FCRはファンネル仕様よりはラムエア仕様がオススメ-常時の直キャブは要検討です

ラムエアにフィルターオイル FCR
CBX1000FCRメンテナンス
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FCRはファンネル仕様よりはラムエア仕様がオススメ-常時の直キャブは要検討です

FCRに限らずキャブ全般に言える事ですが、直キャブ仕様はやめた方がよいです。
ゴミを吸い込むからです。以上です。と言えば何ら発展性のないブログ投稿になってしまうので、
なぜにやめた方がよいか?ではどうすればよいのか?
という視点でコラム的に書いていこうと思います。
最近メールでの問い合わせやリアルでの知人から相談等受けることが多々ございます。
初心者向けに書いていこうと思います。
まずは、
直キャブ=ファンネル仕様
と言う風に考えておいてくださいませ。要するにエンジンの燃焼室までストレートに外界からの空気を吸い込む状態です。
過去に何度か同じような投稿をしているかもしれませんが、フレッシュな気持ちで書いていければと思います。
それではレッツスターティン!

何故に直キャブはまずいのか?

冒頭でも書きましたが第一はゴミを吸い込むからです。
私はFCRユーザーなのでFCRの事を中心に書いてしまうので便宜的にご自身が使用されているキャブに置き換えて考えてみてください。
直キャブにするとエンジンの燃焼室まで抵抗や邪魔な物無しで混合気を吸い込みます。
その時に小さなゴミから大きなゴミ、昆虫なども一緒に吸い込みます。
確率は低いのですが、大き目の砂利や小石、何らかの要因で紛れ込んだワッシャーなど、
がシリンダーヘッドのバルブやピストンに激突すると思うと何だか気分が乗りません。
また、FCRのセッティングをしていると関連する各部のコンディションも気になります。
接点具をする時はキャブ以外の各部の調子は良い事が前提になるからです。
プラグやプラグコード、エンジンの圧縮がちゃんとあるか?オイル上りや下がりはないか?
セッティングをする上でこういったその他のデバイスの調子を損ねてしまう可能性があるのは何だか頂けない気分になります。
特にFCRはキャブのスライドバルブのベアリング周りが弱点です。
どのように弱点化というとボディが削れてFCR本体が使い物にならなくなります。
そういったFCRの弱点に対する対応として、
・SEPベアリングガイド
・ワイドローラー
・逆転組成KIT
などがございます。私のCBX1000はSEPベアリングガイドを使用しております。
メーカー純正のキャブレターはエアクリーナーボックスがあり簡単には外部からゴミが入らないようになっています。雨天走行へ対する措置もあると思います。不要なトラブルを起こさないように厳重に対策されているという事でございます。

直キャブにするとパワーが上がる!

セッティングがしっかりと合っている事が前提ですが、直キャブにすると間違いなくパワーが上がります。何も抵抗が無い方がパワーを出すという観点で言えばエンジンにとっては有利で間違いはありません。でもそれは数馬力だったり、ある高回転の領域だけかもしれません。
少なくとも私は明瞭に比較はしたことはありませんが、ラムエアフィルターと直キャブではパワー感について大きな違いを感じれませんでした。しかし、多少なりともエンジンの調子は直キャブの方が良いなとは思えます。
また、私のCBX1000には空燃比計を装着していますが、スロットル低開度あたりでは空燃比に差異は感じられませんでした。実走しながらになるのでフィーリング優先になるのですが、
体感としては直キャブの方がエンジンの調子はよいけど、数値として大きな変化はよく分からないというような状態です。
直キャブの方がパワーが出るという思い込みの効果かもしれませんが、
ラムエアフィルターを装着する事によってパワーダウンしたとしても可能な限りはラムエアフィルターを利用したいなと思う程度の変化です。クリップ段数を1段階変更する程度の変化が有れば、
相当に悩みますが、多少パワーが上がっている様な気がするというような変化です。

フィルター類の取付について

可能であればエアクリーナーボックスは使いたいのですが、キャブのセッティングと言う特性上、
エアクリーナーボックスを装着するという事はメンテナンス性を非常に下げてしまうので、
レーシングキャブレターを装着しているバイクではおすすめは出来ません。
また、パワーフィルターとスポンジ系のフィルターどちらがよいかと言えば、
スポンジ系のフィルターの方がメンテナンス性は格段に高いです。
スポンジ系のフィルターの弱点は寿命が短い事です。
パワーフィルター OR ラムエアフィルターの選択ですが、
好みで選んでもよいかなとは思います。パワーフィルターの方が手間は多いですが性能については問題はなくて寿命もラムエアフィルターよいは長いです。

茶こしフィルターや金網に効果はあるのか?

そもそも目の粗い金網はバックファイヤー防止の為の装備なので、防塵効果という点では効果は薄いと思います。そしてよくありがちな100円ショップの茶こしをフィルター替わりに取り付けている状態はフィルターオイルを塗布する事が出来ないのでちょっと微妙でございます。
どこかの誰かに聞いたのですが、ファンネルの入り口周りに抵抗物があると空気の流速が下がってあまりお勧めは出来ないということです。これについては先ほどの馬力が上がった気がすると同様でしっかりと体感はしづらいとは思います。

数馬力あがった程度では体感は出来ないと思った方がよい。

先日YOUTUBEでエンジンオイルを変更してみて馬力の変化が有るかという動画を見ました。
プロレーサーが運営しているチャンネルですが、シャシダイナモに乗せて馬力測定をしていました。
5馬力程度上下するほど違いがありました。しかし、今まで、バイクの話をしていてオイルで馬力が上がったり下がったりするという話は聞いたことがありません。
要するにプロでも数馬力程度であれば何だか調子が良いという程度しか体感しづらいのかなと思えてしまいます。その方は何となくかどうかは分かりませんが変化を体感しているから実際にシャシダイナモに乗せて調べてみたのだとは思います。

フィルターオイルは必須

フィルターオイルは必須です。私はラムエアフィルターを使用していますが寿命に影響があります。
フィルターオイル無しだと1年を超えたあたりからスポンジの劣化を感じ取れます。
これはガソリンの吹き返しなどが原因と思います。
フィルターオイルには火災防止と防塵効果の2つの役割がございます。
また、フィルターオイル無しと有でも違いは体感出来ませんでしたし、空燃比計の数値にも影響があるようには思えませんでした。
防塵効果という点でも私はフィルターオイルは塗布しておきたいなと思います。

フィルターオイルのデメリット

バイクを保管している時にオイルが垂れてきてしまうというデメリットがございます。
その他には着脱する際にはビニール手袋や取り外してフィルターを保管するに為にビニール袋などの
オイルの対策が必要になります。フィルターオイルが塗布されている事は最初から分かっている状態で運用するのでデメリットとは言えないかもしれませんが、フィルターオイルの取り扱いというデメリットはございます。車体に付いたりしても特にダメージがあるような物ではありません。

FCR初心者向け-とりあえずはフィルターをつけてください。

FCRを装着したてのライダー様は赤いファンネルで直キャブ仕様をされている方が多いような気がします。レーシングキャブのセッティングや分解などよく分からないうちは兎にも角にもラムエアフィルターを装着してください。ファンネルの片方のサイドを削る必要があるかもしれません。
アルミファンネルは削りにくいのでオススメではありません。
とりあえずはフィルターを装着しておいて、必要がないなと自分自身で明瞭に思えた時に直キャブ仕様にしてください。私はエアスクリューの調整をする時以外はラムエアフィルターを装着しています。ラムエアフィルターを取り外していても短時間です。
初心者が付けているFCRは新品だと思います。一通りFCRを堪能していざ自分でセッティングを始めようかなと思った時に直キャブによるマイナス面を発見した時はきっと残念な気持ちになると思います。一つの考え方としてご留意だけ頂ければと思います。

FCRはファンネル仕様よりはラムエア仕様がオススメ-常時の直キャブは要検討です【まとめ】

かなり、自分の好みで書いておりますが、ストリートユース的な見方によっては間違っていないと思います。サーキットユースであればエンジンやキャブは分解メンテナンスが当たり前で、
1秒単位でタイムを縮めたいので相反する事を書いているかもしれません。
というわけで直キャブではない方がバイクの為には良いですよというブログ投稿でした。
それではシーユーアゲイン!

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