Z900RS-自分でオイル交換をやってみよう!初心者向けに注意点と準備物の案内もしてます!

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CBX1000メンテナンス
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Z900RS-自分でオイル交換をやってみよう!初心者向けに注意点と準備物の案内もしてます!

オイル交換について安上がりになるので自分でやってみたいと相談を受ける事がありました。
今回はZ900RSを例にオイル交換を自分でやってみる方法を案内します。
Z900RSを例に出しているだけで基本的にはフィルターとドレンボルトのワッシャーの選定以外は応用が効く範囲です。
Z900RSであればこちらに書いてある商品を使って作業をすれば間違いはありません。
慣れている者からしたら簡単な作業です。
他でもオイル交換についてはウェブ投稿があります。
注意点なども書いていきますので最後まで流して読んでみてください。
先に書いておきますが工具類は必ずメガネかソケットを使用してください。
トルクはオイルフィルター17nm
ドレンボルトは29nm
ドレンワッシャーはM12
オイル送量4.2リットル

※記載内容については間違いが有ったり個人の主観による所もあります。
※初心者向けにZ900RSを想定して案内しています。写真などはありません。

オイル選び-カワサキ純正

基本的にはカワサキ純正の
①【冴速 10W-40】(さえそく)冬に使用
②【冴強 10W-50】(さえきょう)夏に使用
を選んでください。100%科学合成のオイルです。
基本的には季節で交換しても良いですし通年でも良いです。旧車界隈では②の10W-50を選ぶ傾向が強いです。理由は密閉性が高いからです。4リットルで多少余る程度です。
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購入する備品

ドレンワッシャーとオイルフィルターが毎回交換に必要な部材となります。
オイルフィルターは毎回交換してもしなくても良いです。
2回に1回はオイルフィルターを交換してください。毎回交換しなくても良い理由はオイルの交換量に影響があるからです。
オイルフィルターのセットはドレンボルトも含めてセットされているのでこれだけかっておけばOKです。

使用する工具

トルクレンチと17mmのソケットです。
トルクはオイルフィルター17nm
ドレンボルトは29nm
トルクレンチは高機能な物を紹介していますが、リンク先から安価な物を探してみてください。
オイルジョッキはあると便利ですが使用後はビニールに入れたり清掃をしっかりしてください。
センタースタンドは無くても作業ができますが今後タイヤ交換やスプロケの交換にチャレンジしてみたい方は購入してもよいです。置き場所だけは検討してください。

廃オイルの管理

ガソリンスタンドやバイク屋さんで引き取ってくれる事があります。
基本的には廃油ボックスなどに入れて燃えるゴミに出すというような対応になります。
自治体によってはゴミとして引き受けてもらえない可能性も0ではありません。
廃棄物の処理についてはどうしても個人DIYをしていると困ってしまう事があります。

オイル交換開始!

①暖気する-しなくてもよい
②ドレンボルトを外してオイルを抜く
③フィルター交換
④ドレンボルトを閉める
⑤オイルを規定量より少なく入れる
⑥オイルの量を確認して付け足し
上記の流れになります。

①暖気する-しなくてもよい

基本的には3分ほど暖気してからオイル交換をしてください。
サービスマニュアルにも記載があります。
ほどほどの暖気にしてください。ドレンボルトが廃オイルの中に落下した時などに熱すぎて回収出来ないこともあります。
オイル粘度が下がってオイルが抜けやすくなるのが理由です。
そもそもオイルパンにオイルが降りて来ているのでどちらが良いのかは不明ですがサービスマニュアルの記載を優先すべきです。

②ドレンボルトを外してオイルを抜く

ここで要注意ですが工具は必ずメガネかソケットを使用してください。
ボルト類のトラブルの元になります。
廃油ボックスにオイルを溜めてください。5分程度おけばオイルもほどほどに抜けるはずです。
オイルを抜くときに可能であればどのくらいの量のオイルが抜けたか測れるようにしておくことがベストです。トラブルなどを発見出来るケースがあります。また廃油の中に大きな金属片などがないかも確認する習慣をつけてください。

③フィルター交換

フィルターは毎回交換してもよいですし、2回に1回の交換頻度でも良いです。
毎回交換するデメリットはオイルの消費です。
交換する際Oリングに廃油を塗ってから新品を取付けてください。
フィルターの中にもオイルが入っています。
初回はかなり気を使わないとオイルでベトベトになる可能性が高いです。

④ドレンボルトを閉める

マグネット付きのドレンボルトや油温計を装着する際にここにセンサーを装着する場合があります。
慣れてきた頃に変更を検討されても良いと思います。
基本的にはドレンボルトワッシャーについては毎回新品を使ってください。
数回利用してもオイル漏れなどは起こしませんが、もしもオイル漏れを後日発見した場合は、
オイルの処理がかなり手間です。廃棄してもよいのですが新品のオイルを抜いて戻すという作業が発生します。

⑤オイルを規定量より少なく入れる

オイルジョッキを使ってオイルを測りながらオイルを入れてください。
フィルターを交換している場合は3.8Lが目安です。
フィルター交換しない場合は→3.3Lが目安です。
オイルはエンジンの中に少量は残っています。
最終的にエンジンを回してオイルレベルを確認するので、少々であればオイルが少ないのは問題ありません。逆にオイルを多く入れすぎる事は大問題です。
オイルあがり等の症状を引き起こすケースがあります。
オイルフィラーキャップは必ず閉めてください。

⑥オイルの量を確認して付け足し

ここまでで一応のオイル交換は完了しているはずです。
オイルがマフラーやエンジンに飛び散っていたらウエスとパーツクリーナーでしっかりと除去してください。エンジンを10秒ほどかけてください。
オイルがエンジンの中を巡ります。
この状態でオイルレベルを確認してください。
Z900RSはサイドスタンドしかないので点検窓の確認が非常に難しいです。
ちょっとした傾きでもオイルレベルは随分と変化します。
センタースタンドを使わない場合で独りで難しい場合は友人知人に確認をしてもらったりもひとつの方法です。
すぐに確認が難しい場合はそのままの状態でツーリングなどで移動した際に確認をして貰っても構いません。上記の状態でオイルを入れたならば既定の範囲内で多少少ない程度に収まるはずです。
エンジンオイルについては異常に少な過ぎる場合以外はおおむねトラブルになりません。
量が少ない分は劣化の速度が速まる程度です。
オイルの入れすぎは大問題なのでご注意ください。

オイル交換の注意

オイル交換についての注意を書いていきます。
①オイルを入れ過ぎてはならない
②ワッシャーやOリングの再利用はしない
③作業場所の確保
上記となります。

①オイルを入れ過ぎてはならない

何回か書いているのですがオイルを入れ過ぎるとオイルあがりの症状が出る事があります。
燃焼室にオイルが入り込んだりします。
シリンダーヘッドなどオイルが不要な部分はありませんが、必要以上にオイルが供給されるとどこかに過剰なオイルが流れ込みます。そのオイルが最終的に燃焼室に流れ込んでガソリンと一緒に燃やされます。マフラーから青白い煙が出て来ます。
またプラグにもオイルが過剰に付着する事もあります。
入れ過ぎたオイルを抜き取るのは非常に手間です。

②ワッシャーやOリングの再利用はしない

オイル関係やエンジン関係のワッシャーOリングは再利用をしないでください。
どれも数百円程度で新品が購入出来ます。
仮に再利用をしたとしてもオイル漏れなどのリスクはほとんどないです。
もしも、オイル漏れをしてワッシャーやOリングの交換が必要になった場合は新品のオイルを1度抜きとる作業が必要になり非常に手間です。

③作業場所の確保

当たり前の事ですがマンションなど苦情が出そうな場所での作業はやめた方がよいです。
パーツクリーナーなども含めて地面に落ちると虹色の油膜が発生します。
完全にこぼしていないつもりでもほんの一滴などこぼしてしまう事がほとんどです。
作業をしやすい場所を確保してください。

役に立つかもしれない小ネタ

オイル交換で役に立つかもしれない小ネタをいくつか書いていきます。

バイク屋さんにお願いする利点

バイクの調子をオイル交換を通して見てくれたりするようなバイク屋さんとお付き合いがあれば素晴らしいです。素人がオイル交換をしても事前にトラブルを見つけたりは出来ない事もあります。
作業的にオイル交換をして貰うだけではわざわざプロに見てもらう価値は低いかもしれません。
オイル交換のやり方を教えてくれというのはマナー違反かもしれませんが、
オイル交換の作業を見せてくれというのは昨今のビッグモーターの事件もありますし良心的なバイク屋さんならノーとは言わないと思います。もちろんお店の雰囲気や規模感で返答は変わってくると思います。

オイルの銘柄を変更する

バイク屋さんでオイル交換をする事があれば交換前に銘柄の特徴や粘度について説明を受けてみてください。
カワサキ純正のオイルであれば、高級よりなオイルなので特に銘柄を変更したりは進められないかもしれません。
それでも試しに違うオイルを使ってみたいと相談してみたら他のオイルについても説明をしてくれると思います。プロであれば多少なりともこだわりがあります。
私がZ900RSで違うオイルの銘柄を進めるならいくつかあります。
モチュール、シェルアドバンス、ヤマルーブ、ワコーズなどを進めます。
その他にも色々なオイルがありますが値段とウェブでのレビューはおおむね信用は出来ます。
シフトチェンジなどの走行フィーリングを見て欲しい点と別途油温計を装着して温度の上がり方の違いや1度熱が入ったあとにフィーリングの変化が有るか見て欲しいと言います。
オイルって交換するだけで馬力が上がったり下がったりもします。
確認するポイントを知っていれば違いを体感することも出来るかもしれません。

ワコーズフューエルワンはオイル交換前にご使用ください。

エンジンの燃焼室を綺麗にしてくれるベストセラー商品です。
除去されたカーボンはどこに行くのでしょうか?
燃えるか、溶け込んでオイルの中に混入します。
オイルが黒くなります。
ワコーズフューエルワンのご使用はオイル交換前の給油時です。
ガソリンは全部使いきってください。

マグネット付きのドレンボルト

何となくどこかを交換したい場合に交換しても良いかもしれません。
交換するチャンスはオイル交換の時のみです。

エンジンフラッシング

エンジンの内部を洗浄するオイルです。新品のオイルを入れる前にフラッシングオイルを入れて20分程度アイドリングをします。
この手の商品はエンジンを綺麗にしてくれます。
使い方については十分に注意をしてご利用ください。

オイル添加剤

オイル添加剤についてですが基本的に私は入れないようにしています。
値段が高いオイルを入れているなら尚更です。
オイルメーカーがすでに色々な添加物を入れています。
添加剤の使用については考え方が色々とあります。使わなくてもトラブルを起こす事はありません。

工具類について

工具類については保管場所が確保できるのであれば揃えて行った方が良いです。
センタースタンドなどは置き場所にかなり困ります。
私は工具類は車に積んだり実家の倉庫を間借りさせてもらっています。
工具集めもバイクのDIYの醍醐味になります。
ただし保管場所の確保という点はよく考えないといけません。

Z900RS-自分でオイル交換をやってみよう!初心者向けに注意点と準備物の案内もしてます!【まとめ】

今回はZ900RSを例にオイル交換のやり方を書いてみました。
CBX1000を例に出しても良かったのですが、Z900RSの方が初心者向けになるかなと思っていつもとは車種を変えて書いてみました。
CBX1000以外のバイクを想定してブログを書いてみるのも新鮮です。
DIYについて初心者向けに書いている事も多々あります。
そもそもCBX1000を1台目のバイクとして購入する人はいないと思います。
自分で作業をするという事は自己責任になります。
普通に作業をすれば初心者がオイル交換をしても事故などにはならないはずです。
作業場所の復旧やバイクをオイルで汚してしまったりが一番心配かなと思います。
今回はオイル交換を自分でやってみるお話を書いてみました。
それではシーユーアゲイン!

エンジンオイル一覧

エンジンオイルの一覧です。CBX1000ではモチュール300vの15w-50を使用しています。
バイクはおおむね10w-40の傾向が強いです。古いバイクと夏場は粘度高目と覚えておいてくださいませ。化学合成油や鉱物油など気にしない場合でも末尾の数字の【30】【40】【50】にはご注意ください。値段と性能は比例します。高い分にはトラブルに関しては心配はないのですが、安すぎるとなんだか不安になってしまいます。そういった点で言えば、ホンダウルトラや値段やメーカー純正な点を踏まえても使いたい候補にはあります。

モチュール

バイク用オイルと言えばモチュールの感が強いです。。人によってはモチュール以外のオイルは使いたくないという人もいます。エンジンオーバーホール済の旧車に入れている人が多いです。
OH済のエンジンはおおむね15w-50を入れていて夏なら10w-40を使ってもよいかなという感じです。
モチュール300V 15w-50 4リットル
モチュール300V 10w-40 4リットル
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ホンダ-ウルトラシリーズ

メーカ純正で安価な部類のオイル群です。G1-G4までで数字が大きいほどグレードがあがるという考え方でよいかなと思います。純正志向の方などはホンダ純正オイル以外は使いたくないという方も多いです。安価だし値段は高くないしプラス面も多いです。ホンダは少し変わっていて全体的に粘度が低めです。E1は鉱物油です。早いサイクルでの交換や鉱物油派の方におすすめです。
ウルトラ G1 5W-30 1L
ウルトラ G2 SL 10W-40 1L
ウルトラ G3 SL 10W-30 4サイクル1L
ウルトラ G4 SL 0W-30 4サイクル1L
E1 SL 10W-30 4サイクル1L

メーカーHP

ヤマルーブ

昨今、評判の良いオイル。実際に使ってみてよかったという人には数名はお会いしました。静かにファンを獲得しているような気がします。他のオイルメーカーと比べて尖ったような特徴は謳っていませんが、本当に何だか良いオイルという感じでした。プレミアムとRS4GPではRS4GPの方がグレードが高いオイルです。
ヤマルーブ プレミアムシンセティック MA2 10W-40 4L
ヤマルーブ RS4GP 4L 10W-40 MA2 化学合成油

ワコーズ

ワコーズ製品を使って感動を覚えた人も多いはず。ケミカルはこれをつかっておけという位は日本で普及しています。バイク用か車用かの差異はなさそうなのですが粘度などを気を付けて購入してください。
PRO-S50 プロステージS 15W-50 E245 4L

Kawasaki-冴速-冴強

粘度の違いに気を付けてご購入ください。900RSの大ヒットでシェア率もあがっているし、評判も良いオイルです。違いはオイルの粘度です。特に指定やこだわりが無い場合は、10W-40 冴速をおつかいください。
冴強 10W-50 1L×4本セット J0ELF-K011S
冴速 10W-40 4本

シェルShell-アドバンスド

自社でオイルの精錬工場を持っていて天然ガスからオイルを作っている…使ってみたことはないのですが、非常に気になるオイルです。さすがに高い…が試してはみたいです。
シェルアドバンス 4T ウルトラ 1L 15W-50(SN) 412233193-1
シェルアドバンス 4T ウルトラ 1L 10W-40(SN) 412232193-1
SHELL ADVANCE(シェルアドバンス)
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