FCRセッティング – 加速ポンプを調整を0.20mm単位で1.40mmから0.60mmまで変更して順次試走 – 24/08/25

HONDA CBX1000 FCR
CBX1000FCR
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FCRセッティング – 加速ポンプを調整を0.20mm単位で1.40mmから0.60mmまで変更して順次試走 – 24/08/25

加速ポンプの調整を行ってきました。
過去に加速ポンプの調整を行ったりした記事も投稿しているのですが、雑な調整だったので今回は丁寧に行いました。
内容としては0.20mm単位で試走を繰り返すという事です。
現在は1.00mmです。前回は1.60mmでした。
それも踏まえて1.40mmからスタートいたします。
1.40mm
1.20mm
0.80mm
0.60mm
で検証します。
ダイヤフラムは標準です。
それではレッツスターティン!

現在のセッティング

【現在のセッティング】
AS-1.30分
PS-2.15分
SJ-48
JN-90FTR#3
MJ-110
加速ポンプ-0.80mm
加速ポンプ-標準
ウオタニ点火時期-1

結果として加速ポンプの吐出タイミングを1.00mmから0.80mmに変更しました。
フィーリング的には1.00mmから0.60㎜の候補でしたが、
0.8mmのフィーリングが良かったので0.8mmで決定です。
スクリューを調整したりと他のジェット類の変更などを行った時に再度変更の可能性があります。
フィーリング的に0.6mmも悪くは無かったのでスクリューの調整と合わせると良くなるかもしれないので次回以降のセッティングの際に試せるようなら再度調整をしてみます。

加速ポンプ吐出タイミングの最小調整は0.20mm刻みで行いました。

今までは0.4mmから0.6mm程度で行っていました。セッティングマニュアルの刻みが0.6mmです。
合わせて、加速ポンプをいい加減な機構だと私は考えていました。
そういった経緯もあっていい加減気味に調整をしていました。
結果として0.2mmでも違いが分かります。
0.1mmでも違いが判るかもしれませんが今回はそこまでは測定していません。

加速ポンプは繰り返してフィーリングをみる

上記では意外にも0.2mm刻みで調整しても違いが分ると記載しました。
結局の所は加速ポンプはいい加減な機構です。
何度か同じ走行フィーリングを繰り返して結果の良し悪しを判定するべきです。
1度加速ポンプを使用すると加速ポンプのチャンバー内のガソリンは無くなります。
インテーク内に気化したガソリンも残留しているかもしれません。
加速ポンプが効き過ぎの時は数秒間は濃い症状や空燃比計でも濃い目の数値を示します。
スロットルの開き方や速度などを自分なりに意識して判定を複数回行った方が吉です。

加速ポンプの吐出タイミングの具体的な調整

具体的には調整プレートを広げてシックネスゲージを挟んでラジオペンチで締めるという風にして調整をしています。シックネスゲージを痛めるので正しい使い方ではないかもしれません。
1度調整をしてみると分かるのですが精度を高く調整出来るような機構ではありません。

加速ポンプをオフにする方法

加速ポンプのプッシュロッドをクリップなどで固定すれば加速ポンプは効かなくなります。
私が使用しているのは文房具のクリップです。

加速ポンプの吐出タイミングを変更した感想

初期位置は1.00mmです。
すこぶる調子は良いです。

@1.40mm
すでに1.60mmで微妙な感じがありました。1.00mmとの比較になりますが1.00mmの方が良いので無しです。

@1.20mm
1.00mm比較しても悪くないような感じがしました。次の0.80mmに期待です。

@0.80mm
1.00mmよりも良いフィーリングです。0.60mmと比較です。

@0.60mm
悪くないフィーリングですが0.80mmの方が好みでした。
0.60mmはスクリューの調整を再度行うと非常に良くなるのではないかと思いました。
作業がぶれると何をしているのか分からなくなるので今回は0.80mmを採用します。

加速ポンプダイヤフラムの調整(吐出時間の調整)

加速ポンプタイミング範囲
加速ポンプタイミング範囲
開始が決まりましたから次は終わりを決めるべきです。
時間の都合もありますが加速ポンプが効き過ぎて重いような症状もありません。
当面は現在の標準で走行します。
先入観かもしれませんがスロットル低開度で加速ポンプが効いている状態です。
セッティングマニュアルの影響範囲で言えばスロットル開度3/16から開始している状態です。
ダイヤフラムが標準サイズだからびっくりするほどガソリンが多いわけでも無いので当面は標準のままで運用します。

CBX1000のエンジン特性

CBX1000は6000RPMから伸びあがるようなエンジン特性をしています。
私のCBX1000のエンジン型式はCB1です。
6000RPM以下を良く使用するスロットル開度で加速ポンプの効きを強くするのが良いのかもしれません。他のバイクで言えば通常弱いとされている回転域で加速ポンプが強く効くような吐出タイミングに合わせるとグッドなエンジンフィーリングが味わえるかもしれません。

FCR初心者向け – 加速ポンプをオフにしてみよう!

クリップを使うと加速ポンプをオフにしたり出来ます。
吐出タイミングは4㎜程度に広げてもスロットル開度3/4辺りで吐出します。
FCRのスロットルバルブは正比例で開きません。
スロットル開度1/2まではスロットルバルブはゆっくりと開きます。
スロットル開度1/2より上は極端にスロットルバルブが開きます。
下記で検証していますので確認してみてください。
https://cbx1000.jp/archives/9172

要するにどんな風に加速ポンプが効いているか確認をして欲しいという事です。
自分のバイクが加速ポンプの恩恵をどれ位受けているか確認出来ます。
逆に調子を悪くしている原因かもしれません。
部分的に調子を良くしてくれていて、部分的には調子が悪いかもしれません。
それは確認をしてみないと分かりません。
手間はかかりますが難易度は低い作業です。
ぜひ挑戦してみてください。

FCRセッティング – 加速ポンプを調整を0.20mm単位で1.40mmから0.60mmまで変更して順次試走 – 24/08/25【まとめ】

私はFCRのセッティングを始めて随分と時間が経ちました。
最初の頃はやった事が無い事を試してみるというスタンスでした。
現在はすでに試した事の方が多いです。
今回の加速ポンプの調整を0.2mmで行うのは初めてです。
そして先入観から加速ポンプをないがしろにしていた気がします。
加速ポンプがきっちりと効くと非常に楽しい走行フィーリングになりました。
次回以降は加速ポンプダイヤフラムのサイズについて検証する事になると思います。
それではまだまだ暑い日が続きますが皆様も熱中症に気を付けてバイクにお乗りください。
シーユーアゲイン!
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