キャブレターのバイクが欲しい!キャブレターのバイクの魅力はセッティングにあり!
キャブレターのバイクが欲しい人は老若男女で一定数はいると思います。
『買えます』
コロナ過や排ガス規制の影響で市場にバイクの数が少なくなったり生産休止になっていました。
その影響でキャブレターのバイクも含めて全ての在庫が高騰していました。
しかし、キャブレターのバイクを含む旧車は高額ですが買えます。
車種によっては安価で流通しているキャブレターのバイクもあります。
バイクは車に比べて排ガス規制の対応が遅かったです。
おおむね2000年台まではキャブレターのバイクは市販されていました。
その影響もあって市場にはキャブレターのバイクはまだまだ流通しています。
今回はキャブレターのバイクについてコラム的に書いていこうと思います。
それではレッツスターティン!
キャブレターとインジェクションの仕組みの違い
キャブレターが消えたあとに代替えの機器として登場したのがインジェクションです。
キャブレターはピストンが空気を吸い込む力を利用して燃料をエンジンに吸い込んでもらう機器です。電気的な要素は不要です。
対してインジェクションは電気的に水鉄砲のようにエンジンに燃料を噴射する仕組みです。
コンピューターと電気が必要です。
インジェクションは各種センサーを利用して細やかな制御を行って積極的に燃料のコントロールを行います。
良く言われるキャブレターの魅力
アナログ的な点がキャブレターの魅力です。
以上です。
結局の所は雰囲気が大事という程度です。
基本的に燃料が不必要に濃い目になっている事が多くてガソリン臭が強いです。
空燃比は少しだけ濃いという位が調子よくバイクは走ります。
こういった所も古臭さがあって良いのかもしれません。
負圧や爆発を利用して動作するキャブレターの不安定さが魅力のひとつと言えます。
メンテナンスの点で言えば分解して清掃などは機械いじりの面白さがあるかもしれません。
どれも魅力というだけで優れているとは言えません。
キャブレターにしか出来ないこと
押し掛けとバッテリーレスがキャブレターがインジェクションに勝る部分です。
それ以外はインジェクションに性能で上回る要素はありません。
メンテナンス性については別の種類の機器と言えるので比較のしようがありません。
キャブレターの真の魅力はセッティングが出来る事
メインジェット、ジェットニードルのクリップ段数、エアスクリュー、アイドリングの調整…
キャブレターは気候に合わせて自分自身で調整をする事が出来ます。
それがキャブレターの魅力です。
メンテナンスについても基本的にはOリングやガスケット、パッキン類の交換がメインです。
メンテナンスパーツの費用はどれも数百円程度です。
【調整出来る】と考えるか、
【調整が必要】で手間がかかると考えるかはユーザー次第です。
どちらにしても自分自身でDIYとしてメンテナンス出来る事がキャブレターの魅力です。
インジェクションはセッティングが出来ません
インジェクションはコンピューター制御だからセッティングは自由自在!
とはいきません。
専用の機器やアプリケーションが必要です。
一般ユーザーにとってはセッティングが出来ないのと同義です。
現行車だとECU(エンジン事ロールユニット)の書き換えなども必要です。
ECUを書き換えるとメーカー保証が受けられないや謎のトラブルのリスクも抱えます。
逆にセッティングの面ではキャブレターはハードルが非常に低いです。
ユーザーがセッティングを行う事が出来ます。
インジェクションはセッティングの必要は通常では無いと言えます。
自分自身でインジェクションのセッティングを行おうとしても情報は出回っていません。
どうにもお手上げな状態になります。
電子制御化されていないバイクや車をインジェクション化したりできる製品も存在しますが、
取付にはそれ相応の知識と費用が必要になります。
レーシングキャブレターでなくてもセッティングは出来ます
FCRなどのレーシングキャブレターがなぜ人気があるのかというと色々理由があります。
・パワーが出る
・調子のよい純正キャブレターが存在しない
おおむね上記2点だと思います。
自分自身でバイクのメンテナンスを行っていきたい場合には大変すばらしいアイテムです。
対してノーマルのキャブレターにセッティングやメンテナンスを行いたい場合はチューニングやメンテナンスが出来るキットも販売されています。
キャブレターの知識が無くてもウェブやユーチューブで調べて何とか出来る難易度や予算感です。
アナログな機構は自分自身の努力で何とか出来る可能性が高いのも魅力の一つです。
インジェクションは良い所が沢山あります!
インジェクションは良い所が沢山あります。
キャブレターの弱点を全て解消してくれていると言ってもよいです。
バイクを購入して吸排気やエンジンのチューンをしない場合はインジェクションだろうがキャブレターでもどうだって良い話です。
調子が悪くならなければ良い話です。
そういった点でキャブレターは長期放置で大きく調子を崩すケースが多々あります。
キャブレター内に溜まる燃料の劣化です。
これはキャブレターの仕組みとして必ず起こる事です。
キャブレターでコントロール出来る限界はTPSを使って点火時期まで
TPS = Throttle Position Sensor
ティーピーエスことスロットルポジションセンサーです。
現在のスロットル開度を参照するセンサーです。
これに点火時期やクランクの回転角度や現在のエンジン回転数などを組み合わせて点火時期をコントロール出来たりします。
キャブレター車には点火時期を制御できるような商品も存在します。
ASウオタニSP2も一部の車種では対応しています。
残念ながらCBX1000は未対応です。
今後の対応予定もないとメーカーに直接聞きました。
キャブレターのバイクが欲しい!キャブレターのバイクの魅力はセッティングにあり!【まとめ】
キャブレターのバイクの実用的な魅力ってセッティングが出来る事以外に大きな魅力は無さそうです。
アナログなルックスや雰囲気を楽しみたいというならばキャブレターはニーズに合うかもしれません。
メンテナンスを行えるショップが近くにあるかどうかも問題です。
インジェクションはトラブルがあれば部品交換で解決出来ます。
キャブレターの場合も部品交換で解決出来ますが少々事情が違います。
トラブルシューティングが必要なケースで対応出来る整備士さんが近くにいない場合があります。
ショップの方針としてキャブレターの取り扱いをしない店舗もあります。
キャブレターは素人でも頑張れば何とか出来る反面、商売として成り立たせようとすると難しい状況なのかもしれません。
キャブレターが得意なショップにバイクを預けて修理の順番待ちをするのが現実的な流れです。
あと10年はキャブレターの修理も出来るとは思います。
しかし、肩身の狭い世の中になってきているのは間違いなさそうです。
キャブレターのバイクが欲しい方の参考になれば嬉しいです。
それではシーユーアゲイン!