FCRセッティング-ジェットニードルのクリップ段数は走行フィーリングで決める

CBX1000 FCR
CBX1000FCR
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FCRセッティング-ジェットニードルのクリップ段数は走行フィーリングで決める

本日は夕方から時間がちょっと取れたので裏山をふらふらっと試走いたしました。
以前から少し試してみたかったのですがジェットニードルのクリップ段数を変更しようかなと思いましたけど、暗くなってきたので断念です。
スクリューなども触り直しにはなるのですけど、クリップ段数だけ変更してどんなフィーリングか
何となくみようと思っていたのですが、試走も出来そうにないのでキャンセルいたしました。
今回のブログはジェットニードルのクリップ段数の選び方を私なりに記載していきます。
FCRは理屈が分かり始めるとどこを触っても面白いです。
とくにジェットニードルはストリートでは1番よく使う領域です。
セッティングというよりも走行フィーリングを変化させてくれるような感があります。
クリップ段数は上から数えて1から7まであります。
そのうちで使えるのは半分位かなと私は考えています。
使えない半分は走行不可になると思います。
適正なクリップ段数から上下3つ程度までは使えます。
クリップを変更してもそこからスロットル開度が低い状態だとスロットル開度1/2以下で
エアスクリューの微調整が必要です。
エアスクリューを触らなくても極端に調子が悪くなるわけではありません。
走行フィーリングを端的に確認するだけならクリップを変更してお試しで確認をするのはありだと思います。

ジェットニードルのクリップ変更は走行フィーリングで確認

FCRの影響範囲の薄い濃いだけでは現れない走行フィーリングの変化が楽しめます。
空燃比計をつけているとついつい数値を見て薄いや濃いを判定しがちですけど、
エンジンの吹け上がりの特性などを考えると数値に現れにくい所があると思っています。
簡単にいうとクリップ段数を順に変更していきます。
自分の気に入った走行フィーリングのクリップ段数を採用してください。
ストレート径やスロージェット、メインジェットも相互に影響します。
ある程度走れる状態であるなら、クリップ段数を変えてストリートでの走行フィーリングの変化を確認してから突き詰めていきます。
極端にクリップを濃い目にするとボコついて走れませんし、逆に極端に薄くするとパワー感が全くない感じになります。
パワー感はあるけど吹け上がりがいまいちになったり、吹け上がりはいいけどパワー感が無いような場合もあります。自分の好みで丁度よいフィーリングを選択してください。
私の場合はクリップ段数【2】にする事が多くいです。空燃比計の数値を見ても2で問題はなさそうだと思っていました。
現在は【3】パワー感や吹け上がりが非常に良いなと感じています。
季節的な事も有るかもしれません。
関連するジェット類を変更したのか自分の好みが変わったのかは分かりませんが、以前までにベストだと思っていたクリップ段数が実はベストでは無かったという事はあります。
クリップ段数は良いとか悪いとかではなくて好みで見た方がよいです。

※注意-適正なクリップ段数の探し方

私には適正なクリップ段数の探し方は分かりません。
ただし、どうやって適正なクリップ段数を見つけたかは書けます。
クリップ段数は濃い方エンジンが吹け上がらなくなって走行が難しくなるのですぐに適正かどうかが分かります。
薄い方に関してはパワー感が無くなる感じなので、分かりにくいです。
一番分かりにくいのがすでにクリップ段数が【1】とか【7】だった場合です。
濃い方面か薄い方面かどちらか片方は分かるのですが、段数が足りないので、
もう片方については変化を試す事が出来ません。
ジェットニードルの切り上がりを変更して試すという方法が普通なのですが、
切り上がりは細かい番手の指定は出来なくて、基本は【T】の切り上がりです。
以下をご確認ください。

アクティブさまのサイトが新規タブで開きます。
http://www.acv.co.jp/products/00789
セッティングマニュアルには1万種類から選べるとありますが、
実際には100種類です。その中でも自分の車輌に対して使えるジェットニードルは、
ある程度決まっているので範囲は狭くなります。
CBX1000の場合は【E】テーパーだと極端に濃いストレート径にしないとクリップ段数が適正から外れると考えられます。

私のCBX1000の出荷状態だと
90FTM
でした。
セッティングマニュアルの影響範囲の基準も【F】テーパーです。
切りあがりは【T】しかないので、クリップ段数を変化させる為には
テーパーを変更させるしかりません。

90ETM#1

90FTM#4

90GTM#7

切り上がりを変化させたような効果出る様子です。
厳密に言うとテーパー角が違うので、フィーリングは別物になりますが、
クリップ段数が足りない場合はテーパー角を交換するしかないのが現状です。
ちなみに現在のCBX1000用のFCRのジェットニードルは90FTXを採用しています。
私の場合は
90FXM#2か90FXM#3辺りが適正かなと考えています。
クリップ段数はこれで正解という訳では無いと思います。
気に入ったクリップ段数を見つけたら、そこからスロージェットやメインジェットを選んでいくのも面白いと思います。

FCR初心者向け-どこが変化したか意識したり予想しておく

ジェットニードルに限らずセッティングをした時にどこにどんな影響があるかを予測したり、
下調べしておくと非常に役に立ちます。
例えば…
【例1】メインジェットを交換するとセッティングマニュアルではスロットル開度1/2には影響がないような書かれ方をしていますが、実際には3/8程度あたりの吹け上がりに影響があったりもすると私は思っています。
【例2】
パイロットスクリューでエンジンの始動性や1/16前後の低開度でのフィーリングが変化したりします。これはパイロットスクリューで変化しているのかどうかを意識しないと分かりにくい項目です。
スロットルの低開度はアイドルポートとスローポートの2つがあります。
アイドルポートはスロットル全閉めでも効果あります。スローポートはスロットルを開け始めてアイドルポートの次に影響があります。アイドルポート適正、スローポート劇薄などになると意識していないとずっとおかしい状態のまま原因不明が続いてしまいます。
意識していたり事前にそんな症状があると知っているとスローポートが薄いのでスロージェットを濃い目の番手にしようなどと対処が出来たりします。

総じてセッティングマニュアルに具体的に記載されていないような変化もありますので、
どこを触るとどう変わるか?この症状は概ねパイロットスクリューの可能性が高いなどと、
事前に下調べや情報を持ってセッティングに臨むと得る物が大きいと思います。

FCRセッティング-ジェットニードルのクリップ段数は走行フィーリングで決める【まとめ】

自分なりのジェットニードルのクリップ段数に対する考え方なので、的外れな事を書いていたら申し訳ありません。
その他には、ストレート径とスロージェットの組み合わせによってエンジンの始動性が高まったり、
スロットル低開度での走行フィーリングが劇的に良くなったと感じ取れることもありました。
メインジェットも102番から138番まで試してみましたけど、
100台の薄目のメインジェットだと変化は感じ取れませんでしたが、
125番前後はスロットル開度1/2あたりのフィーリングが変化したりして変化が楽しいです。
1番手変える程度でも何となく分かって、2番手濃くしたりすると、加速感が増したなどを感じ取れます。
どうしても一般道でセッティングをするとスロットル開度が低いあたりが中心になってしまいます。
峠道などで使うのはスロットル開度1/2前後で直線で3/4程度まで開ける位だとは思います。
どちらにしても空燃比計に頼らないフィーリングで選んでセッティングを楽しめる項目だと
思いますので、気が向いた時に何となくジェットニードルのクリップ段数を変更してみてくださいませ。思った以上に面白い発見があると思います。
それでは皆様も楽しいFCRライフをお過ごしくださいませ。
シーユーアゲイン!

※下部にCBX1000の写真ギャラリーを掲載しています。

CBX1000の写真ギャラリー

2022/11/04の夕方17時程度に試走をした時の写真です。
最近はエンジンの回転数の落ち方がどうかなどを気にしてFCRを触るようにしています。

空燃比計の購入

後付けになりますのでワイドバンドのセンサーはBoshを使う事がほとんどです。
マフラーの溶接用のボスのサイズはM18×10 P1.5です。
マフラーの素材を選んで購入する必要があります。空燃比計をセットで購入した場合はスチール製が付属している場合もあります。CBX1000にはPLXのDM-6を使っています。CBX1000は52パイの丸形を使うと中央の電圧計とメーターを交換出来ます。
※PLX DM-6は生産終了の可能性があります
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