FCRセッティング-クイックガスジョイントでフューエルラインの着脱が秒になります。

CBX1000-エンジン廻り FCR
CBX1000FCR
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FCRセッティング-クイックガスジョイントでフューエルラインの着脱が秒になります。

キャブレターの着脱を年に何回しますか?
FCRなどキャブレターのセッティングを普段しない方は0回の人も多いと思います。
ノーマルの負圧式キャブレターであれば1度も外したことが無いバイクも多いかもしれません。
基本的に数年に1回のキャブレターのオーバーホール以外での着脱はないはずです。
保管状態が良くて定期的にエンジンが動かされているバイクであればキャブレターの着脱は不要なはずです。
私のように多い時で週に20回は着脱をするようなライダーはキャブレターの取り外しの時間短縮が出来るような準備をしっかりとしておかないといけません。
過去のブログ投稿でも何度か掲載しているのですが改めてキャブレターの取外しのお話を書いていこうと思います。
これからFCRなどのレーシングキャブレターのセッティングを自分で始める方には必ず役に立つ内容になります。ぜひ最後まで読んでみてください。
それではレッツスターティン!

エアクリーナーボックスの撤去

レーシングキャブレターを装着したら基本的にはエアクリーナーボックスは撤去します。
理由はいくつかあります。
①空気の吸入効率が下がるから
②メンテナンス性の向上
上記2点が理由になります。
①についてはレースをするキャブレターなので妥当な理由です。
ノーマルの状態のバイクにはエアクリーナーが付いています。
これは空気中のゴミの混入やバックファイヤー等の火災を防ぐことが目的です。
ブローバイガスの処理にエアクリーナ簿ボックスは使用されています。
防塵的な考え方をするとエアクリーナーボックスは最高の性能を持ちます。
まれにエアクリーナーボックスを装着したままレーシングキャブレターを装着しているバイクがあります。防塵効果を最大限に発揮したいのが理由でエアクリーナーボックスを装着しています。
②についてですがキャブレターの着脱がしやすくなるのでエアクリーナーボックスを撤去します。
今回のキャブレターの着脱のお話のメインの部分になります。
エアクリーナーボックスがあるとキャブレターの着脱にどうしても時間がかかってしまいます。
レーシングキャブレターは通年を通して何もしないという事はありません。
走行していて気になる部分があればすぐにセッティングを行う事を前提にしています。
その際にエアクリーナーボックスは非常に邪魔になってしまいます。
CBX1000はエアクリーナーボックスの着脱にエンジンを前方に傾ける必要があります。
チョットエアスクリューを回したい為だけに毎回エンジンを傾けるわけにはいきません。
そのような理由でレーシングキャブレターはファンネル仕様だったり、パワーフィルター仕様だったり、ラムエアフィルター仕様だったりします。
キャブレターのセッティング頻度や装着の目的によって防塵対策の選択をする必要があります。

キャブレターを取り外す

私のCBX1000を例にキャブレターを取り外す手順を案内します。
【スロットルワイヤーを外さない場合】
①ラムエアフィルターを外す
②フューエルラインを外す
③インマニのバンドを緩める
④キャブレターを外す
この時点でスロットルケーブルは繋がっていますが作業内容によってはスロットルワイヤーは外す必要がありません。

【スロットルケーブルを外す場合場合】
①ラムエアフィルターを外す
②フューエルラインを外す
③フューエルタンクを外す
④インマニのバンドを緩める
⑤キャブレターを外す
⑥スロットルワイヤーを外す

バイクやキャブレターの種類にもよりますがフューエルタンクを外さないで、
キャブレターを着脱出来るバイクもあります。
CBX1000であればフューエルタンクを外さなくてもキャブレターの取り外しは出来ます。

フューエルラインの取り外しは手間とリスクが高い作業です。

キャブレターを取り外す度にフューエルラインを回したり引っ張たりしながら外すのは非常によろしくありません。
理由は2つあります。
①フューエルコックやフューエルタンクの破損に繋がる
②時間的なコスト
週に20回もFCRを着脱したならフューエルコックが壊れたり、フューエルタンクの接続部分が金属疲労でダメになる事が容易に想像出来ます。
燃料が漏れないようにしっかりとゴムがねじ込んであるのですから取外しに多少なりとも負荷がかかって当たり前です。そういった時にクイックリリースが役に立ちます。
取外しは1秒です。燃料コック廻りへの負担もありません。
定期的にOリングから燃料が滴り落ちます。
その時はOリングを交換すればすぐに元通りになります。
クイックリリースについては装着しない理由がほぼありません。
ほぼというのはフューエルラインに抵抗になりそうなパーツが少しでもついている事が問題という程度です。私は装着しない意味が無いとすら考えています。
フューエルラインの着脱が数秒になります。
『カチッ』と音がしたらフューエルラインの着脱完了です。

同調作業をする時にも役に立ちます。

私はFCRを触るとかなり高い頻度で同調作業を行っています。
その時にフューエルラインの取り外しをしてサブタンクを繋いでという作業を繰り返すとFCRのジョイント部分が折れたりする原因になります。
クイックガスジョイントを装着する事によって気軽にFCRの同調作業を行う事が出来るようになります。

燃料フィルターの選択

私の主観ですが燃料フィルターをろ紙タイプの物を使わない方が良いと考えています。
理由は燃料の供給が追い付かなくなるからです。これについては完全にろ紙フィルターに問題があるかどうかは定かではありませんが、私は金網型のフィルターを使用しています。CBX1000のノーマルのフューエルコックとピンゲル製のフューエルコックの流量を目視ですが比較した事もあります。
結果としてはノーマルコックでも充分です。

ピンゲルコック流量比較PINGEL1/4

コックの選定やフューエルホースのサイズ

中型以上のバイクはおおむねフューエルホースの内径は8mmです。
フューエルコックについてはZ系などは負圧式のコックで自動で閉じる機構が組み込まれています。
FCRなどのレーシングキャブレターを装着した際は燃料のオンオフを手動で行う必要があります。
そのような時にピンゲルなどのフューエルコックを装着する必要があります。
ハイスロや強制開閉式の燃料コックは必ず装着しなくてはならない物ではありません。
ご自身のバイクに必要に応じて使用してください。

FCRセッティング-クイックガスジョイントでフューエルラインの着脱が秒になります。【まとめ】

私はいままでCBX1000でFCRのセッティングをしていてフューエルライン廻りについてデメリットを感じた事がありません。いつも本当にこのパーツをつけていて良かったと思っています。
注意点になりますがクイックガスジョイントのOリングについては予備は常に持ち歩いてください。
場所を取るような物でもありません。ガソリン漏れを起こした時に対応が出来なくなります。
フューエルフィルターについても多少のエア噛みはあるかもしれませんが、8mmのホースでガソリンのような液体であれば詰まるという事もほぼ考えられません。燃料が落ちているか目視できるメリットの方が大きいです。フューエルラインの取り回しが悪くなければ別段気にする必要はありません。
今回のブログ投稿はクイックガスジョイントの装着を強く勧めるお話でございました。

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