CBX1000の空冷エンジンの良い所
CBX1000のエンジンについてオーナーとして良いなと思う所を書いていこうと思います。
主に空冷エンジンについて今回はブログをコラム的に書いていきます。
CBX1000がメインテーマのブログなので、CBX1000に寄り添って書いていきますが、
空冷、6気筒、キャブ…どれも絶滅したか絶滅寸前です。もう絶滅したと思っていただいても良いレベルです。素晴らしいというよりはもう儚いという感じになりつつあります。
ネガティブな要素のお話は後半に回して、素晴らしい点について書いていきます。
CBX1000エンジン
CBX1000エンジン少し古い写真です。少し古い写真なので、画質が悪いのはご了承をお願いします。
エンジンを2個1にして頂いた時の写真です。
空冷エンジンのカッコよさは放熱フィン!
CBX1000は空冷エンジンで6気筒で直列です。
特に空冷という部分をクローズアップしてみたいと思います。
空冷とはその名の通りエンジンを走行風で冷却するエンジンです。
その為、シリンダー部分に放熱フィンがあるデザインになっています。
このデザインが空冷バイクのエンジンのカッコよさ美しさを演出していると言っても過言ではありません。バイクはボルトやエンジンなどを見せる造形になっています。
見せる美学が詰め込まれた乗り物です。
そこにCBX1000の大きなエンジンに放熱フィンが並んでいると造り込まれた工業製品の
ように見えて非常にカッコよいです。
対して水冷のエンジンは基本的に放熱フィンがありません。
これは水をシリンダーフロック内に循環させて、ラジエターで冷やすという構造だからです。
仮に放熱フィンがあっても機能的には不要なデザインの一部としての造形になっています。
厳密にいうと効果は0というわけでは無いと思いますが、ほとんど意味のない物になっていると思います。重量の点から見るとデメリットな点もあるかもしれません。
バイクは見た目が全てではありませんが、見た目も魅力の一つです。
特にCBX1000は直列6気筒によるエンジンの大きさでさらにカッコよいです。
エンジンもデカいと強そうでカッコよく見えます。
あとはヘッドの角度が前傾でエンジンを見せるデザインになっています。
これはヘッドにまで走行風を当てたいか、デザイン的にエンジンがより見えるようにしたかったのどちらか、または両方だと思っています。どちらにしてもインパクトがある見た目として、作られなくなってしまってから40年近く経つエンジンですが、カッコいい魅力的なエンジンとしてライダーの死ぬまでに乗ってみたいバイク10選には必ず入っている車輌でございます。
空冷エンジンの性能面での素晴らしさ
空冷エンジンと水冷エンジンを比べた時に空冷エンジンの優位性は…
ほぼありません。性能を追い求めるなら断然水冷エンジンをお買い求めください…
と書いてしまうと少々乱暴ですが空冷エンジンの性能的な魅力も書いていきます。
用途によりますが、耐久力が高い、部品点数が少ないのでコスト面で有利というのがありかいたりな答えです。
しかし、空冷エンジンならではの素晴らしい所もあります。
部品点数が少なくて丈夫なのでカスタマイズしやすい点が空冷エンジンの優れた所です。
ボアアップがしやすい点や冷却水の通り道もないので、メンテナンス性も高いです。
パワーを上げるとそれだけ分解の回数が増えます。
そういった点でエンジンをカスタムする楽しさが空冷ににはあります。
空冷エンジンはカスタマイズ性が高いので素晴らしい!という事になります。
ボアアップキットなどは圧倒的に空冷バイクで販売されている事が多いと思います。
と、書いてもエンジンを簡単に分解できる人は少ないというか、街中歩いていてもほぼいないと思います。CBX1000でボアアップしている人がどれ位いるかのか…。
素人からしたら空冷も水冷もエンジンの分解は出来ないと同義でございます。
自分でやらないとしてもプロに何かを依頼する時の選択肢が多いのは事実でございます。
レアなエンジンとしての所有感
CBX1000のエンジンがレアな組み合わせとして理由が大きく3つございます。
①CBX1000はキャブ仕様のバイクです。排ガス規制の観点からキャブ仕様のバイクは発売されません。
レアリティは高いです。
②CBX1000は空冷のバイクです。排ガス規制の観点から開発しにくいエンジンです。
水冷バイクの方が温度管理の観点から燃焼効率をコントロールしやすいという点があり排ガス規制に対して有利です。
③6気筒のバイクは今後ほとんど作られません。理由は性能面での優位性が少ないから。
5000ccのバイクなど人間に取り扱える限界を超えたようなバイクが主流な時代になれば、
1気筒あたりの排気量を下げる為に開発されるかもしれません。
要はバランスなので、求める性能に対して6気筒が適しているような要件が増えれば、市場に6気筒のバイクも増えると思います。CBX1000が発売された当時はコンピュータもあまり普及していない時代でした。とにかくやってみよう!的なノリでCBX1000の6気筒エンジンを開発したのだと思います。
上記3点がCBX1000のエンジンがレアというか現在の地球に優しくない理由でございます。
あとは発売当時はCB900Fと同時期に発売して値段が高過ぎてあまり売れなかったという点もあります。
そして早々にスポーツモデルからツーリングモデルに路線変更して以降ホンダは直列6気筒のバイクを販売していません。大してZ1300はツーリングモデルとして代替わりを重ねながら長期間販売されていました。と言っても台数がそこまで多くはないというのは同様でございます。
という観点でCBX1000はエンジンのレアリティというより車輌のレアリティも高いバイクでございます。レアなバイクというのは所有欲を掻き立てるという点では得点は高いのですが、
修理やアフターパーツ、メーカーの対応と言った点で非常にデメリットが多いです。
しかし、CBX1000はその特異な仕様から根強いファンが多く、各ショップさまやアフターパーツメーカーからも現在もパーツが販売されている状況なのはとても嬉しい点でございます。
と言っても対応してくれるショップやアフターパーツの種類も少ないのは事実でございます。
主観による空冷エンジンと水冷エンジンの違いや特徴
空冷エンジンは少々エンジンの温度があがっても大丈夫な感じはあります。
水冷エンジンは水温や油音が上がり過ぎると本当にエンジンが壊れるのはないかなと思えてしまいます。エンジンを壊して試したこともないので一概には言いにくいのですが、水冷エンジンで温度が上がるという状態は本当にエンジンを回し過ぎてエンジンが高温になったり、しているのだと思います。
合わせて水冷エンジンはエンジン温を一定に保つという利点からピストンのクリアランスが狭いです。
水冷でも結局はラジエターが冷えないとエンジンを冷却する事が出来ないので、ラジエタートラブル=エンジンブローという事態にも即つながりかねません。
どちらにしても水冷と空冷のエンジンの性能を比べると圧倒的に水冷エンジンの方が性能が高いとは思います。
また、メカノイズも空冷のバイクの方が大きいです。これはエンジンの熱膨張などを考慮したつくりになっているからなのであろうと私は思っています。その他にも水冷バイクは冷却水が循環しているので防音効果もあるのかなと思っています。
DOHC24バルブがZ径との大きな違い
カワサキのZか?ホンダのCBか?
70年台後半の旧車の2大巨頭だと思います。
人気で言えば断然カワサキ車です。
1気筒あたりのバルブの数がこの時代の両メーカーの大きな違いかなとわたしは思っています。
ホンダとカワサキの大きな違いは2バルブか、4バルブかという点です。
ちなみに男カワサキが2バルブ、技術のホンダが4バルブです。
性能面で4バルブの方が優位性は高いです。
プラグの位置をセンターに出来る。吸排気の効率が上がるという点がメリットです。
デメリットは部品点数の増加です。
CBX1000は4バルブの6気筒で24バルブです。
この時代のホンダ車とカワサキ車の大きな違いはバルブの数でございます。
CBX1000のエンジンフィーリング
独特のエンジン音です。吹け上がりが速いです。
低回転でのパワー感に少々欠けるようなイメージがあります。
直列4気筒にはない独特な感じはあります。
直列6気筒ならではの唯一無二とまでは言いませんが、
死ぬまでに一度は乗っておいた方が良いかなとは思えます。
6気筒だから高性能という感じではございません。
発売当時は世界最速のバイクでした。
速いエンジンという点においては間違いはございません。
200km/hまでは平気で出すことが出来ます。スピードが出るバイクという点においては間違いはございません。
しかし、世界最速の照合も時と共にあっという間に他のバイクに追い抜かれ、ツーリングなどに行くと世界最速という感じは全然ございません。ブレーキや旋回性能にも不安があるので、そこまで頑張ってスピードは出せないという感じでございます。
CBX1000のエンジンの大きさ
エンジンは横幅がありすぎると言われますが、CBと横幅はほとんど変わりません。CBのジェネレターケース上にピストンが余分に2つ乗っているような感じでございます。
エンジンが大きいというよりはシリンダーヘッドが大きいという方が正しいかもしれません。
ジェネレターの位置もクランクシャフトのエンドではなくキャブレターの下辺りに取り付けられています。この時代のバイクはクランクシャフトのエンドの両端が飛び出しているようなデザインが多いのですが、CBX1000はクランクシャフトエンドが飛び出していないデザインになっています。
どちらにしても正面から見るとアンバランスに大きいエンジンです。
CBX1000の空冷エンジンの悪い所
メンテナンス性の低さ1点が特に目立ちます。
CB-F系のエンジンだと分解の工数が少なくて済むような部分もCBX1000だとクランクまで分解しないと、対応が出来ないような部分もあります。例えばワンウェイクラッチの交換など。
エアクリーナー仕様だとキャブレーターの着脱もエンジンを前傾に傾ける必要があったりと少々大変です。
CBX1000の空冷エンジンの良い所【まとめ】
見た目がカッコいい!というのが最も突出した良い所だと思います。
毎回ですが、文章を書きながら色々と気付く事が多いです。
性能においては特に6気筒だから優れているという点もあまり感じませんが、
造形が美しいという点では突出しているなとは思います。
エンジンがカッコよくて所有する数少ないバイクの一つだとは思います。
エンジンにバイクの車体がくっついているようなそんな感じです。
大してZ1やCBなどの名車は同じ空冷ですが、バイク全体で一つの名車のようなそんな感じを受けます。
まとめると性能よりもエンジンの造形美が突出して魅力的!
というのがCBX1000のエンジンの特徴だと思います。
エンジン性能においても独特のエンジンフィーリングを持つバイクである事も間違いございません。
下部にエンジンが大きく写っている写真を掲載しておきます。
それでは長文さいごまでお読みいただきありがとうございました。
シーユーアゲイン!
エンジン中心の写真ギャラリー
エンジンの様子が目立つ写真のギャラリーです。

CBX1000
CBX1000

CBX1000
CBX1000-6気筒

CBX1000-ライン
CBX1000-ファンネル取外し
CBX1000-スケルトン真横
CBX1000-FCR-ジェットニードル交換
CBX1000-サブフレーム風エンジンガード
CBX1000-サブフレーム風エンジンガード
CBX1000-6気筒エンジン
CBX1000-レンタルガレージにて
CBX1000-カウルCBX1000-空冷並列6気筒DOHC24バルブ