FCRセッティング-走行中の濃い過ぎの症状は意識すると分かりやすい

CBX1000 FCR
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FCRセッティング-走行中の濃い過ぎの症状は意識すると分かりやすい

以前、沼にはまったというか、原因が分からなくて長期間悩んだ話です。
加速ポンプが濃い過ぎてスロットルを急開した時に数秒間の間空燃比計が10を指して、
その後、元気よく加速してくれるという症状からのお話です。
こうやって文章を書いている時点では原因が分かっていて対処済なのですが、
分からない間は謎の塊でした。
元となる原因はスロットルをハイスロ化した事です。
タイトルにもありますが、濃い過ぎの症状について明瞭にしっていればすぐに気が付きましたが、
誰か教えてくれるわけではありませんから、自分で気が付く以外にありませんでした。
ヒントとしてはスロットル急開時に空燃比計が10を示していたので、何かおかしいなと思いました。
スロットルを急開すると空気の流速が速くなるので薄くならないといけないはずなのですが、
急に10を示していましたが、FCRはそんな物なのだと先入観で思い込んでいました。
決定的に気が付いたのが加速ポンプをオフにして走行した時に上記のような症状が出なかったからです。
そして、解決策としてはセッティング全体を見直して、加速ポンプの吐出タイミングをスロットル開度1/2以上からにして加速ポンプの吐出総量(時間)を少し短めにしました。加速ポンプについてはまだまだ詰めていく必要はあります。
というわけで今回のブログの本題ですが、走行中に濃過ぎるという症状について意識しておくと、
FCRのセッティングに役に立ちます。私は現在FCRのセッティングをする時に加速中の空燃比を優先してみるようにしております。加速中に濃い過ぎるという症状を示すときは数秒で適正な空燃比で加速してくれる瞬間が訪れます。パーシャルで濃過ぎるとまともに走行出来ません。
濃い目でなくて、濃過ぎるという症状について書いていきます。
それではレッツスターティン!

スロットル全閉め-アイドリング中は必ず適正な空燃比になる

前提として走行中のお話を書いていくのですが、まずはアイドリング中の濃過ぎるを書いておきます。
おそらくアイドリングの濃過ぎるという状況は色々と誤魔化しが効くというか、調子が良い場合もあると思います。
エンジンが始動出来て、アイドリングが維持出来るならそのセッティングは適正です。
アイドリング時の空燃比を見るだけなら簡単です。とにかく12.5-13.0程度に空燃比があっていれば、
始動もしますし、アイドリングも維持出来ます。
少し落とし穴があって、スロージェットを大きな番手を入れすぎると、
パイロットスクリューを全閉めにしても始動やアイドリングが出来る状態になります。
パイロットスクリューが0.30分から1.30分戻し程度で適正な空燃比で始動やアイドリングが維持出来る状態だと適正なスロージェットとストレート径の組み合わせになります。
今回、走行中の濃過ぎる話とは少々別物なのですが、スロットル全閉め時にパイロットスクリューが効かない場合はスロージェットの番手とストレート径の組み合わせが濃過ぎると覚えておいてくださいませ。おおむねスロージェットを薄目の番手に変更することになると思います。
私はパイロットスクリューの調整で変化が無い場合はスロージェットの番手を薄目にするようにしております。

走行中に濃過ぎるを意識するとセッティングはやりやすい

空燃比計をつけていたら明らかに数値が10.0を示す場合は濃過ぎです。ボコ付きが有るというか、
失火しているというか、エンジンが頑張って燃料を薄くしようとしているような感覚になります。
急にガクンと力が抜けたような症状になったら濃過ぎです。
変更前の番手に戻して再度セッティングをおこなってみてください。
その他にもジェット類を交換した時にゴミが噛んだ、加速ポンプが濃過ぎるなども考えられます。
濃過ぎる状態を手っ取り早く知るにはクリップ段数を現在から3段階程度濃い目にすると症状がすぐに分かると思います。

走行中に薄過ぎるは分かりにくい

走行中に薄過ぎる状態は分かりにくいと言うと語弊がありますが、
パワー感や加速感が無いなという程度で走行自体はまともに出来るので症状の程度が分かりにくいです。変化だけは分かりやすいので、ジェット類をさわって調子が良くなったような錯覚を覚えることもございます。あまりよろしくないのが、エンブレも含めて高回転で回した時に薄過ぎる状態です。
薄過ぎは走行出来てしまうケースもあるので、過度に回転数が上がった瞬間にエンジンが焼き付いたりも考えられます。
空燃比計を装着していなくてもパワー感が無いや吹けあがりが軽くなったなと思ったら薄過ぎる
かもしれません。ご留意くださいませ。

濃過ぎると黒煙を吐くのでは?

程度にもよりますがセッティングが濃過ぎて黒煙を吐く事は通常ではありません。
セッティングを見直してください。

常にではなくて定期的に黒煙を吐くケースもあります。
スロットルを開けた瞬間や戻した瞬間に黒い煙を吐く事が増える事があります。
例えばセッティング濃過ぎで加速ポンプから燃料供給があった時です。
こういった場合はストレス無くバイクに乗れるかもしれませんが燃費が異常に悪いです。

FCRセッティング-走行中の濃い過ぎの症状は意識すると分かりやすい【まとめ】

FCRのセッティングをしていると薄いや濃いを意識していると思いますし、
黒煙を吹くとかバックファイヤーとかアフターファイヤーが出るとかもあります。
そういったことを除けておいて走行中にボコ着く感じがあるのは総じて、濃過ぎる症状でございます。
知っていると分かりやすい症状なので、これからFCRのセッティングにチャレンジしてみようと思われる方は少々意識して試走してみてくださいませ。
空燃比計などが無い場合はセッティングをする時に濃過ぎてダメダメな所からスタートすると
良いかもしれません。薄いなと思う所までジェットを変更しなくても濃過ぎてボコ着いた感じが無いなと思ったらその辺りで一応適正なセッティングになったと判断してもよいのではと思います。
ベストなセッティングを探すのではなくて、悪い部分を排除するというセッティングもございます。
薄過ぎの状態は濃過ぎの状態と比べて分かりにくいというのもございます。
空燃比計を装着していれば薄過ぎてヤバイというのが一目瞭然で分かります。
というわけで走行中に濃過ぎる事について記載しました。
それではシーユーアゲイン!

CBX1000写真ギャラリー

CBX1000をスケルトンにしている写真を過去の投稿から抜粋して掲載します。

FCRのジェット類の購入について

セットで購入する事をオススメしております。一つずつ購入するのは金額や時間の面で考えても非常にロスが出ます。小物については事前にストックを用意しておいた方が安全です。純正や社外品などに特にはこだわりを持たなくても良いと思います。

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