CBX1000のエンジンの点火順序について色々
CBX1000の点火順序について図解無しでコラム的に書いていきます。
CBX1000のうんちくも色々書いていきます。
基本的にウェブで色々読んだりして得た知識と実際に分解してみて考えた事を書きます。
まず点火順序ですが、
1、5、3、6、2、4となります。
シリンダーの番号は乗車姿勢から左から1番という風に数えます。
少し迷う事があると思います。
6気筒なのになんで点火コイルは3つしかないの?
という点です。
6気筒のシリンダーは振動を打ち消す為に
1番と6番、2番と5番、3番と4番が対になっていて、
ピストンは同じ動きをします。
ただし、バルブは片方が圧縮している時には片方は全開になっています。
点火は同時に行います。
【1番シリンダーを点火している時】
■ ■
□■ ■□
□□■■□□
TTTTTT
①②③④⑤⑥
1番と6番はプラグの火花は同時にでていますけど、
①が圧縮後の点火に対して⑥は火花は飛ばしますけどカラ打ちになります。
フラットプレーンというクランク形式です。このようにしておかないと、
エンジンの振動が大変な事になるそうです。
対してクロスプレーンというYAMAHAのYZF-R1が市販車ではおそらく唯一
対になるシリンダーないクランクです。
6気筒は振動の打ち消し具合が4気筒より優れているという点がメリットです。
また、シリンダーの数が多いと1047ccの単気筒を動かすより
174.5ccを6個動かす方が高回転型のエンジンを作るのには効率が良いです。
デメリットは部品点数が増えるという点とエネルギーの損失が多くなるという事です。
要するに多気筒の方が燃費が悪いという事になります。
エンジンなどのモノツクリは、エネルギー損失が多い部分をどのように改善するか?
単気筒であれば高回転で回りにくいという弱点をどのように克服するか?
とアプローチの手法や考え方で時代と共に技術が進んでいくのだと思われます。
と言ってもキャブは消えました。2stは消えました。エンジンは電動化します。
一般の自動車やバイクのシーンではこれから凄い発展があるとは考えにくいなと思う状況でございます。
CBX1000のエンジンの弱点は油温上昇
エンジン系のコラムでございますので、弱点を少々書いていきます。
・油温が上がりやすく、エンジンが冷えにくい
2番と3番と4番と5番が冷えにくい様子です。特に2番と5番は左右にシリンダーがあるのでもう一段階冷えにくいかもしれません。3番と4番の間には一応カムチェーンが配置される空間があります。
油温が上がりやすいというか、水冷に比べて不安定になりやすくコントロールしにくいというのが、
正しい表現かもしれません。
空冷のバイクは丈夫と言ってもオイルの性能ダウンや劣化にもつながる項目なので、
油温は気にした方が良いのは間違いございません。
プラグの種類と向き
私はNGKのイリジウムプラグを使っています。
品番は
【ノーマル】DR8EA
【イリジウム】DR8EIX
熱化はサービスマニュアルにも記載はありますが7-8を使用とのことです。
プラグギャップは0.6mm-0.7mm
ASウオタニSP2の使用時は1.1mm-1.3mm
でございます。
プラグの熱化についてはレースユースで9番、
5度C以下の冷間時で7番の指定でございます。
私は7番など熱化をあげるとピストンが溶けるイメージがあります。
9番などにするとコントロールしにくそうなので、8番で運用しております。
9番にすると高回転時にプラグが溶けにくいなどのメリットもあるのだと思いますが、
ちょっと寒いだけで始動性などがかなり悪くなりそうなイメージがあります。
向きは解放している部分をイン側に向けると良いという情報を聞いたことがあります。
CBX1000の場合はプラグ交換のメンテナンス性が悪いのもあって試したり比較したりしたことはありません。Z系など2バルブのバイクだと効果が目に見える事も有る様子です。
仕組みから言うと2バルブのバイクはプラグがセンターに来ません。
なのでプラグのツメの開放部分がセンターに向いている方が効率的に点火出来ると思われます。
4バルブのバイクはプラグがセンターに来るのであまり影響が無いとかもしれません。
プラグのメーカーも最近ではブリスクなどが話題になっていたのですが、
私の好み的には国産を使いたいなと点からNGKを選択しております。
違いなどがよく分からないので無難な選択やシェア率が高いアイテムを選択するようにしております。
オンリーワンやシェア率が低いアイテムを使うと、補修や維持もそれだけオンリーワンだったり、情報が少なかったりと自己満足以外にメリットが無いと思っています。
CBX1000のエンジンの点火順序について色々【まとめ】
6気筒のエンジンって今のバイク業界だとレアな部類に入ります。
せっかっくCBX1000を所有しているならほんの一歩だけでも踏み込んだ仕組みなどを知っていると、
バイクを大事にしている感じがあってよいのではと思います。
CBX1000に限らずですが、自分のバイクのオイルの銘柄やタイヤの銘柄やプラグの番手など、
バイクが趣味と言っておられる方はひとつずつでも気が付いた時に確認して頂ければ嬉しいです。
それではシーユーアゲイン!
CBX1000-写真ギャラリー
点火コイル周りが見えるスケルトンの写真を中心に過去ログから抜粋して掲載します。
私のCBX1000はASウオタニSP2を装着しております。
ASウオタニSP2
CBX1000-ASウオタニSP2
CBX1000-ASウオタニSP2
CBX1000-スケルトン
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