FCR-PS濃すぎないですか?パイロットスクリューとスロージェットの決め方

CBX1000-FCRFCR
CBX1000FCR説明書・マニュアル
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FCR-PS濃すぎないですか?パイロットスクリューとスロージェットの決め方

FCRを触り始めてからずっと悩んでいたことがあります。パイロットスクリューの戻し方です。
先日、同調を取っている時に気が付いた事があるので記載しておきます。
具体的にスロージェットとパイロットスクリューの決め方を書いている人も少ないです。
私が気が付いたことを書いているので実際とは違う記載をしているかもしれませんので、
間違った事を書いていてもご了承くださいませ。
空燃比計を取り付けている事が前提です。

私のCBX1000の現在のスロージェットは40です。
先日パイロットスクリューを1.00戻しだとアイドリングせず、空燃比計は【LEAN】です。
3.30分戻しだとアイドリングする。空燃比計は【13.5】程度です。
要するにパイロットスクリューの戻しが足りないという事です。
以前試した事があるのですが、パイロットスクリューが全閉めでアイドリングするか?
アイドリングします。スロージェットは52でした。
ジェットニードルやアイドリングストップスクリューで無理矢理アイドリングさせるという事をのぞいては
FCRのスロージェットは低い番手だとどんなに頑張ってもアイドリング出来ません。
逆にスロージェットが大きい番手だとパイロットスクリューが効かない位燃料が多くなって、
パイロットスクリューを全閉めにしてもアイドリングします。ASのみでアイドリングを調整するような状態になります。

FCRの低回転は時は、
アイドリングポートとスローポートがあります。
アイドリングポートがアイドリング時の燃料の大体を担っている穴です。
スローポートはスロットルをちょっとだけ開け始めた時から効き始める穴です。
どれ位のスロットル開度まで有効かは分かりませんけど、低開度を担っていると思います。

私はいままで、何となくパイロットスクリューとエアスクリューを触っていました。
クラッチミートした時に発進性が良いか悪いかです。
アイドリングポートで空燃比計を見た時に13.0程度を指すようにすると、
全閉めでのアイドリングやエンジン始動性は問題ありません。
もちろんパイロットスクリューがある程度適正範囲に入っている事が必要です。
スロージェットを変えるだけでも燃料は増えます。スローポートからも燃料が供給されているかだと思います。
スロージェットを大きくして全閉め時にアイドルポートを締めきっても、
スローポートから燃料が供給されるからアイドリング出来るのだろうなと、思っています。
パイロットスクリューの基本戻しは1.00分ですが、あくまでも基本です。
スロージェットを大きい物から、小さくしていきパイロットスクリューを全気筒動かして、
空燃比が適正範囲内で調整出来るスロージェットの番手を選べばよいと思います。
ジェットニードルのストレート径とクリップ段数も影響すると思いますが、パイロットスクリューの適正範囲内に入るスロージェットが見つかるまでは固定しておいた方がよいです。
逆にパイロットスクリューを1.00分程度に固定しておいてアイドリングが出来ない程度の小さめのスロージェットから、大きいスロージェットに交換していくと適正なパイロットスクリューの範囲を持っているパイロットスクリューに出会えると思います。
全閉めでアイドリングが出来る状態の空燃比は12から17程度までは確認しております。
空燃比12以下の濃い分にはアイドリングは出来るとは思います。
濃い過ぎる分についてはASを開ける事によってパイロットスクリューが効いていない分空気を増やして適正な空燃比を確保していたのだと思います。
というわけで、私なりのスロージェットとパイロットスクリューの決め方でございます。
要するにパイロットスクリューが効く状態でセッティングをしているか。効かない状態でセッティングをしているか?という事でございます。
FCRのセッティングマニュアルに読み取り方によっては書いてある状態ですが、
書いていないようなお話でございます。
少し優しさが足りないかなと思います。

FCR-初心者向け-適正なスロージェットの見つけ方

ジェットなどが手元に種類が無い場合は、PSを調整したり、ASを調整したりして、
アイドリングからクラッチミートした時に発進しやすい位置に調整したらOKです。
感覚重視でやっていた時は何回やっても季節をまたいでもアイドリングの安定時の空燃比が12.9になりました。
求める結果はアイドリング時の状態を良い状態にする事です。
出来ない事は出来る範囲でやるしかございません。

上記のやり方は空燃比計とSJの番手をいくつか用意しておく必要があります。
むしろ空燃比計の取付が1番ハードルが高いと思います。
空燃比計が無くても感覚で出来ますけど、
分かりにくいです。私は空燃比計を見てどんなふうに変化が有るか知っているので、
空燃比計がなくてもパイロットスクリューが効いている状態のスロージェットを見つける事が、
出来ます。気が付くまでは空燃比計を装着していてもパイロットスクリューが効いている状態か
どうかの判定は出来ていませんでした。
上記のやり方はスロージェットの番手を変えてパイロットスクリューを触るだけです。
理屈知っていれば、誰にでも出来ます。
少なくともCBX1000であれば、やり方としてはあてはまります。

アイドルポートとスローポート

アイドルポートがパイロットスクリューの担当エリア。
スローポートがエアスクリューとスロージェットの担当エリア。
スローポートはスロットルバルブを隔てて、ファンネル側にあります。
スロットルが大きく開いてくるとより強く効き始めます。

参考になると思います。
↓過去記事が開きます↓
FCR-PSについて。アイドルポートとスローポートとアイドリング時の空燃比

FCR-PS濃すぎないですか?パイロットスクリューとスロージェットの決め方【まとめ】

スロージェットが薄い分から濃い方向に振っていくようなセッティングであれば、パイロットスクリューがしっかりと機能している状態でセッティングが出来ています。
しかし、スロージェットが濃すぎてPS1.00分固定でセッティングしている場合は、
エアスクリューのみでアイドリングの調整をしている状態なので、パイロットスクリューが全閉めの状態で濃すぎるとは気が付きません。パイロットスクリューが効いていない状態でも、
調子よく走れるならあまり気にしなくてもよいかもしれません。
しかし、少なくともパイロットスクリューが1.00分戻し固定でほとんど触れていないとか、
効きが弱すぎると思われている方は1度PSを全閉めにしてみてアイドリング出来るかどうかを試してみてくださいませ。スロージェットがデカすぎるかも…と思えるかもしれません。
それでは、皆様FCRのセッティングをお楽しみくださいませ。
シーユーアゲイン!
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