FCRセッティング-夏場の気温は35度C!どうする?
どうする?もうセッティングしないとか、バイクに乗らないというのが正しい答えかもしれません。 しかし、サーキットユースだとそうも言っていられない場合もあると思います。 もっと気温が高い場合を想定してセッティングが必要な方がいるかもしれません。 サーキットの場合は下回りをそこまでシビアに詰めなくても良いような気もするので、 何とも言い難いです。 先日のセッティングでまともに走れるかな?という程度までセッティングしたので、 数値だけでも記載しておきます。 【2023/08/06】 AS-0.35分 PS-1.00分 SJ-48 JN-90FTS#2 MJ-118 加速ポンプ-標準 加速ポンプ吐出タイミング-1mm といった具合です。 通年で触りやすようなセッティングにするならSJを50にした方がASを触りやすい状態になるかもしれません。SJとJNの番手の組み合わせなので、簡単にこうすればこうなるとは言い難いのですが、 CBX1000は特殊車輌よりなのですが、CB750Fあたりとはセッティングがにているような気もします。 CBX1000のFCRは33パイのスモールボディです。 という感じで先日いじりまわしました。 SJも 45の時にAS0.25分にするのと 48の時にAS0.35分にするのと 50の時にAS0.50分にするのでは、 似たような空燃比に落ち着く感じですけど、 吹け上がり方やフィーリングは若干違うような感じはあります。 セッティングマニュアルの影響範囲を見てみると比例するような感じではないので、 同じフィーリングにはならないのだろうとは思います。 話が脱線しましたが、セッティングしている時に、 気温や湿度や標高を究極に気にしすぎると何も出来なくなってしまうので、私は温度程度でよいのではないかなと思っております。晴れの日と雨の日で毎回セッティングをやり直すわけにはいきません。 そこで本題の35度Cについてですが、ストリートにおいてこんなに気温が高かったら、少々あきらめましょう。どこかで気温が30度Cを超えるとセッティングは不安定になると聞いたか読んだことがあるような気がします。熱中症になる元でございます。 気温が高い事によるメリットやデメリットを考察していきたいと思います。
気温が高いとエンジンの始動性が良好
良いのか悪いのかは不明ですが、気温が高い場合ですが、エンジンの始動性が高くなる気がします。 FCRの場合だと加速ポンプがありますから直キャブの状態だと目に見えやすいです。 加速ポンプから送り込まれた燃料が早いスピードで揮発してエンジンの始動性が良いのだろうなと思っています。適度に温度が高い程度でもエンジンの始動性は良好ではありますから、 別段気温が35度Cである必要はないとは思います。
油温が上がりやすい下がりにくい
その通りだと思います。冬場に比べると油温が下がりにくいような気もしますが、 空冷バイクは走行してエンジンを冷却します。気温が高過ぎると冷却効果もその分下がるのだろうなと思えてしまいます。そもそもエンジンの80度Cと90度C、 気温の20度Cと30度C同じ10度Cでも意味合いが全然違うような気もします。 冬場は大き目のオイルクーラーを装着している車輌はエンジンが温まらない、冷えすぎると言われている位なのですから、10度C程度の差でもバイクにとっては気温は大きな環境要因になるのだとは思われます。少なくとも35度Cで走行をするメリットはあまりなさそうです。
タイヤには良いかもしれません。
気温が高い方がタイヤが柔らかいし、タイヤには良い環境なのかもしれません。 それが温度が高ければ高いほど良いかと言われると少々疑問が残ります。 むしろ、寒過ぎなければタイヤには問題が無いと考えて方がしっくりきます。 この辺りでも気温35度Cならではの良い所はなさそうです。
FCR初心者向け-気温は記録するべきか?
セッティングした際の日付と気温は記録できるなら記録しておいた方がよいです。
ただし、気温や湿度についてはおおむねの参考程度だと私は思っております。
夏場は昼と夜で温度も随分と違います。シビアにセッティングするなら時間も記載すべきです。
そして気温についても10度C程度前後したからと言ってバイクが走行不可になったり、
調子が悪くなったどうにもならないという事はないと思います。
あくまでも1日を通して平均的にセッティングが決まっていれば良いと思います。
また季節を通して平均的にセッティングが決まっていれば良いと思います。
キャブレターも仕組み的にはノーセッティングで大丈夫という幅も仕組み的にあると思います。
湿度や気温であからさまに調子が悪くなり過ぎる場合は、
空燃比が14程度の薄目のセッティングにし過ぎている場合などが多いのではないのかなと思います。
薄目から薄目にした場合は激薄目になると思います。
空燃比は12.5程度でおおむね適正だと思われます。
スロットルを捻って空気を吸い込んだ時に空燃比は14.0など薄くなる方向に動きます。
走行中に濃い目になるという事は基本的には無いです。
ガソリンはジェット以外から供給される事はありません。
気温や湿度を配慮した時は濃いかなと言う程度にしておけば通年でセッティングが大きく狂う事もありませんし、少々狂ったからと言っても微調整程度でおおむね解決すると思います。
濃過ぎるとボコ着いた感じがありすぐに分かります。
1番分かりやすいのはJNのクリップ段数をあり得ない位濃い方向に振ると症状が分かりやすいです。
FCRセッティング-夏場の気温は35度C!どうする?【まとめ】
ここまで色々と気温35度Cについて考えてみましたが、メリットは無いと言わざるを得ません。 35度Cを超えた状態でバイクに乗るという事は、乗らないといけない事情があるからと考えた方が良いと思います。 まとめると、気温が高い時にはバイクに乗らない方が良さそう。どうしても乗るなら、避暑地的な場所を目的地に走った方が良いと思われます。 暑い時に乗るメリットがあれば、ガンガンバイクに乗るべきだとは思いますが、気温が極端に高い、低いはあまりよくはなさそうです。 というわけで今回は気温が35度Cの時について色々と書いてみました。 皆様も気温が高過ぎる時にバイクに乗る時には色々とお気を付けくださいませ。 それではシーユーアゲイン!
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バキュームゲージの購入
キャブの同調には必須アイテムでございます。私のCBX1000はデイトナ製の4連を2セット購入して、 6連の状態にして使用しています。特に加工なども必要ありません。シンクロテスターが向いている車輌もございますので、バイクによって商品選択をしてください。