CBX1000のFCRセッティングのジェットニードル交換。テーパー角の変更後に試走した感想

CBX1000-FCRセッティングCBX1000
CBX1000FCR
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FCRセッティング-テーパー角変更

FCRのセッティングを始めた時に、これだけは沼にはまってしまうので、
触るのはやめようと思っていた項目が2つあります。
テーパー角と切り上がりです。
軽く触ったり、調子が良いか悪いか確認出来るようになれれば良いなと思っていたのですが、
触っていくうちにだんだんと気になってしょうがなくなり、テーパー角の変更を試すことにしました。
テーパー角を変更した理由は、スロットル開度1/2を経由して雑に急開した時に
開け待ちになるような現象があったのですが、MJを小さくすると症状に変化があるような気がする状態。SJを変更しても症状に変化はなさそう。JNのストレート径を変更しても症状に変化はなさそう。
というような状態で、試していない項目にJNのテーパー角の変更という項目がございました。
というわけで、購入したJNジェットニードルが
90ETP
90ETR
の2種類で12本です。テーパー角とか切り上がりとかをジェットニードル別でストックし始めると、
金額的にも本数的にもかなりしんどい事になるので、どうしようかなと躊躇していた次第です。
SRなら、ほとんどのJNで困る事は無いくらいラインナップを揃える事が出来る本数になっています。
JNの本数が多くなることについて苦言していますが、なぜ2種類買ったかというと
セッティングの際にABテストをするようにしています。
同じ項目で数値を変えてテストをしないと良くなったか?悪くなったか?判定出来ないからです。
テーパー角は触った事が無い項目なので、テーパー角を変更しただけではテーパー角による違いしかわかりません。テーパー角を変えて、ストレート径を交換することによってセッティングを詰めていく余地があるかどうか判定出来ます。数値や理屈にも大事ですけど、頭でっかちにならずに、
とにかく交換して自分の気に入るフィーリングを探す事が大事です。
自分が気に入らないから、何度も何度もJNを交換しているという状況になっています。

試走の感想とマイナスな結果。

結果から書くと、私の気に入らない点はクリップ段数の可能性が高い!
テーパー角を変更してから冷間時の始動性ですが、悪くない状態でむしろ期待できる状況でした。
スクリューを調整したり、クリップ段数を調整したり、ストレート径を変えてみたり、
色々試していた際に、クリップをおもむろに2から5に振り替えてみました。
スロットル開度1/2あたりで吹け上がりません。開け待ちになっているような感じになる
スロットル開度なのですが、それ以上吹け上がらない感じです。
よく考えたら、いままで、余裕を持ってクリップ段数は2まででやめておくようにしていました。
極端に濃い方向に振ってみたのは初めてだと思います。
テーパー角を変更してのセッティングは当面終了します。
そして、次に新しいJNを購入します。
90FZQです。
切り上がりの変更です。クリップ段数が調整範囲を超えた時に使うJNです。
元々BITOさまのセッティングを聞いていたのもあって、切り上がりの違うJNを試すべきだなと、
何も躊躇はしませんでした。BITOさまから、初期出荷のセッティングを聞いていなかったら、
随分と考え込んでいたかもしれません。
こういった点で他の車輌との比較って大事だなと思いますし、経験のある先輩などがいればなと、
いつも思ってしまいます。

FCR初心者向け-スロットルワイヤー

出来るだけ初心者の頃の気持ちを思い出して書いています。
工具やジェット類や知識が無くてもセッティングが出来る所を書くようにしています。
で、スロットルワイヤーについてですが、遊びは限りなく小さくして、戻りも適度に強めに戻るように
するべきです。理由はレーシングキャブだから。
遊びについては必須ですが、出来るだけ小さくしておく必要があります。
遊びが無いと、少し手が触れただけや車体の揺れなどでスロットルが開いてしまいます。
戻りについては好みなども有り一長一短ですが、戻りが速い事にかんしては悪い事はありません。
一短のぶぶんについてですが、戻りが速いという事はスロットルが重くなってしまいがちです。
この辺りをご自身の好みで調整をする必要があります。
キャブを着脱した際には調整に時間がかかる部分ではないので、スロットルワイヤーの点検を
必ずするようにしてみてください。ちなみにCBX1000の旧型のFCRはスロットルワイヤーが2股なので、
全開した時に全ての気筒でスロットルバルブが開ききっているか確認することは必須です。
まれにスロットルが開き切らない状態でスロットルワイヤーが取り付けられる事がございます。
ご留意ください。

FCRセッティング-テーパー角変更【まとめ】

JNの番手でテーパー角だけ変更してクリップ段数を同じにして場合は予期せぬ方向に
濃い薄いがずれる事があるそうです。実際にテーパー角違いでJNを測定してみると確かに違います。
テーパー角の番手が違うとストレート径が同じでも別物のJNになっている位で思っておいた方がよいかもしれません。
90ETM
90FTM
と【E】と【F】がテーパー角の違いですけど、先に表記があるので、違いの優先順位としての意味もあるのかなと勝手に解釈をしています。
ざっくりどれ位違うかというとクリップ段数で3段くらいかなと勝手に思っています。
クリップ段数は90ETM#3と90FTM#6で同程度になると思います。薄い濃いの参考程度にお考えください。
ネット上では実際に測定されているブログ記事や動画もございますので、詳しくはそういったサイトを
ご参考にしていただければと思います。私もそのうち正確に測定して自分自身の知見の為にも
数値を掲載したいなと思います。
JNのテーパーに関してはその部分だけ変えれば、良いわけではなく、複合する部分に大なり小なり、
全体的に影響を及ぼすと思いますので、別のジェットニードルに替えてセッティングをやり直すくらいの心構えでもよいかもしれません。
明確に答えを持っていない事を手探りで進めている状態なので、ふわふわとした話に
なってしまいましたが、止まらずに少しずつFCRのセッティングをしてみて、
色々と履歴を残していければなと思います。
それでは皆様も楽しいFCRライフをおすごしください。
シーユーアゲイン。

参考写真

雑ですが、FCRのセッティングについて参考になりそうな写真と作業写真を掲載しておきます。
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