バイクカスタム-フロントブレーキマスターシリンダーをラジアルに交換検討

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バイクカスタム-フロントブレーキマスターシリンダーをラジアルに交換検討

バイクの定番カスタムにフロントマスターシリンダーをラジアルポンプに変更するという項目があります。
ノーマルの状態だと横押し型のマスターシリンダーが多いです。
フロントブレーキのマスターシリンダーは走行中も常にライダーが触れているパーツですし、
目も良くいく部分です。
今回のブログ投稿はストリートでフロントブレーキマスターシリンダーの交換検討されている方向けです。コラム的に書いていきます。

結論的に書くとおおむねマスターシリンダーの変更は必須ではありません。
性能も極端にあがりません。
横押し型のマスターシリンダーかラジアルマスターシリンダー(縦置き型)に変更するとコントロール性が変化します。ストローク量が増えてじんわりと微妙なタッチでコントロール出来るようになります。
それが良いか悪いかは好みですが必ず必須ではありません。
それでは色々と書いていきます。
レッツスターティン!

※用語
ラジアルポンプ = 縦押しシリンダー = ラジアルマスター
アキシャルポンプ = 横押しシリンダー = スラストポンプ
同じ意味です。

キャリパーを変更すると容量が足りなくなるのでマスターシリンダーを変更する必要がある?

ブレーキキャリパーをピストンの数が多い物に変更するとブレーキレバーのストローク量が増します。
理由はブレーキキャリパーの動く部分が増えただけブレーキマスターも大きく動くようになるからです。容量が足りなくなるというわけではありません。ブレーキレバーのストローク量が増えすぎて適正な量を握ることが出来ない場合は径が大きい物に変更する必要があります。

ラジアルマスターはコントロール性が高いは本当か?

色々なウェブサイトなどでコントロール性が高いと言われています。
多分本当だと思いますが私には分かりません。
仕組み的にラジアルマスターシリンダーの方がレバーのストローク幅が大きくなりがちだと思います。
ストロークが大きい方が微調整がしやすいはずです。
マスターシリンダーの径の選択でブレーキフールドを送る量で調整をしても良いのかもしれないです。
時速300km/hで走行するサーキットシーンでは微妙なタッチのブレーキコントロールは必要になってくるかもしれません。

高価なマスターシリンダーは工業製品としてレベルが高い

ラジアルブレーキマスターについてですが30,000円以内程度で購入出来ます。50,000を超えてくると工業製品として精度が異様に高まります。ブレーキの戻りがほんのわずかに良いや、引っかかりがわずかに違うとか、重量がわずかに軽いとか色々と優れた点があります。
評価がしにくい点ですが耐久性やトラブル発生率などに対しても優れていると思います。
上記の点で価格が見合うかというと個人の主観になってくると思います。

マスターシリンダーの交換が必須な場合を考える

①レーバーのストローク量の調整が必要な場合(径)
②別体型のフールドカップが必要な場合(フールドカップの形式)
③取付スペースの確保が必要な場合(シリンダーの向き)
3点について考えていきます。総合的に考えてマスターシリンダーの選択をする必要があります。

①レーバーのストローク量の調整が必要な場合(径)

ブレーキレバーの握り込みが極端に浅すぎたり、深すぎたりした場合に必要に応じて変更する場合があります。ラジアルマスターを使用するかどうかというよりはマスターシリンダーの径を選択するという考え方になります。アキシャル型とラジアル型では同一の径にしてもストローク量に差異がありますので注意が必要です。

②別体型のフールドカップが必要な場合(フールドカップの形式)

ハンドルの角度を変更したりするとブレーキフールドカップが固定式だと水平を保てない場合があります。この時にマスターシリンダーの交換が必須になる場合があります。別体式だと水平が保てますが、部品点数が増えたりメンテナンス部分が増えてしまいます。

③取付スペースの確保が必要な場合(シリンダーの向き)

バイクの形状によってはシリンダーの飛び出している方向でラジアルかアキシャルの選択が必要になる場合があります。おおむねラジアルの方がスクリーンなどに干渉をしづらいような印象を私は持っています。

現代の社外品のマスターシリンダーはラジアル形状ばかりです。

低価格帯であればアキシャル型のマスターシリンダーもあります。
ほとんどがラジアル型のマスターシリンダーです。
1万5000円を超えてくるとほとんどがラジアル型のマスターシリンダーになります。
高価格帯でアキシャル型のマスターシリンダーを販売しても売れないのかもしれません。
値段が高くなるだけの理由があるのかもしれません。

ドレスアップで変更するなら注意が必要です。

ドレスアップ目的でフロントのブレーキマスターを変更するなら注意が必要です。
意図しなくてもブレーキマスターを社外品に変更する時点でおおむねラジアルマスターという選択肢になります。工業製品としての見た目の美しさを求める場合は5万円以上の予算を確保してから交換してください。性能はあがりませんがライダーの心の馬力はあがるはずです。

具体的にどのメーカーを選ぶ

装着しているとカッコ良いメーカー
ブレンボ
ゲイルスピード
ベルリンガー
パフォーマンスマシン
apレーシング(アキシャルポンプ)
リンクを貼っておきますので価格帯など確認してみてください。
傾向的に書くとブレンボはアフターパーツが豊富で商品ラインナップも多いです。
ゲイルスピードは高級志向の国内ブランドです。オーバーホールや補修パーツなど安心です。
ベルリンガーは一体型のマスターシリンダーなら使ってみたいフランスのブランドです。
パフォーマンスマシンはハーレー系を中心としているイメージの老舗メーカー国産ロードバイクにも好んで装着されている方も多いです。キャリパーが特にかっこ良いです。
apレーシングはZ系などの国産の旧車に装着されている傾向が強いです。あえてアキシャルポンプを使うならぜひとも選択肢に入れてください。

私がCBX1000のフロントブレーキマスターを変更した理由

ドレスアップが9割方の理由です。
残りの1割も理由があります。
・ラジアルポンプを使ってみたかったです。
・劣化によるトラブルを避けたかったです。
・ブレーキ廻りのパーツにブレンボというロゴを入れたかったです。
ドレスアップ以外の理由だと1番大きいのはラジアルマスターシリンダーがどんな物か試したかったが1番大きいです。
横押しのノーマルシリンダーの時のようなカチとしたほんのわずかな動きだけでブレーキが効くような感じではありません。じんわりとブレーキが効いていてフロントブレーキがコントロール下にあるような気分になります。ラジアルブレーキだからというよりはキャリパーとマスターの径が適正だからかもしれません。そして装着した時は全てが新品で装着したからそのように感じているのかもしれません。

取付作業の難易度

ブレーキフールドの飛散に気を付ければ作業難易度は低いです。
ブレーキフールドは塗装に対してダメージが大きい液体です。ご留意ください。
フロントマスターシリンダーのみの交換であればDIYで充分に出来る範囲です。
自身が無ければバイクに詳しい友人にヘルプをお願いしても良いと思います。
バイク屋さんに依頼するなら車検の時についででお願いしてもよいかもしれません。

社外品マスターシリンダーのオーバーホール

マスターシリンダーはしょっちゅうオーバーホールするものではありません。
一部のマスターシリンダーはオーバーホール不可の商品も存在します。
逆にオーバーホールキットが特徴のメーカーもあります。
ブレンボやゲイルスピードはメーカーか代理店でしかオーバーホールが出来ません。
メーカーがしっかりとオーバーホール対応をしてくれるというのも考え方によっては大きなメリットです。
オーバーホール用のパーツも正規ルートでは手に入りません。
メーカーがオーバーホールの対応をしてくれない場合もありますので注意が必要です。

※商品によってはオーバーホールkitを販売していたり、メーカーがオーバーホールを受け付けていないケースもあります。

バイクカスタム-フロントブレーキマスターシリンダーをラジアルに交換検討【まとめ】

ラジアルマスターシリンダーは後発のブレーキマスターの形式になります。
最新の機構の方が優れているとは限りません。
現行車の場合はノーマルの状態に戻した方が良い事があるかもしれません。
私は旧車世代のバイクにはブレーキパーツ等の交換を推奨しています。
理屈上では性能がアップしていなくても劣化や製品の精度の違いで性能アップが体感できる可能性が高いです。
フロントブレーキマスターはキャリパーの交換と違って変な選択ミスも少ないと思います。
私の主観ですがサーキットユース以外はドレスアップ的な効果がほとんどになると思います。
少しお値段がしても高くてカッコ良いマスターシリンダーを選択してください。
それではシーユーアゲイン!
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