FCRセッティング-ストリートはスロットルの開け始めを要チェック

CBX1000FCR
CBX1000FCR
この記事は約7分で読めます。

FCRセッティング-ストリートはスロットルの開け始めを要チェック

FCRはレース用のキャブレターです。しかし実際にはストリートで使う時間がほとんどというユーザーがほとんどだと思います。ストリートシーンに於いて重要な事はスタートです。
ストリートには信号があるのでストップとゴーを繰り返します。サーキットは基本的には1度スタートしたら完全停止はほとんどありません。
そこでストリートで重要になってくるのが今回のブログ投稿のお題の
スロットルの開け始めという事になります。
私のCBX1000の場合は最近では時間を掛けずにセッティング出来るようになりました。
パワーを追及したりする部分ではないのですが、スロットル低開度は、
セッティングパーツの各要素が沢山からみあっています。

パイロットスクリュー、エアスクリュー、アイドリングストップスクリュー、同調、スロージェット、
ジェットニードルストレート径、スロットルワイヤーの遊びが思いつく限り絡み合っています。
スロットル開度について、全閉め、1/16、1/8、1/4程度までで書いていこうと思います。
スロットル開度1/8はスロットルの全開までの開度にもよると思いますが、私のCBX1000のスロットルでは巡行に使う開度になっています。私のCBX1000はスロットルの全開の開度が56度です。
空燃比計も装着している状態でございます。
間違っている事などを書くかもしれませんが参考になればなと思います。
それではレッツスターティン!

スロットル全閉め~スロットル開度1/16~スロットル開度1/8

スロットルを動かす順番は

スロットル全閉め~スロットル開度1/16~スロットル開度1/8

という順序でクラッチをゆっくり繋ぎながらスタートすると思います。
バイクがストップしていてエンジンがかかっている状態です。
空燃比だけ見ると
12.9、12.5、12.0~12.5程度になればよいのだろうなと私は思っています。
薄過ぎると発進する時にパワー感が無くて半クラを強めに使わないと発進出来ません。
空燃比が11程度だと濃い感じはありますがそこまで問題があるようには思えませんが、
数値が見える状態なので少々気持ちが悪いです。濃い部分についてはスロットルを急開した時に空気を吸った瞬間に薄くなる症状を事前に想定するなどは考えられますが、スロットル低開度だとあまり意味が無いように思えます。上記の3つのポイントですが、レーシング(空ぶかし)した時のレスポンスの戻りにも影響があると思っています。概ね薄い状態や同調がずれている時は戻りが悪いような気がします。

スロットル開度1/16は狙ってセッティングしにくい

前のセクションだと、
スロットル全閉め~スロットル開度1/16~スロットル開度1/8
が滑らかに繋がっているとセッティングとして適しているような書き方をしています。
定かでは無いのですが、私の中ではその通りだろうなと思っています。
それで、1/16辺りの調整が出来ないというか難しい気がしてなりません。
パイロットスクリューの影響も受けているような受けていないような感じです。
エアスクリューの影響も受けている様な受けていないような感じです。
唯一強く影響しているなと思えたのがジェットニードルのストレート径を変更した時です。
スロットル全閉め~スロットル開度1/8にスロットルを動かした時に何か変な感じと思った時から
スロットル開度1/16を意識するようになりました。その他にもアイドルポートとスローポートと燃料の噴射口がスロットル低開度辺りで2か所あるという事を知ったのも理由です。
ストリートバイクにとってエンジン始動とアイドリングは重要なセクションの一つです。
キャブの機工が少々複雑になるのも、仕方がない事かなと思います。
アイドルポートとスローポートについてはセッティングマニュアルには触れられていない項目なので、
どのように動いているまでは明瞭に分かりませんが少なくともスロットルバルブの高さで燃料の噴射について影響が有る物なのだろうなとは思います。
下回りのジェットはスロージェットとジェットニードルのストレート径との組み合わせに対してどのようにスクリューを回して調整をするかで決まると私は考えています。特にスロットル開度1/16辺りを意識しなくても走行は出来るとは思うのですが、意識してセッティングをすると乗りやすいバイクにセッティング出来るのではないかと思います。あとは加速ポンプの吐出タイミングが早過ぎないかだけはチェックする必要があると思います。同調まで取って下回りがばっちりになれば街中の渋滞も楽しくてしょうがない状態になるのではないかと思っています。

スロットル開度1/4について

スロットル開度1/8あたりでものんびりツーリングの巡行では長時間固定で使う事は多々あると思います。スロットル開度1/4まで捻ると大型バイクであればそこそこ加速してくれます。
ジェットニードルのクリップ段数も絡み始めます。
開け始めからのある意味ゴール地点だとは思います。
今回のお題の範囲からは離れた項目になります。

スロットルワイヤーの遊び

FCRの肝と呼べる部分のひとつであると思います。
スロットルワイヤーの遊びはライダーそれぞれの好みがあるとは思います。
FCRの思想的に言えば強制開閉式のキャブレターなので、出来るだけ遊びは少ない方が良いなと私は考えています。注意すべきポイントも含めて記載します。
①ハンドルを切った時にスロットルが開いたりしない事
②スロットルを全閉めより戻すことが出来ない状態にする事
③遊びは必ず存在する事
というのがスロットルの調整について大事な事かなと思います。
もう少しFCR特有の事を書けば、2股タイプのFCRならすべてのスロットルバルブで開け始めのアイドリングストップスクリューの位置が同じである事と、スロットルを全開にした時に必ずスロットルバルブも全開になっている事が要確認の項目です。見落としがちなので必ず確認してください。
①~③については特に③は重要で遊びが0だとスロットルが意図せずに微妙に開いている状態になっているはずです。スロットルの基本的な事ですが、FCRで楽しくバイクで遊ぶなら要チェック項目でございます。

同調も気にする必要はあるかも

マルチシリンダーのバイクでは切っても切り離せない項目ではあると思います。
各シリンダーの負圧のバランスになりますが、温度が低い時は負圧が低い方に引っ張られて、
温度が高い時は負圧の高い方に引っ張られやすいと聞いたことがあります。
どちらにしてもキャブの同調は自分自身が納得できる最大地までは行っておく必要が有ると思います。
難しければ、バイク屋さんに頼むのも有かなとは思います。FCRを頻繁に触るようになると自分自身で同調を出来るようにしておいた方がセッティングの幅も広がりますのでおすすめでございます。

FCR初心者向け-スロットル周りのドレスアップにこだわってみる

上記のセクションの続きになりますけど、スロットルワイヤーやスロットルの開度グリップなどに、
こだわりが持てるとバイクに乗っていて非常に楽しいと思います。
FCRは操作する上でのレスポンスが売りなキャブレターでもあります。
そこを操作するスロットル周りにちょっとこだわりを持つという事はFCRを粋に楽しめているのではないかと思います。
セッティングや調整以外でもグリップをdomino製や自分好みの色に変えてみたり、ワイヤリングしたり、振動が気になるならバーエンドの重量を変えてみたりと色々と楽しめる項目は多いです。
また、難易度もどちらかと言えば低い部類のドレスアップになると思います。
スロットル周りを色々触っていたら調整などにも目がいくのでオススメではあります。
ちなみに私のCBX1000のグリップはおそらく40年もので1度も交換していないと思われます。
スロットル周りはバイクに乗っていると目がどうしても行く部分なのでブレーキマスターはやボルト類はこだわりたいと言われているオーナー様もいらっしゃいました。

FCRセッティング-ストリートはスロットルの開け始めを要チェック【まとめ】

スロットル低開度というか自分でFCRのセッティングをしているとかなり悩む項目になると思います。
スロットル低開度だけ雑なセッティングになっていたり、ふわふわといい加減な感じで何となくエンジンかかってアイドリングの維持が出来るという程度で終わらせている方もいらっしゃるかと思います。
ストリート優先だとやっておいて損は無いセッティングでございます。
気になる方はぜひスロットルの開け始めあたりのセッティングを注力しながらチャレンジしてみてくださいませ。
それではシーユーアゲイン!

CBX1000-写真ギャラリー

スロットル周りの写真を中心に過去の投稿から掲載いたします。
マスターシリンダーはブレンボのコルサコルタです。
スロットルはアクティブのTYPE3です。
グリップはワイヤリングしております。
タイトルとURLをコピーしました