ボルトが折れた!洗車する時はチェックしてみてください。

エンジンハンガーボルトねじ切れ メンテナンス
CBX1000メンテナンス
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ボルトが折れた!洗車する時はチェックしてみてください。

エンジンハンガーのボルトがねじ切れていました。
ねじ切れていたというか折れていたというか真相は不明です。
かなり太いボルトです。
サイズはM12の1.25ピッチです。
場所はエンジンハンガーブラケットのボルトです。
エンジンとフレームは合計6カ所で固定されています。
①前部のエンジンブラケットで左右2カ所(大きなブラケットです。)。
②キャブレターの真上あたりで左右2カ所(小さなブラケットで見えにくいです)。
③エンジンの後部で貫通のボルトを使って左右から締め込まれています。
エンジンをずらすときは①と②を外して③を軸にしてエンジンを傾けます。
そして今回ボルトが脱落していたのが①の右のエンジンとの接続部分です。
こんな所はしょっちゅう着脱するようなボルトではありません。
今回はボルトの脱落について色々とコラム的に書いていきます。

ボルトが折れた原因

おそらくですが、カウルを付けていた影響かなと考えています。
オーバートルクの可能性も高いです。
写真を見て貰えば分かると思うのですがエンジンハンガーの中央にステーを取付ける仕様になっております。振動がボルトが伝わるなど色々な要素があったのだと考えられます。
今まではボルトの脱落にはなりませんでした。
ほんのわずかなオーバートルクがカウルのステーを付けた振動で悪化したなど考えられます。
どちらにしても時間をかけて起こった出来事です。
後付けのカウルやパーツなどは要注意の項目であると学習いたしました。

ボルトが折れる原因のほとんどはオーバートルク

ボルトが折れるというかねじ切れるほとんどの原因はオーバートルクです。
ボルトの締め過ぎです。場所にもよりますが全てにおいてトルクレンチを使って作業はしません。
特にスプリングワッシャーなどを使わないパーツはトルクレンチは必要かなと思います。
私はトルクレンチを使っている事が多いのですが今回は完全に盲点というか触っていない所だったので意識がいっていませんでした。トルク管理は重要です。

取り扱い要注意の素材

バイクや自動車で取り扱い要注意の素材があります。
鉄以外全部です。全部というと説明にならないので私が思いつく範囲で書いていきます。
・アルミワッシャー、銅ワッシャー
オイルドレンボルトやマフラーとエンジンの接続部分などに使われます。
つぶれる事によって密閉性が保たれます。
・真鍮製のボルト
ジェット類に使われます。簡単にねじ切れます。私は締める時には指2本で力が入らないようにして締めています。
・ステンレス
鉄に対しては概ね使われません。理由は電蝕がひどいからです。電気製品にも使われません。
基本的には乗り物ではほとんど使われません。部分的に目立つポイントやアルミ製品に対して貫通ぼるとで使われます。ボルトが折れた時の対処が使われない大きな理由の一つです。
・チタン
ステンレスと同様に硬すぎて穴を開けたりが難しいのでねじ切れたらまずい所にはあまり使われません。高級な素材で腐食に強いという特徴があるので1度取り付けたら外さない場所とか、軽さを求める時に使用されます。

エンジン内部はボルトやナットの再利用は厳禁となっております。

ボルトがよく折れる場所-タイヤ廻りは要チェック!

ボルトがよく折れる場所はスプロケットのハブの固定ボルトです。
その他だとフロントフォーク回りのボルトナットも要注意です。
ユーザー車検をされた事がある方は見た事があると思いますが、
検査官がハンマーでボルトを叩くのはボルトの脱落を確認しています。
私の今回のような事例です。
むなしくボルトがポトリと落ちる様は何とも言えません。

ボルトナットが緩む場所-アルミビレットパーツ

アルミビレットパーツ関係はボルトナットが凄まじく緩みます。
後付けの商品という事もありトルクが示されていない場合もあります。
規定のトルク通りに締めても平気で緩みます。
特にバックステップを装着しているバイクは旧車現行車を問わずに要注意です。
定期的な確認が必要な項目です。

洗車の時に確認をする習慣をつける

バイクを洗う時にボルトが折れやすいポイントを確認しながら洗車してください。
洗車する時もボルトが折れていたり、オイル漏れをしていたり、逆にオイルが付いていないとまずい部分を見つけたりするようにしてください。

ボルトが折れた!洗車する時はチェックしてみてください。【まとめ】

まとめとしては洗車する時にチェックをしてくださいとしか言いようがありません。
また、この手の話になると必ず話題になるのがステンレスボルトの取り扱いです。
鉄と接触する部分に対してステンレスの使用は厳禁です。
ホームセンターのボルトコーナーで何となく販売されているステンレスボルトに見渡す限り交換されているバイクを極まれに見ますがかなりヤバいです。
ステンレス製のボルトナットを使う時はアルミに対してとか、ねじ切れても良い場所とか、
用途をよく考えて使用してください。グリス塗って使用したりなどの方法もあります。
話は戻りますがボルトの脱落はオーバートルクがほとんどです。
ここまで読んでくださった方は洗車する時などに意識していて事前にボルトの締め過ぎを発見できるかもしれません。
それでは皆様もボルトの脱落にはご注意くださいませ。
シーユーアゲイン!
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