エンジン異音-排気漏れ
排気漏れを修理した時の動画を含むブログ投稿です。
トラブルシューティングは原因を探す方が大変という良い事例。
ブログを書いている時点で答えが分かっているのですが、
答えを知るとあっさりと直るけど、答えを知らないといつまでも直らない。
もしも、経験値の高い先輩などが居たら割とあっさりと解決した事例です。
少し前の写真になりますけど、以前からエンジンの音が変だなと思っていました。
パタパタと叩くような音がずっと聞こえます。低回転域でおおむねアイドリング中がとてもひどい
状態でした。元々、メカノイズやクラッチなどから経年劣化で異音がしやすいエンジンと言われていますけど、明らかに不調な音がしていました。
時間と手間がかかった非常に典型的な事例で一度でもこういった症状に当たっているとあっさりと
解決出来た事例だと思います。
タイトルにおおむね答えは書いているのですけど、順を追って写真と共に解説を入れていきます。
YouTube-異音の状態
パタパタと音がすると思います。ビフォーアフターとまではいかないです。ビフォーのみです。同じ症状が出ている車輌のトラブルシューティングのお役に立てるかもしれません。
ヘッドカバーを外す
チェーンや回転するような物が異音の元となっていると思ってヘッドカバーを外して、
確認しましたが特に何かが接触しているような様子はありませんでした。
ヘッドカバーの裏面にも怪しい傷もありません。
CBX1000-ヘッドカバー
CBX1000-スケルトン
CBX1000-ヘッドカバー外し
CBX1000-ヘッドカバー外し
CBX1000-ヘッドカバー外し
CBX1000-ヘッドカバー外しCBX1000-ヘッドカバー着脱前月にマフラーを外した
CBX1000-エキマニ
CBX1000-6気筒エンジン前の月にマフラーに空燃比計の測定用のボスを追加した事を思い出しました。
そこでエキパイの銅ガスケットを交換しました。
直りました。いままで悩んでいたのがウソだと思える位あっさり直りました。
トラブルの傾向
最近のトラブルの傾向としては主に2通りあります。
①経年劣化
②交換や整備から派生する人災
と概ね2点でのトラブルが多いです。
①については電装系のトラブルが多くて経年劣化による摩耗やサビなどが非常に多いです。
②についてですが、先日はジェネレターのリビルドを外注しました。
リビルドしたジェネレターにボルトの締め忘れがあってトラブルを起こすなど、
確認不足だったり、取付ミスだったり、どこかを触った事によって別の所が徐々にトラブルを起こすというような事が多々ありました。気を付けていれば対処しやすいです。
そして、良くない傾向として同時に複数の作業を行うという点を注意しないといけないなと思っております。1回に付き1か所の作業であれば、不具合が出た時に究明しやすいのですが、複数同時に作業をすると原因にたどり着くまでの容疑者が増えるケースがあります。
ジェネレターを交換した際には同時にオイルを交換してその際に添加剤を入れたので、
添加剤が原因かなとオイルを抜きなおして様子を見たりしました。
答えを知れば全く関係のない作業でした。
原因究明にはお金がかかる
見出しの通りトラブルの原因究明には時間やお金材料費がかかります。
オイルを抜かなければならないなら、オイル代もかかります。
今回はレンタルピットの費用だけで済みましたけど、プロに頼めば当たり前の工賃がかかるか、
原因究明の費用は無しで銅ガスケットの交換費用のみで済んだかもしれません。
経験値が高い人は逆に他の症状も疑ってピンポイントで原因までたどり着けなかったかもしれません。どちらにしても古いバイクに乗るという事はトラブルが起きた原因を探すだけでもお金がかかりますよという事が言いたい次第でございます。
エンジン異音-排気漏れ【まとめ】
経験って大事だなと思いました。また、経験者に相談できる環境にいるエンジニアを羨ましくも思いました。少し基本的な事で前回触ったとこはどこだ?からSNSで質問をしてみたりして、そういえばマフラーを触ったよねと思い出しました。完全に意識の外にある場所でした。
原因が分かればあっさりと直せる項目です。トラブルシューティングが大変な事例でした。
私にとっては非常に大変で難しい問題でしたけど、似たような事例を1度でも体験しているエンジニア様などはすぐに気付けたのだろうなと思ってしまいます。
本当は整備ってやりたくはないのですけど、これからの時代は整備も少々は出来るようにしておかないと乗り物の維持も難しくなってくるのだろうなと思います。
それでは皆様も一流のサンデーメカニックを目指して頑張っていきましょう!
シーユーアゲイン!