います。むろんその他のトラブルも起きているかもしれませんがFCR限定での話で進めます。
それではレッツスターティン!

クリップ段数の変更が1番季節の判定がしやすいです。

クリップ段数は季節の判定の為にあるのではありませんが調子の良し悪しを判定するのには都合が良いセッティング範囲です。
冬のセッティングで夏場でも普通に走行出来ます。
パワフルに走行出来るかというと疑問符が付きます。
ここで季節でのセッティングの差異があるなと感じたらクリップ段数を一つ上方に変更してみてください。冬場から夏場での話です。
クリップ段数は上から下にむかって1から7という風に表現されます。
下というのはジェットニードルの尖っている先端部のことです。
おおむねスロットル開度1/4から1/2あたりが強く変化します。
他のジェットでもよいのですがクリップ段数の変更が1番手っ取り早いです。
クリップ段数の変更は他のジェットの影響をあまり受けません。
厳密にいうと試走した時に1番分かりやすい部分に変化があります。

適正なクリップ段数に変更しました。その次は?

ここから色々な選択肢があります。
①リセッティングと言える位に色々と試していく
②部分的に何となく微調整する

リセッティングするなら今回のブログ投稿の意味がありません。
最初から丁寧にセッティングを進めていくしかありません。
②では無しを進めます。
冬場から夏場で気温が変化したのが原因で調子が悪かったことが前提になります。
エアスクリューを0.30分程度薄い方向に開きましょう。(1/2回転)
ジェットニードルを数値で15薄くしましょう(130→115)
バッチリ完璧とはいえませんけど、各スロットル開度でパワー感が増すはずです。
ここでセッティングをやめても良いですし、さらに細かくジェットを変更して微調整を進めてもよいと思います。

夏と冬のセッティングの違い

夏と冬で根本的に違うのは気温です。
FCRセッティングマニュアル4ページの取付条件の温度は5度C以上70度C以下と記載があります。
セッティングマニュアルが言うにには冬は乗るなという事です。
夏は30度C超える事はザラですがFCR的には大丈夫です。人体的には少々問題があります。
空燃比は燃料と空気の重さの比較です。
理想空燃比が14.7です。出力空燃比が12.5から13.0です。
現在のセッティングを春を基準として考えます。
夏は空気が軽くなります。
春から夏にかけて現状のセッティングは濃くなっていきます。
理由は空気が軽くなるからです。
セッティング上の表現としては
・薄くする
・空気を増やす
・燃料を増やす
となります。
冬は当然ですが逆になります。
ただし春秋にベストセッティングであるならば夏場でもセッティングの極端な変更はバイクにとっては必要が無い程度です。

冬場での注意

上記までは夏場に調子が悪いという事前提で書いております。
逆に冬場だとどうなの?
夏から冬に移動すると夏のセッティングのままでは空燃比が薄くなります。
燃料を現在から濃い目にする必要があります。
上記の逆の事をすれば良いです。
ただし夏場にセッティング絶好調だったとすると冬場に調子が悪いはよろしくない事がひとつあります。
エンジンの始動性です。
冬→夏だと燃料が濃い目になりますからエンジンの始動性はよいです。
また、季節的にもエンジンの始動性は非常によいです。
逆に冬は混合気が薄くなりますからエンジンの始動性は悪くなります。
そして、季節的にもエンジンの始動性が悪くなります。
FCRは加速ポンプがあります。エンジンが掛からないまま加速ポンプを複数回効かせてしまうとプラグが湿っぽくなります。エンジンがかからないまま燃料を吸い上げ続けるとプラグが湿っぽくなります。
結果としてプラグがカブるかもしれません。(カブる=プラグが濡れて点火できない状態)
上記のような状態はバイクに乗るのもつらいような気温です。
お正月や年始のイベントで冬場でもエンジンを掛ける必要があるかもしれません。
ご留意ください。

FCR初心者向け-ジェットニードルのクリップの予備を持ち歩くのは必須

過去の投稿でも何度も案内はしているのですがクリップの予備は必ず用意しておいてください。
FCRのセッティングをしているとクリップ段数の変更をした時に無くすという経験は誰もが必ず味わいます。クリップを無くすとさっきまで元気いっぱいに走っていたバイクが不動車に早変わりです。
不動車というと極端ですが走行不能になります。
ホームセンターで販売されているクリップでも代用は出来ますが微妙に大きさが違います。
出来るだけ専用品をお使いください。
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FCRトラブル-久しぶりにエンジンを掛けたら何だか調子が悪い-ジェットニードルのクリップ段数を変更してみよう!【まとめ】

季節にかかわらずですがジェットニードルのクリップ段数を変更するとバイクの調子がガラリと変わります。数か月バイクに乗っていなくてバイクの調子が悪いと思ったら、エアスクリューとジェットニードルのクリップ段数を触ってみてください。
セッティング上の問題であれば解決の糸口が見つかるはずです。
皆様もバイクの長期放置にはご注意くださいませ!
それではシーユーアゲイン!
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