FCR-冬場の早朝のエンジン始動も出来ます

空燃比計-取付位置 FCR
CBX1000FCR
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FCR-冬場の早朝のエンジン始動も出来ます

キャブ車の冬場早朝のエンジン始動について書いていきます。
単純にキャブ車の冬場の始動だけ考えてみます。
普通に考えれば昔の新聞配達のカブはチョークとキックで普通にエンジンがかかります。
冬場の早朝でもエンジンはかかるという事です。
次にFCRを装着したバイクについてです。
チョークはついていませんが、加速ポンプをチョーク替わりに、3回程スロットルを捻って、
10秒ほど待ってからセルモーターを回すと…。
普通にエンジンかかります。
ただし、アイドリングは不安定な感じなので、エンジンがかかった後は、
スロットルをちょいと開けてエンジンがストールしないように調整でございます。
趣味で週末だけバイクに乗られたり、バイクに乗るのも月に1回などという方もいらっしゃると思います。毎日、通勤でFCRを装着したバイクに乗られているなら、何も気になる事はないと思いますが、
まれにしかバイクに乗らない方が冬場の早朝にエンジンをかけるとなると少々気が引けると思います。
安心してください。冬場の早朝でもエンジンはかかりますよ。
という事で、FCRの冬場でのエンジン始動性について書いていこうと思います。
セッティングの仕方で始動性が変わりますよというような事細かな内容ではありません。
至極、普通の事を書いております。
冬場の始動は慣れかなと思います。そして、冬場の始動に慣れるというのは毎日乗っているレベルになります。FCRを装着している大型バイクはおおむね週末にだけ乗るような完全に趣味のバイクが多いと思います。冬場のエンジン始動が少々不安だという方にほんのちょっと役立てば良いかなと思います。
それではレッツスターティン!

FCRの始動の仕方

基本的には夏場でも冬場でもスロットルを捻って加速ポンプから燃料を吐出させてから、スタートでございます。
冬場であればスロットルを捻ったあとに燃料が霧化(揮発)するのに10秒~30秒ほど待って、
セルモーターを回すと割とあっさりとエンジンはかかります。
ちょいとコツですが、エンジンの所爆を感じるまではスロットルを開けない方がよいです。
初爆を感じたら、スロットルを捻ってエンジンがストールしないように調整でございます。

バッテリーが弱い状態が1番エンジンがかかりにくい

私が思うにエンジンが1番かかりにくいのはバッテリーが弱い状態です。
セルモーターを回し続けると電圧は下がっていきます。
プラグも熱を持ちすぎて溶けるのではと気持ちが良くないです。
セルモーターの回し過ぎでトラブルを起こした事はないので何とも言えませんがあまり派手にセルモーターを回すとプラグとかバッテリーターミナルが溶けたりするような気もしますし、
バッテリーの電圧も下がり切ってしまうのでセルモーターを回しまくってエンジンが始動しない時はジエンドなので諦めて時間を置いて再始動をするなどの対応になります。
おおむねバッテリーが弱くなっていますので、再充電後にエンジン始動を行う方が吉でございます。

バッテリー廻りの点検

バッテリーターミナルや配線廻りのサビが抵抗になっていないかも確認しておいた方がよいです。
うっかりステンレスボルトが混じっていて抵抗になって溶けているケースもあります。

プラグを被らせてしまった…

プラグがかぶるとはどういう状態か?
プラグが湿気ってしまって火が飛ばない状態です。
エンジンの始動を失敗し続けると、火が付いていない燃料がプラグに付着します。
カーボンなどが溜まっていて湿っぽくなったりもします。
1度被ったプラグは火が飛びにくいと言いますが、しっかり乾かせば火は飛びます。
もちろん、随分と走行をしているようなプラグであれば、これを機会に交換した方がよいです。
プラグが被ったなと思えたときは随分とセルモーターを回しまくったあとだと思います。
あきらめて、バッテリーの再充電とプラグの交換かメンテナンスをした方が吉でございます。

FCRのセッティングで始動性は変化があるか?

春先に毎朝パイロットスクリューを触ってみて、始動性に変化があるか試したことがあります。
プラシーボ効果かもしれませんが、始動性に変化はあります。
パイロットスクリューを15分=90度ずつ動かしてみて試しました。
結局の所、春先ならそこまで気にしなくてもエンジンの始動で悩むようなことはほとんど無いと思います。春先でエンジン始動に悩むようなら燃料があまり来ていないのだろうと思います。
今回のお話は冬場でございます。秋頃に始動性が問題なかった事がひとつの前提になろうかなと思います。パイロットスクリューを15分程事前に濃い目に回しておくことも良いかもしれません。
結局の所は加速ポンプを使って燃料を追加するので、始動性についてのセッティングはあまり気にしなくても良いかなと思います。

空燃比計の挙動

エンジン始動直後で17とか14とか回転数にも影響を受けるのであまりあてにはなりません。
秋頃は13前後でアイドリングしていました。
アイドリングが安定し始めるのが空燃比で14台からで、アイドリングがあんていするのはやはり13前後です。冬場だからといって空燃比が過度に変わるという事もございません。

エンジン始動後の冬場のFCRのセッティング

調子が悪くなるような事はあまりないと思います。
冬場のセッティングの基本は燃料を濃い目にするという事です。
意外と秋頃に調子よく乗れていたならば、
気になる事もないかなと思います。
何かしらジェット類を触ってみたらおおむね調子が良くなったと変化は感じる事が出来ると思います。
例えば、メインジェットを番手の数値で10程変化させるとかなり調子よくなると感じると思います。
125→135などです。全開だけでなくてスロットル開度1/2程度でも影響を感じると思います。
クリップ段数も1段階濃い目にしてみると調子が良くなります。
スロージェットは触らなくてもエアスクリューを触るだけで十分だと思います。
どちらにしても極寒の冬の早朝をテーマにしておりますので、
セッティングはほどほどでも良いのかなと思います。

マイナスの世界でもアイドリングは安定します

バイクに乗れるかどうかは別の話ですが、
雪が積もっていようがエンジンさえ温まればアイドリングは安定します。
あくまでもアイドリングは安定出来ますというだけで実際に走行をするかどうかとなると、
別の話でございます。
スノーアタックをしたいというならば出来るとは思います。
どの程度のマイナス温度までFCRが対応出来るかは私には分かりません。

寒い方がバイクの調子は良い気がする

今回の冬場の始動性とは少し話がずれるのですが、冬場の方がバイクの調子が良いような気がします。
もちろん路面が凍結していない事が前提でございます。
エンジンが冷えるとか、キャブの廻りの温度とかそういった絡みかもしれませんし、プラシーボ効果的な話かもしれません。どちらにしても冬場のCBX1000は夏に気にしていた油温が100度を超えないように走ろうなどという事もほとんどありませんし、100度を超えても、少し回転数を落とせば油温は90度台で安定します。

FCR-冬場の早朝のエンジン始動も出来ます【まとめ】

FCRのセッティングですが、極寒と猛暑に適したセッティングは多少考え物だと思います。
猛暑の場合ですが、エアスクリューをどれだけ明けてもとても不安定に感じます。
おおむね良いだろうなというセッティングまでは出るのですが、ぴったりはまるような感覚はほとんどありません。次の日にはなんだか変だなと思います。
逆に冬場で路面が凍結しているような状況ではそもそもバイクに乗るのが危ないので極寒使用でのセッティングは行った事がありません。
路面が凍結していない程度でFCRのセッティングを行うと空気が締まっているのか調子よくセッティングは出来る気がします。走っていて非常に楽しいのですが、走行が終わったあとは寒すぎて人体には悪影響な気はします。
というわけで今回は冬場の始動性についてコラム的に書いてみました。
路面の凍結には充分にご注意くださいませ。
それではシーユーアゲイン!

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