ブレーキの引きずりチェック-ホイールを3回転半は回るようにしたい
先日、どうもブレーキの音がおかしいという事で点検しました。
フロントスタンド立てて、ホイールを回しても1回転ちょっと回るかどうかの状態。
原因はパッドの減りとセンターが出ていない事でした。
これ、危ないのでチェック出来る機会があればチェックはした方が良いです。
バイクの押し引きが異様に重たかったり、ブレーキの音が変だなと感じたりと色々と気が付くきっかけはあると思います。
原因はフロントフォーク周りを作業した時以外にもフロントフォークに衝撃があってちょっとねじれた時などにも起こったりします。
カスタムしているバイクだと取り付けた時は良かったけど、時間が経つと症状が出る事もあります。
チェックするべき点なども含めて書いていきます。
というわけで今回はその辺りをご案内いたします。
それではレッツスターティン!
結果は6回転半でした。
見解は人それぞれですが、私の感覚では素手で回して最低でも3回転半は動かない場合はブレーキが引きずっていて危険な状況かなと思います。
実際の所は何回転するのが最低ラインか?
これは明確な規定があるわけではないらしいです。
メカニックによっては1回転半という人もいます。
私は3回転半程度は回って欲しいとは思います。
新車をしょっちゅう触っているわけではないので適正なホイールの回転は分かりません。
熱が入っている時などでも状態が変わるらしいです。
ブレーキキャリパーの着脱は国家資格を持った整備士でないと業としてはおこなってはなりません。
それだけ重要な事という事です。
しかし、街のバイク屋さんなどに頼むと割といい加減に交換だけしておしまいというパターンもあります。修理を依頼した際には動画に撮ってもらったり、自分自身の眼でしっかりと見て、
大丈夫かどうかは確認はとっておいたほうが吉でございます。
変更してからの現在のブレーキディスクの状況
まずは新品に変更したパーツです。
ブレーキパッドはZCOO(ジクー)の新品。
フローティングディスクのピンをフルフローティングピン新品。
使用パーツ
ブレーキマスターはブレンボのラジアルマスターシリンダーのコルサコルタ。
ブレーキホースはSWEGE-LINEのステンメッシュホース。
ブレーキキャリパーはブレンボレーシングキャリパーチタン40mmアキシャル4potハードアノダイズド。
アクスルシャフトはジェイズ製の精度が良さそうなタイプです。
キャリパーサポートはメタルギアワークス製。
私のCBX1000はCB1100Fに変更しております。
ブレーキディスクはサンスターフルフローティングディスク。
という組み合わせです。
ブレーキが引きずりにくくなるパーツチョイス
ブレーキキャリパーをレーシングにすると戻りが良くなります。
理由はダストシールが無いからです。
その分メンテナンスを行う回数が増えます。
ディスクをフルフローティングディスクにするとディスクのセンターが出やすいです。
結果としてブレーキが引きずりずらくなります。
この2つの組み合わせでブレーキが引きずっている場合はフロントフォークが歪んでいたり、
ブレーキディスクが歪んでいたり、どこかに取付か機械的なトラブルがある可能性が高いです。
メンテナンスが悪くてブレーキが引きずる
フロントフォークが平行か確認してください。
アクスルシャフトは綺麗にフロントフォークに垂直になっているか確認してください。
ブレーキキャリパーのピストン周りに汚れなどが付いていないか確認してください。
マスターシリンダーはちゃんと戻るか確認してください。
マスターシリンダーの動作は簡単には確認が出来ないので最終的には交換かOHになります。
ブレーキが引きずった後のブレーキパッドはおかしな削れ方をしているので廃棄です。
ブレーキパッドの背面の塗装は面が正しくなっているか確認してください。
場合によってはペーパーをかけて塗装を剥がしてください。
ブレーキパッドの側面の角はやすりで削っておくと鳴きが少なくなる事もあります。
上記の確認を行えばおおむねメンテナンスは大丈夫だと思います。
キャリパーのセンターとディスクのセンターは合っているか?
ブレーキディスクの暑さはサンスター製で5.5mmです。
センターは2.75mmになります。
一般的に1mmは小さな数値です。
しかし、ブレーキのセンターが1mmずれるという事は、
ブレーキの芯が出ているかどうかの観点で言えばかなり大きな数値です。
0.5mmのシムと0.3㎜のシムが販売されています。センターがずれている場合はこれらを使用して調整をする必要があります。




シムの枚数はブレーキディスクの裏に入れて調整する場合はCBX1000の場合だと5枚必要です。
キャリパーとフロントフォークの間にシムを入れたり、ホイールとディスクの間にシムを入れて調整を行います。
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ブレーキディスクの引きずりチェック-ホイールを3回転半は回るようにしたい【まとめ】
ブレーキの整備は基本的に正しくボルトナットが締まっていることも重要です。
ボルトナットの締め忘れやトルク不足なども要注意です。
私は整備が終わると必ずワイヤリングだけはするようにしています。
理由はボルトの締め忘れの再確認ともしもボルトが脱落した時に何とかなると思っているからです。
暑くて朦朧としながら作業をするとミスが発生する可能性も高まります。
上記でブレーキの引きずりについての大体の作業は書いていると思います。
フロントフォークの取付や平行などやり始めればキリがありません。
上記していますが、自分で作業を行わなくてもバイク屋さんに作業を依頼した時にホイールがどれ位回るかを確認させてもらうか、私と同じように動画に撮ってもらって確認すると安心できるとは思います。
それでは今回はこの辺りで失礼いたします。
シーユーアゲイン!
フロントメンテナンススタンド
ホイールの回転を調べようと思ったらメンテナンススタンドが必要です。
持っていて損はない工具なので気になる方は購入してください。
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