FCR-同調スクリューナットの限界とSEPベアリングガイド
限界と書いているのですけど、同調について限界があるという記事ではなくて、 何回か同調を取っていたら調整幅の限界を迎えてしまうので、リセットが必要です。 というブログ投稿になります。用事が無い人には用事が無い話なので、 さらっと読んでいただければと思います。 かなり限定的な記事になります。私のCBX1000のFCRは旧型なので、 アイドルストップスクリューが2つあり、スロットルケーブも2股に分かれている仕様です。 要するにキャブレターが6個1組ではなく3個1組が2組あるような状態です。 アイドリングストップスクリューを触ったりキャブを外したりすると、 1-3番のグループと4‐6番のグループで平均的にずれ込んでいってしまいます。 アイドルストップスクリューの調整って左右でかなりシビアにしないとすぐに変化が大きくなってしまいます。それに合わせて同調を取る時にストップスクリューでずれている分が同調作業に反映 されるので、シビアに同調を取ると回数を重ねる度に1-3番のグループと4‐6番のグループで 同調出来る範囲の限界値を速く迎えてしまいます。 同調スクリューと同調ナットの締め込みのシロがなくなってしまいます。 今回はリセットして同調を取り直したので、ざっくりと解説をします。
同調ナットと同調スクリューの写真
本当は横を見るべきだとおもうのですけど、同調ナットのネジ山が隠れている位で私は調整をしています。アイドルストップスクリューで初期値の調整も出来ます。エンジンの吸い込みが同じになるようにスロットルバルブの高さを揃えます。同調スクリューと同調ナットは両方が固定された状態で、 明確に高さが決まります。片方だけで調整は出来ません。同調ナットはロック用のナットではありません。今回は同調に関して調整出来る限界を迎えましたので、 左右のスロットルストップスクリューの開始位置をテーパーゲージで図って合わせ、2股になっている、スロットルワイヤーの全開時の高さを合わせ 同調ナットを私なりに適正だと思っているいちに6気筒全てを合わせてからの同調作業をスタートさせました。色々な要素が関わるので完全完璧は難しいケースがあるのですけど、わりとすんなり、 OKレベルまでは同調を取れました。






SEPベアリングガイド
過去記事にも書いているのですけど、ベージュのプラスチックのパーツが、 SEPベアリングガイドです。FCRの致命的な弱点と言われている、 ボディの摩耗を防いでくれるアイテムです。FCRにはスモールボディとビッグボディの2種類があり、 CBX1000はFCR33パイでスモールボディです。35パイからビッグボディになります。 過去記事 FCR-SEPベアリングガイド公式ページ FCR-SEPベアリングガイドをCBXに取り付けました!CBX1000のFCRはかれこれ20年位の使用になります。距離で言えば1万キロ使っていない位で、ゴム類やパッキン、フロートバルブなどを気になった時に交換しながら使っています。国内主流のFCR、TMR、CRSキャブレターについてはブッチギリでFCRのボディの削れは指摘される項目です。この商品はネットでお気軽に買えるパーツでは無くて有志の方が販売してくださっているパーツです。 オフィシャルページかた直接メールで申し込んで振り込みをして購入するタイプの商品です。 興味がある方はぜひ問い合わせてみてください。 反響がある方が長い間作成をしてくださると思うので、まだ、導入されていない方はぜひとも導入してください。 お値段は少々するのですけど、FCRのボディが摩耗して寿命を迎えるよりは、 はるかにお値打ちの代物だと思います。 SEPベアリングガイドFCR専用SEPベアリングガイドの自社内における開発・制作を行いました。(実用新案登録準備中) 2019/10月からの消費税増税に伴い、価格改定を致しました。ラージボディ用SEPベアリングガイド(Φ35~Φ41)価格:1気筒分¥6,60
SEPベアリングガイドのレビュー
ベアリングを取り付けたり、色々と交換したりするパーツはあります。取り付け自体も 難しそうに見えて難しくはありません。道具が手元にない場合は100円ショップなどで買える範囲で 追加が必要です。 使用感についてですけど、何も感じませんでした。 何も感じないというのはおそらく精度が高くて何も感じないのかなと思います。 動きがスムーズになったような気もしますけど、逆に何かマイナスな動きを、 感じる事は全くありません。ひっかかりや劣化などの不備も感じません。 本当に末永く販売して欲しいなと思えるアイテムです。 耐久性や強度については私にとっては現在は不明瞭ですが、 そんなにやわではないアイテムだと期待しております。
FCR-初心者向け-SEPベアリングガイドは付けた方がよいか?
スロットルバルブの上下によるボディの摩耗の対策部品でもあり補修部品でも あるので、早い段階で装備した方がよいと思います。 単気筒などで色々なキャブを壊れるまで試したいという方には取り付けは向かないかもしれません。 ただし、CBX1000はFCRがかなりの高額商品ですし、6気筒な分不要なトラブルを避けたいというのはあります。要するに費用対効果で考えた方が良さそうだという事です。 もしも、私がSRに乗っていたら、私はSRにはSEPベアリングガイドは装着しません。 新品を買うかTMRや中華製FCRを試すなどをすると思います。新品の段階から 取り付けてボディの摩耗を防いでオークションなどで再販売する時の資産性を下げない という考え方もあると思います。摩耗したFCRにはビッグローラーという選択肢もあります。 各人の考え方で色々な選択肢があります。 私はSEPベアリングガイドを導入している者として文章を書いております。 少々の参考にはなると思います。 私個人の感想としてはFCRユーザーはぜひとも導入して欲しい商品だとは思います。
FCR-同調スクリューナットの限界とSEPベアリングガイド【まとめ】
SEPベアリングガイドのレビューが多くなってしまいました。素晴らしい商品だと思われた方hぜひ購入をしてください。 FCRの同調スクリューと同調ナットについてですけど、これと言って目新しい内容はなかったと思います。私なりに最近のキャブの同調作業で気にしている事を最後に記載します。 全開にした時に極端にスロットルバルブの高さが違わない事を毎回確認しています。 スロットルの遊びや戻りの強さを調整しても全開時のスロットルバルブの高さが極端に 違う事があります。全体的に帳尻を合わせていると同調がバキュームゲージ上は少々ずれている事がありますが目をつぶるようにしています。 他に気にしている点は回転数の落ちです。完璧に同調が取れていれば、 戻りもすんなりと行くのでしょうけど、ずれてくると2000回転付近から回転が落ち込まない事もあります。同調がずれている許容としてエンジンの回転数の戻りが極端に悪くない事を見るようにしています。エンジンの回転数の戻りが悪いと走っていて危ないです。 最後に必ず見るようにしているのが、スロットルの遊びと戻りの速さです。 遊びは出来るだけ少なくして戻りはワイヤーに負担がかからない範囲で速くなるようにしています。 スロットルが少々重くなる点については全く気にしないようにしています。 極端にし過ぎて、旋回時のスロットルワイヤーの張りなどもうっかり影響が出ないようにとは思っています。今回は文章ベースとなりましたが、何かFCRユーザーさまの参考になることがあればなと 思います。 それでは!シーユーアゲイン!