キャブ仕様のバイクの燃費について-FCRの燃費は本当に悪いのか?

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キャブ仕様のバイクの燃費について-FCRの燃費は本当に悪いのか?

キャブレターをFCRに変更後に悪くなります。
こういった話はたまに耳にします。
逆に、FCRに交換したら燃費が良くなった!
という話も聞く事があります。
結局どっちなのでしょうか?
私が思うにあまり変わらないような気がします。
基本的に乗り方かなと思います。
私のCBX1000を例に出すと…
①燃費走行で15km/l程度
②飛ばしまくりで12km/l程度
③セッティングがボロボロの時で6km/l程度

③の時はセッティングが悪いのかどこかに不備があったのかは不明です。
セッティングで燃費が変わるのも程度があるとは思います。
燃費が1番変化する要因はやはり乗り方かなと思います。
というわけで今回は燃費を中心に書いていこうと思います。
それではレッツスターティン!

どんな乗り方をすれば燃費が向上するか?

すぐに思い浮かぶことが『スピードを出さない』だと思います。
次に思い浮かぶ事は『回転数を上げない』だと思います。
少しFCRの特性を考慮して『加速ポンプを使わない』が最後に出てくるのではないでしょうか?
先に現在の私なりの結論を書くと
『油温をあげない』
が1番燃費走行に適していると思います。
スピードは自然に出てしまうので何とも制御しにくいです。
回転数についてはずっとタコメーターとにらめっこしているわけにもいきません。
加速ポンプを使わないにしても都合よく加速ポンプを使わない乗り方が出来るかは疑問です。
総合的な結論として油温が上がらなければおおむね上記は満たしていると思います。
もちろん、燃費走行を意識してスピードや回転数や加速ポンプの使い方には配慮すべきです。
結果として燃費が悪い走行をすると油温が上がります。
燃費走行していた場合は油温があがっていません。
油温を見る事によって平均的な燃費走行が出来ると思います。
燃料を燃やすということは、ガソリンを熱量に変化させているという事です。
油温の上昇を見ることによってガソリンの消費を抑える事が出来ます。
私の意見ですが、油温を意識する方が回転数やスピードを意識するよりは走行にストレスが少ないと感じています。

燃費とFCRのセッティングを考えてみると…

燃料を薄目にセッティングをすれば燃費が良くなるのでは?
FCRのセッティングをしていたらすぐにいきつく考えだと思います。
薄くし過ぎるとパワー感が無くて乗れたものではありません。
逆に濃い目にし過ぎるとボコついて乗れません。
スロットル開度ごとの適材適所でセッティングをする必要があります。
ライダーそれぞれのスロットルの捻り具合で部分的に濃い目にしたりする必要があります。
私はスロットルの急開を意識しています。
それでも空燃比で言えば部分的に12を切る程度です。
まともなセッティングから外れるとバイクは乗れたものではなくなります。
普通に走る状態にセッティングが出来ているのであれば多少は燃費仕様のセッティングには出来ると思います。
しかし極端に薄いセッティングには出来ないとは思います。
加速感を犠牲にしたりとどこかで弊害が出るかもしれません。
セッティングについては個人の主観も入りますので絶対とは言い切れません。
私の主観では極端なエコセッティングをすると加速感をかなり犠牲にするかなと現在は思っています。

インジェクションのバイクには燃費は敵わない。

仕組み的な事なのですが、インジェクション仕様のバイクに燃費では絶対的に敵わないと私は考えています。
インジェクション仕様のバイクはエンジンに混合気をコンピュータ管理で吹き付けます。
キャブ仕様のバイクはピストンが下がった時に燃料をキャブから吸い上げます。
キャブ仕様のバイクはジェットの穴の大きさとピストンの負圧によって吸い上げる燃料の量が変化します。アナログ的な仕組みです。
インジェクション仕様のバイクはスロットルの開度や回転数など色々なセンサーを元に適切な燃料をエンジンに与えます。
対してキャブ仕様のバイクはエンジンが燃料を吸い込もうとするとジェットの穴のサイズの制限の元に延々と燃料を吸い上げます。
どちらが燃費が良いかは一目瞭然です。
FCRを始めとしたキャブ仕様のバイクについては仕組みから言うと燃料を濃くする分には良いけど、
節約する分については仕組み上苦手です。
理由は必要のない所でも燃料を吸い上げてしまうからです。
インジェクションは燃料をエンジンに送り付ける。
キャブは燃料をエンジンが吸い上げる。
とエンジンに燃料を供給するという作業は同じですが、手法は違います。
更にインジェクションはコンピューター制御という素晴らしい特性も持ち合わせています。
キャブの仕組み
キャブの仕組み
インジェクターの仕組み
インジェクターの仕組み
簡単なイラストです。キャブは完全に機械的な要素だけで成り立ちます。

本題のFCRの燃費は本当に悪いのか?

FCRは強制開閉式キャブレターです。
対してノーマルキャブレターは負圧式キャブレターです。
どちらに優劣があるというわけではなく仕組みが違います。
FCRの燃費が悪いというよりは、負圧式キャブレターと強制開閉式キャブレターの仕組み的な差が出ると思います。
負圧式キャブレターは負圧でバルブを動かしますから、自動で適正と思われる開度にバルブが開くという仕組みです。負圧を利用する分、スロットルからのレスポンスが悪いと言われています。
私はあまり気にしなくても良いような気はします。
対して強制開閉式のキャブレターはスロットルとスロットルワイヤーとバルブが連動して動きます。
コントロール性は非常に高い仕組みとなります。
仕組み的にいうと負圧式キャブレターの方がライダーのコントロールに依存しない分安定した燃料供給が出来るので燃費という観点からすると有利になると思います。

FCR初心者向け-燃費にはこだわらない方が良いです。

燃費にこだわってFCRのセッティングをするかどうか?
これについて結論は人それぞれになると思います。
私の考えでは燃費向上については第2優先で考えます。
セッティングについては気持ちよくバイクを走らせることが出来る状態であれば問題は無いと思います。セッティングが上手くいっている結果の付随として悪くない燃費状態ということになると思います。良い燃費状態ではないかもしれません。
燃費を優先してFCRの加速感やパワー感を損なうのは本末転倒かなと思えます。
初心者の方で気にして頂きたいのは上手くセッティングが出ているかどうかでございます。
もしも燃費がストリートで10km/Lを下回るようでしたら、よっぽど運転に問題があるか、FCRに何かしらの問題を抱えているという視線を向けた方が良いと思います。
もちろん車種にもよると思いますが並列4気筒で10km/Lを下回る事は少ないかなとは思います。

キャブ仕様のバイクの燃費について-FCRの燃費は本当に悪いのか?【まとめ】

まとめるとキャブ車で燃費を気にするなと書いているようにしか見えない内容になってしまいました。私自身も文章にしながら冷静に考えても燃費が良いようには思えません。
キャブ車が燃費が悪いというよりはインジェクションのバイクの燃費が良過ぎると考えた方が正しいのかもしれません。キャブ車は燃料の供給を節約すべき不要なシーンでも行ってしまいます。
インジェクションのように不要な部分での燃料カットも行うことが出来ません。
結論づけるとキャブ車はインジェクション車より燃費が悪いという事になります。
キャブ車の負圧式と強制開閉式については負圧式の方が燃費的には良いと思います。
FCRについては負圧式キャブレターよりも燃費が少しは良くなるケースはあるかもしれませんが、
圧倒的に燃費が向上するということは無いと思います。
比較を正確に行ったわけではありませんので何とも言い難いです。
端的に結論を一言で書くと、
『FCRの燃費は悪い』
という事が言えるかもしれません。
FCR推しの私としては、
『FCRの燃費も悪くは無い』
と表現したい所でございます。
きっとFCRで燃費が良いようなセッティングにしても乗りにくいが付いてきてしまうと思います。
FCRのセッティングや乗り方を工夫すれば、負圧式キャブレターよりも燃費は向上すると思いますが、あまり楽しくない乗り方になるかもしれません。
今回はFCRの燃費が悪いのかという事でコラム的に書いてみました。
それではシーユーアゲイン!
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