FCRセッティング-ジェット変更で調子が悪くなるセッティングは許容出来る影響範囲にあります

CBX1000-エンジン FCR
CBX1000FCR
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FCRセッティング-ジェット変更で調子が悪くなるセッティングは許容出来る影響範囲にあります

調子が悪くなるのに許容出来るってどういう意味かいな?と思うかもしれません。
スロージェットが大きすぎるとパイロットスクリューの効きが分かりにくいです。
スロットル全開時のメインジェットも番手を1番手小さく動かした程度だと分かりにくいです。
加速ポンプの効き方が過多になり過ぎてもセッティングが分かりにくいです。
変化が明瞭に分かるセッティングはやっている事としては正しいという意味でございます。
セッティングの結果が正しいのではなくて、セッティングの影響範囲が正しいという意味です。
セッティングをした結果調子が悪くなっているので影響範囲を正しく見つける事が出来ています。
番手を間違えているだけです。
変化が分かる状態で交換するジェットも分かっているという事は濃い方向に悪い所を見つけて、
薄い方向に悪い方向を見つければ、そのジェットの影響範囲については完璧なベストセッティングを見つけることが出来ます。セッティングのジェットは相互に関わり合っているので単純ではありませんが、かなり精度の高いセッティングになるのは間違いございません。
という事を雑談をしながら気が付いた次第でございます。
ABテストで変化が有るという事はやっている事は必ず正しい作業といえます。
強めの言葉を使うと必ず正しい結果まで辿り着けます。
ABテストで変化が無いという事は随分と的外れな作業をしているか、
キャブやバイクの調子が悪いか、
ジェットの番手が外れ過ぎているか、
影響範囲を間違って確認しているかのどれかになると思います。
上記の内容をもう少しセパレートして具体的な事例を含めて書いていきたいと思います。
レッツスターティン!

ジェットが大きすぎる小さすぎると変化が分からない。

具体的にはスロージェットが大きすぎるとパイロットスクリューの効きが悪くなって全閉めでもアイドリングする状態になるので分かりません。スロージェットの場合は小さすぎるとアイドリングしなくなってり空燃比計を見ると明らかに不調な数値を示すので、分かりやすいです。パイロットスクリューも効きません。
メインジェットは薄過ぎても変化が分かりにくいです。
薄過ぎるを通り越すとエンジン焼き付くかもしれませんのでご注意をCBX1000は102番まで薄くしても
エンジンは壊れていません。おそらく適正はメインエアージェットを触らないとして120-140の範囲かなと思います。
適正に近いメインジェットを選定するとスロットル開度1/2~3/4辺りの加速感でも変化が分かります。140番以上の濃い方向には試した事がないので私には分かりません。
ジェットニードルのクリップ段数を濃い目にし過ぎたような症状が出るのかなと予想します。

加速ポンプが効き過ぎると何をしても変化が分からない。

極度な急加速をした時に起こる症状です。私の場合はハイスロットルで極度な急加速をして気が付きました。ジェットを薄く使用が、濃いくしようが、変化が起こりません。
空燃比計の変化は一定です。
急加速すると、空燃比計が10.0以下を示し、そこから12.5辺りに空燃比が落ち着くというような症状です。空燃比が10.0を示している時は異様に加速感がなくて、それから鋭い加速をしていくというような症状です。スロットルを急開したのだから空燃比計はがっつっり薄い数値を示す事を予測していました。加速ポンプをオフにするとそのような不思議な症状はなくなって元気よく加速してくれるようになりました。
加速ポンプで濃いくて加速待ちになるよりは薄くしてパワー感が無い方が乗りやすい感じはあります。
現在は加速ポンプの吐出タイミングを調整して加速ポンプが効き過ぎているというような状況にはなっておりません。加速ポンプがセッティングを見えなくする原因になる事はあると思います。

その他①-計器類でセッティングが分からなくなる。

少し、例外的な内容化もしれませんが、メンテナンス要因でセッティングが分からなくなる事もあります。
空燃比計などの計器がおかしい場合もあります。
空燃比計は濃い、薄いが分かりますけど、確実な数値を示しているかは怪しいです。
空燃比計では13.0を示していても、実際の数値は12.5かもしれません。
ただしデタラメな数字を示している訳では無いので薄いか、濃いか?の参考程度にすればよいと思います。コンプレッションゲージも同様です。同じ計器を使ってコンプレッションを測定するので、
各シリンダーの圧力のバランスがずれているか、いないのか?程度の測定までです。
圧力については実際の正しいと言える数値を締めいているかは怪しいですが、調子が悪いかどうかの判定は出来ると思います。
計器類でずれていて最悪なのがマルチバキュームゲージです。
作業前にしっかり校正をして作業を行わないと同調をばっちりしたつもりが、
同調を狂わせただけで終わってしまいます。

その他②-バイクのメンテナンス

エンジンや点火などの要因は除けておいてFCR装着直後に起こり得る人的要因な気が付きにくいセッティングを邪魔する事例です。
スロットルを全開にしてもスロットルバルブが全開になっていない。これはかなり要注意です。
気が付かないと延々と無駄なジェット交換を行ってしまいます。スロットル低開度のトラブルに比べて症状が分かりにくいです。メインジェットの交換をすれば改善するなど先入観を持ってしまっているケースも多いと思います。スロットルバルブの開閉については確認できる状況なら全シリンダーが同時に全開まで開いているかを確認する習慣をつけるのは必須でございます。
逆にスロットル低開度でのセッティングが分からなくなるトラブルです。
燃料供給です。
ろ紙フィルターを使うと燃料供給が間に合わなくなる症状がアイドリングでもありました。
また、フューエルラインの角度や極度なエア噛みでも燃料供給が間に合いません。
フューエルフィルターはおおむね透明な物が多いと思います。ガス欠のような症状が出た時は、
フューエルフィルターに燃料が届いているかは確認してみることが必須でございます。
気が付くほど燃料が供給されていないのであれば問題は解決しやすいです。
かなりまずいのが微妙な感じで燃料供給が間に合っている状態です。
気が付かないとスロージェットを変更してもパイロットスクリューを回しても永久に気が付くことはありません。
むしろ、FCRだからアイドリングをし過ぎると停止してしまう。
長時間高回転で走り過ぎたからガス欠症状になった。
燃料供給が間に合っていないからガソリンコックを変更しよう。
気が付かないと症状は改善しません。
少なくとも私のCBX1000の場合はろ紙フューエルフィルターを使っていた時に症状が出ました。
メッシュフューエルフィルターに変更してから燃料供給でのトラブルは起きていません。
点火時期やマニホールドの2次エア吸いなど言い出せばキリがありませんが、
点火時期は少しずつでも動かしてどの位置が適正かは確認をしておいても楽しいかもしれません。
エンジンに対して適正かどうかはどのように測定すればよいのか分かりませんが、
ASウオタニSP2で点火時期を進めた場合は…
【0】→【1】全体的にセッティングを濃い番手に振り直しました。
【0】→【9】良くなる想像が出来なかったのでセッティングを煮詰めてはいません。

FCR初心者向け-変化があるまで触る

FCR初心者の方はカスタムショップでFCRを取付けて貰ってそのままバイクに乗っているという方がほとんどだと思います。その後に何となく思い立ってFCRのセッティングにチャレンジしてみようという方が多いと思います。私もそんな事がきっかけです。
冷静になって普通に考えると少し触っただけでキャブセッティングが良くなるわけがありません。
本当にセッティングをしてみようと思ったら変化があるまで触る事です。
前提として、現在のFCRのセッティングが調子が良いか悪いか分からないけど、
ストレスは特に感じることなく走れるという状態だと思います。
エアスクリューとパイロットスクリューからアクセスしてみればよいと思います。
エアスクリューについては取り付けて貰ったショップにどんな風にセッティングをしたかきけばよいと思います。気になる事はエアスクリューの戻しが均一か?それとも各シリンダーごとに違うか?
が問題です。各シリンダーごとに違うようであれば、取り付けて貰ったバイク屋さんにやり方をきけばよいです。不明であれば均一にして問題ありません。各シリンダーごとに調整するのであれば、デジタルタコメーターを使うか、音で判定します。私のCBX1000は基本的に均一にしています。
デジタルタコメーターで測定した結果、大きな差異を感じなかったからです。
つきつめるのであれば各シリンダーごとにエアスクリューの調整をするべきだとは思います。
私はしょっちゅうキャブを触っているので時間コストを考えてたまにしか各シリンダーごとで合わせていません。
パイロットスクリューに関しては私のCBX1000の場合は均一一択です。
各シリンダーごとでの調整方法を見つけることが出来ていません。
パイロットスクリューはキャブドライバーがないとCBX1000の場合は触るのに手間がかかり過ぎます。もっと言えば空燃比計があると調整はすぐに終わります。
エアスクリューとパイロットスクリューを触り始めたら、ジェットニードルのクリップを触ってみたりすればよいと思います。追加で購入するジェットはありませんし、変化も楽しめます。
少なくとも変化を感じることが出来た部分については必ず良い方向にセッティングを落ち着かせる事が出来ます。

FCRセッティング-ジェット変更で調子が悪くなるセッティングは許容出来る影響範囲にあります【まとめ】

よくよく考えれば、調子が悪くなるという事は影響範囲が明確に分かっているという事です。
今回のブログ投稿はセッティングによって想定していた変化が何も起きなかった場合のお話を記載いたしました。
想定している事が想定した通りに起こればセッティングは簡単な作業です。
判断を迷わせるのが何も変化が起きない事です。
変化しなかったという結果は情報として得る事が出来ます。
変化が分かるまでセッティングを変更していかないといけません。
セッティングはABテストの繰り返しです。比較しないと現在が良いのか悪いのか分かりません。
というわけでセッティングは一時的な結果としては悪くなっても良いのだよ~的なお話でございました。
それではシーユーアゲイン!

CBX1000写真ギャラリー

丸めのネイキッドスタイルでフェンダーラインが入っている状態の写真を過去の投稿から掲載いたします。私はこのルックスが1番好きでございます。

気になるアイテム

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各ショッピングモールに絶対にあるとは限りません。ボルトナットやゴム類はアマゾンだけでしか取り扱いが無いケースが多いです。各モールのリンク先から色々検索も出来ます。

ハイスロ

購入するなら通常はEvo2の一択です。
私はType3を使っています。
理由はEvo2の存在を知らなかったからです。
FCRに装着したい時はワイヤがー専用品でないといけないのでkitで購入するよりは単体で購入した方がよいです。Evo2にはラージとスモールがありますが、ラージの対応は48-54パイ、スモールの対応は36~46です。特殊な事情が無い限りはスモールを使用してください。
40程度で充分なスロットル開度を確保出来ると思います。
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