FCRのセッティングは初心者でも簡単に出来るのか?
FCRのセッティングは初心者でも簡単に出来るのか?というタイトルでコラム的に書いていきます。
FCRはセッティングの幅が広くてセッティングがしやすい…。
たまにネットでこのようなコメントを見るような見ないような…
私の場合はCBX1000のFCRのセッティングしかやっていないので、何とも言い難いですが、
ざっくりと雑なセッティングをするというならば簡単だと思います。
今までノーセッティングで走行しておりました。
あながち、嘘ではないと思います。
逆に他のレーシングキャブレターはどうか?
CRSキャブレターは?TMRは?
どちらも1年を通してノーセッティングという方の車輌を見せて貰ったり、乗せて貰ったりしました。
普通に乗る分には何ら問題は無いと思います。
FCRだから通年大丈夫というわけでもなく、大体のセッティングであれば、どのキャブも通年で大丈夫なのだろうなと思います。要はセッティングの仕方だと思います。
またはバイクを楽しむシチェーションだったりするのだと思います。
しかし、キャブレターの性能を引き出せているかどうかと言えばどうなっているかは分かりません。
CBX1000ですらどうなっているのか分かりません。
完璧なキャブセッティングが施されているであろうCBX1000をお目にかかった事がありません。
おそらく完璧なセッティングが施されているであろうZ1000Jとツーリングに行ったことがありますが、
反省して次の日からセッティングをやり直した事もあります。
冒頭から話がそれてしまいましたが、FCRは初心者でも簡単にセッティングが出来るか否かのテーマで今回はブログ投稿をします。
上記で書いていますが、ざっくりと雑なセッティングであれば可能だと思います。
どんな感じにざっくりと雑にセッティングをすれば良いかは分からないと思います。
そういった点も含めて記載していきたいと思います。
それではレッツスターティン!
FCRを簡単にセッティングをしてみる
エンジンがかかって、アイドリングして、気持ちよくふけ上がって200km/h出ればセッティングは出来ていると言えると思います。 これ濃い目かなと思うようなセッティングで下回りはパイロットスクリューとエアスクリューを触る。 中間域はクリップ位置の調整。上はメインジェットの交換をする。 であっさりとクリア出来ると思います。 セッティングデータもウェブで検索したり、SNSなどで質問をしたりすれば情報は手に入る事が多いです。もうすでに先人達が数多くセッティングを試してくれています。 工場出荷のプリセッティングで良いかもしれません。 ここで簡単にセッティングをするという点でこだわってはいけないポイントは比較をするという事です。初心者なので比較も難しいと思います。良いと思ったらそこで終了です。 下回りのスクリューのセッティングもパイロットスクリューは1回転戻し固定で、 エアスクリューは15分ずつ各シリンダー同じ戻しで自分が良いと思ったらそれでOKです。 薄い状態になるとパワー感や加速感がなくなります。濃い状態だと失火したような状態になりボコついて走れた感じではありません。 変にジェットを交換しまくるよりはプリセッティングか先人のセッティングデータを参照して自分のバイクに同じように適用してもそこまで過激なずれは少ないと思います。 あえてジェットを交換しても良いと思えるのはスロージェットを1番手ずつ変更して調子が良くなるかを確認する程度だと思います。メインジェットは先人たちのセッティングデータから大きく外れていなければ特に触らなくても問題はないと思います。どうしても気になった時にだけ触ればよいと思います。ジェットニードルのクリップ位置だけは気に入る所を見つけるまで4回程度調整してみれば満足がいくと思います。 というのが簡単で雑なセッティングでございます。 同調作業もバイク屋さんに最初はお金を払って任せればよいと思います。 FCRはざっくりと触ってもキット何とかなります。 身近な所にFCRにちょっと詳しいようなライダー様がいらっしゃれば、 少し手伝ってもらえば、思ったよりは簡単にセッティングが出来ます。 まずは完璧なセッティングではなくて、自分なりに雑だけど少しでも触ったセッティングに してみればきっと楽しいと思います。 どうしてもFCRを自分で触りまわしてみたいという情熱が冷めなければ、 自分自身で納得がいくまでセッティングにチャレンジをすればよいと思います。
ハイスロ気味にするとセッティングが難しい気がします。
私のCBX1000はハイスロを入れていて全開までの開度が56度です。 BITOのスロットルkitをCBX1000に導入した際のスロットル開度は90度でした。 単純に全開までのスロットル開度が変わるだけでなくて、加速ポンプの効き具合や、 吹け上がりなどセッティング自体も随分と変更する必要があると私は考えています。 ライダーの操作感でどうにもなる項目ですが、 スロットル開度が90度と大きい状態の方がセッティングについてずれ込んでいてもぼんやりとした感じで乗りにくいと思うような事は少なかった気がします。 対して極端にハイスロにするとバイクの操作がしにくいというか、セッティングもシビアに影響するような気がします。 あくまでも私見です。どちらにしてもスロットル開度を極端に変更した場合は、 リセッティングは必要なのだろうと現在は考えています。 スロットルを変更した直後は何だか変だなとというだけで、具体的に何が変なのかはよく分かりませんでした。私のCBX1000の場合ですがとくに大きく影響していたのが加速ポンプでした。 直接セッティングの空燃比を触らなくてもどこかを1か所変えるとセッティングは随分と変わるのだなと勉強できました。
FCRはセッティングの幅が広い?
FCR以外のキャブレターを取り扱った事がないので妄想も入りますが、走行不可になるようなレベルにはおおむねなりにくいなと思います。 FCRというキャブレターの仕組みに起因する所が強いとは思います。 ジェットニードルのクリップを極端に変更した場合は走行不可とまでは言いませんが、まともに走れないような感じにはなりました。 セッティングを楽しむという観点で言えば、調子が悪いような状態や空燃比が大きく外れたりしたら、 調子が悪くなって走行不可になるようなキャブレターならセッティングも分かりやすくて、ベストな状態に持っていきやすいとは思います。 きっとFCRとTMRの両方をセッティングした先人達がFCRの調子が悪くなりにくい許容の広さを表現してセッティングに幅があるや懐が広いなど雑誌などに記載したのだと思います。
ベストなFCRセッティングとは?
完璧なセッティングってきっとFCRのようなアナログな機器では到底行う事が出来ないと思います。
ベストに近いセッティングは出来ると思います。
便宜上、自分がベストに近いと思っているセッティングをベストとは表現しています。
ベストって何かというと何かと比較した結果より良い状態である事だと思います。
要するに何回も何回も比較してベストなセッティングを見つけるのが方法のひとつではないかなと思います。
シャーシダイナモに乗せて空燃比やパワーを見てセッティングしても結局は数回は比較しないとベストに近いセッティングは見つけ出す事は出来ません。
かんたんにセッティングをするという事は比較の作業を大雑把に行う事なのかなと思います。
上記のように雑に簡単にセッティングをしたとして、比較した結果、ベストと言えるセッティングは雑に簡単に行ったセッティングかもしれません。
少なくとも乗り手が満足出来ればそれでよいですし、素晴らしい状態を知らないなら、それはそれでベストに近いセッティングと言えると思います。
FCR初心者向け-スクリューとクリップだけでも触ってみる
FCRの導入において典型的なパターンとしてショップに取り付けて貰ったというケースがほとんどだと思います。私もそのパターンでした。 そして思い立ったように突然自分でFCRのセッティングを始める。 私もそのパターンでした。 FCRを触った事が無い人が1番最初にするべきことは、現在のセッティングを知る事です。 ショップは最低ラインとして上記の簡単で雑なセッティングをしてくれているはずです。 そして、どんなセッティングをしたかをメモには残しているはずです。 初心者がすぐに触れて変化を楽しめるのは、エアスクリューの調整というか回してみて変化を確認する事です。難易度が1番低いです。 次は、ジェットニードルのクリップの変更です。多少は分解は必要ですが、割と簡単に調整出来て、変化も分かりやすいです。 次にメインジェットやスロージェットと続きますが、交換用のジェットを購入したり、FCRの着脱が含まれたりしますので、 『よし!やってみよう!』 と思えたらチャレンジしてみてください。
FCRのセッティングは初心者でも簡単に出来るのか?【まとめ】
FCRのセッティングは簡単に出来るのか?という点で文章自体も少々雑になってしまいました。 車種専用のプリセッティングがしてあるFCRを装着しているなら、 ちょこちょこっと触るだけで割と快適にバイクに乗れる状態には出来るとは思います。 玄人レベルの快適なベストセッティングというと遠いかもしれませんが、 ストリートレベルでツーリングを何となく楽しむというレベルであれば、高確率でまぁまぁな状態なFCRのセッティングになると思います。どちらにしてもそこまで外れた変な状態にはならないとは思います。 調子が悪い状態になるキャブレターはおおむね長期放置車輌かなとは思います。 キャブレターの内部でガソリンが腐って変質した物質がジェット類を詰まらせたり、詰まらせかけたりなどが原因だと思います。 というわけで、コラム的に色々書いてみました。 ベストセッティングを目指すのであれば時間と労力がかかります。 FCRのセッティングはどこまでの精度で行うかは個人の主観次第な所があります。 私の場合はバイクに乗るのを楽しむというよりはFCRのセッティングを楽しむという事が優先事項として高めになりつつあるので、ほどほどに考え方をスイッチしなければいけないなとは思います。 バイクは乗ってなんぼでございます。 4月には車輪村もありますし、早目にメンテナンスを終えて、気持ちよく走行できる状態にしたいと思います。それでは皆様も無事故でバイクをお楽しみくださいませ! シーユーアゲイン!
CBX1000写真ギャラリー
FCRのジェットニードルの変更写真などを過去ログから掲載します。 ジェットニードルはタンクを外せば割と簡単に調整出来ます。 逆にタンクを外さなくてもFCRをマニホールドから外すだけでも対応は可能です。
気になるアイテム
DIYライフにお役立てくださいませ。値段の比較がしやすいようにリンクを設定しております。 各ショッピングモールに絶対にあるとは限りません。ボルトナットやゴム類はアマゾンだけでしか取り扱いが無いケースが多いです。各モールのリンク先から色々検索も出来ます。
ハイスロ
購入するなら通常はEvo2の一択です。
私はType3を使っています。
理由はEvo2の存在を知らなかったからです。
FCRに装着したい時はワイヤがー専用品でないといけないのでkitで購入するよりは単体で購入した方がよいです。Evo2にはラージとスモールがありますが、ラージの対応は48-54パイ、スモールの対応は36~46です。特殊な事情が無い限りはスモールを使用してください。
40程度で充分なスロットル開度を確保出来ると思います。
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