FCRセッティング-初回始動-パイロットスクリューの調整でアイドリングは安定します。

FCR-PS-0.30分戻し FCR
CBX1000FCR
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FCRセッティング-初回始動-パイロットスクリューの調整でアイドリングは安定します。

パイロットスクリューを全閉めしてもアイドリングしても問題ありませんというような投稿をしたことがあります。

【CBX1000のPSの効き具合検証】
https://cbx1000.jp/archives/3095

今回はパイロットスクリューを閉めるとアイドリングしませんという内容です。
私の中ではある程度の答えです。
空燃比が16.0前後になるとアイドリングしないです。
パイロットスクリューを触る事によってスロットル全閉め時の空燃比が変化します。
もちろんエアスクリューを触っても変化します。
エアスクリューは固定で話を進めます。
スロージェットを50にしていた場合はパイロットスクリューを全閉めにしてもアイドリングは平気です。理由はアイドリング時の空燃比が16.0に届かないから。
スロージェットを42にした時にパイロットスクリューを全閉めにするとアイドリングは出来ません。
理由は空燃比が16.0を超えるからです。
スロットルストップスクリューの高さなどの影響もあります。実際に冷間時のエンジンの始動性や発進性まで考えるとどのようなセッティング正しいかまでははっきりと私の口からは言えません。
単純にアイドリング時の空燃比でアイドリングが安定するかしないかは分かりました。
上記の過去の投稿の検証では不完全だったわけです。
空燃比が薄い方向について検証されていませんでした。
当時のスロージェットの番手は【55】です。
先日検証したスロージェットの番手は【42】です。
この辺りでセクションを分けて話を進めていきます。

アイドリングを安定させる為に。

FCRを取付けた瞬間にアイドリングが上手く維持出来ない場合はパイロットスクリューを半回転ずつドンドンと濃い方向に開けていきましょう。
必ずどこかで安定します。
薄い方向ではアイドリングは維持出来ませんが、濃い方向ではアイドリングを維持出来ます。
アイドリングもパッと途切れるのではなくて多少のレーシングをすると10秒程度は維持をします。
スロットルを捻らない場合はそのままガス欠のような症状でエンジンストールします。
パイロットスクリューを開けすぎてもアイドリングしない場合はアイドリング周りの空燃比が薄いという事です。もちろんプラグの状態やエンジンの状態、燃料供給の具合なども考えることが出来ます。マシントラブルが無い事を前提にします。
セッティングという観点だけで見た場合は空燃比の状態が良くないことが原因でアイドリングが出来ないという事実はあります。
これでアイドリングが安定しないというFCRの問題ともおさらばです。
あとはスロットル開度1/4辺りのセッティングをひたすら行うだけです。
パイロットスクリューとエアスクリューの開け具合を確認しながらスロージェットの番手を変更してください。

エアスクリューとパイロットスクリューの調整

あなたのFCRはパイロットスクリューを調整してアイドリングが安定している状態なはずです。
試走を混ぜながらエアスクリューを調整します。
エアスクリューを開きます。発進性が悪くなるかもしれませんが、
スロットル開度1/8から1/4など加速性やパワー感を納得の出来る状態にしてください。
パイロットスクリューを回してアイドリングの維持や発進性を確認してください。
エアスクリューを調整してスロットル開度1/8から1/4など加速性を確認してください。
この作業を繰り返しているうちにスロットル開度1/4以下のスクリューの調整は決まってくるはずです。途中でパイロットスクリューとエアスクリューの調整の今日範囲を超えた場合はスロージェットを変更してください。発進については2速での発進性を見ると分かりやすいです。

パイロットスクリューの効き具合

パイロットスクリューだけを回した変化です。エアスクリューは1.30分で固定です。
各シリンダー共に同じ戻し量です。
スロージェットの番手やエアスクリューの開け具合、アイドリングストップスクリューの高さで差異はあるはずです。参考にしてください。

パイロットスクリュードライバーの選定

私が使っているパイロットスクリュードライバーです。
バイクによっては上手く使えないケースがあります。
今までに数種類試しましたがCBX1000には不向きでした。
3番と4番のシリンダーに対して上手く調整が出来ませんでした。
最終的にはパイロットスクリュードライバーを削って使用しています。

FCR初心者向け-パイロットスクリューを回しても変化が無い時はどうする?

パイロットスクリューを回しても変化が無い時は空燃比が15.0以下の可能性が高いです。
上記では16.0でアイドリングが安定しなくなると記載していますが15.0辺りでも変化はあります。
パイロットスクリューを回しても変化が分からない状態はスロージェットやパイロットスクリューの戻しが許容の範囲にあるか濃い目になっているかです。
濃い目になっていても分かりにくいですし直接すぐにトラブルは起こしません。
プラグにカーボンが付着しやすいはあるかもしれません。
試しにPSを全閉めにしてアイドリングするかどうか試してみてもよいかもしれません。
FCRは濃い目になっているとパワー感は強まります。急開したりするとボコ付きがあったりもしますからスロットル操作を丁寧にする必要も出て来ます。

FCRセッティング-初回始動-パイロットスクリューの調整でアイドリングは安定します。【まとめ】

FCRのセッティングを始めた時はパイロットスクリューの存在の意味がよく分かりませんでした。
効いているのかいないのかもよく分かりませんでした。
ひたすらスロージェットを交換したりした結果として色々な気が付きがありました。
もちろんブログ投稿をしていて文章に残していたりしたから明確に気が付いたのだと思います。
2年前の自分に色々と教えてあげたいです。パイロットスクリューについてよく分からなくて当たり前でした。薄くしないとアイドリングの様子には変化が出ません。
FCRに限らずスロージェットのセッティングで悩まれている方は是非とも参考にしてください。
また空燃比計の導入も前向きにご検討をお願いいたします。
それではシーユーアゲイン!

空燃比計の購入

後付けになりますのでワイドバンドのセンサーはBoshを使う事がほとんどです。
マフラーの溶接用のボスのサイズはM18×10 P1.5です。
マフラーの素材を選んで購入する必要があります。空燃比計をセットで購入した場合はスチール製が付属している場合もあります。CBX1000にはPLXのDM-6を使っています。CBX1000は52パイの丸形を使うと中央の電圧計とメーターを交換出来ます。
※PLX DM-6は生産終了の可能性があります
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