FCRのカチャカチャ音についてどう考えてる?

FCR-スロットルバルブ FCR
CBX1000FCR
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FCRのカチャカチャ音についてどう考えてる?

FCRの特徴の一つでアイドリング時にカチャカチャと音が発生します。
このカチャカチャ音がFCRの特徴と言われる方もいるでしょう。
カチャカチャ音の好き嫌いもあると思います。
このカチャカチャ音についてですがセッティングが出来ていない、ボディが寿命を迎えている、リップシールの交換で改善される、同調を取ると改善されるなど色々なウェブ検索の結果をみます。
どれが本当かは分かりません。
確かな事はFCRはカチャカチャと音が出る個体があります。
大なり小なりFCRは特有のカチャカチャ音は出ています。
カチャカチャ音については気にしておくべき点もあります。
今回のブログ投稿はFCRのカチャカチャ音についてコラム的に書いていこうと思います。
それではレッツスターティン!

FCRのカチャカチャ音の仕組み

FCRは強制開閉式のレーシングキャブレターです。
スロットルワイヤーでリンクを介してフラット型のスライドバルブを上下させます。
フラット型のスライドバルブにクッションになるようなゴムパーツがあります。
浮動バルブを浮かせるためにあるのかもしれません。
気密性も狙った設計なのかもしれません。
少なくとも浮動バルブという位ですから、フローティング状態にあるパーツです。
基本的にはフローティング状態になっている金属製の浮動バルブがエンジンの負圧で動きます。
スロットルバルブが動いた時に金属同士が接触する音がFCRのカチャカチャ音です。

カチャカチャ音がしないのは大問題

仕組み的に必ずカチャカチャ音がなるようにFCRは出来ています。
もしもカチャカチャ音が一切しない状態であれば動きがあるパーツが固着しています。
本来必要な隙間に何か挟まっているのかもしれません。
音が小さいはあります。
音が全くしないという事はFCRが完璧な状態にあるか大問題を抱えている場合のどちらかです。
※私がしらないだけでカチャカチャ音が全くしないFCRも存在するかもしれません。
その際はご了承をお願いします。

カチャカチャ音はどのFCRでもしています。

カチャカチャ音は全てのFCRで大きい小さいは含めてしているのではないかと私は考えています。
耳を澄まして聞いてみるしかありません。
このカチャカチャ音が大きいか小さいかが重要です。
音が一切しない状態のFCRが理論上の理想なのかもしれません。
次のセクションへ行きます。

カチャカチャ音が大きいのは大問題?

カチャカチャ音が大きくなる理由はFCRのボディの削れとリップシールの硬化です。
カチャカチャ音が大きいか小さいかの判定基準はとても曖昧です。
ある程度の音は設計上の許容範囲なはずです。
一定以上に音が大きいようでしたらそのFCRは問題を抱えています。
ミーティングなどに出向いた時に同じバイクがいたらエンジンを聞き比べさせてもらうしかありません。
カチャカチャ音が大きいという事は金属同士が接触している隙間が大きいという事です。
浮動バルブは削れて薄くなって砕けます。
これが大問題です。砕けた破片はどこに行くのでしょうか?
高確率でエンジンの中に吸い込まれて行きます。
エンジンはワッシャーを吸い込んでもバルブを突くケースがあります。
浮動バルブは定期交換部品です。必ずチェックをしてください。

同調や定期部品交換でカチャカチャ音は変化するか?

私の経験値から言えば不明です。
カチャカチャ音は基本的には私は気になっていません。
変化していれば分かるのですが変化がよく分かりません。
同調をしてもカチャカチャ音の変化は気が付きません。
リップシールを交換してもカチャカチャ音の変化は気が付きません。
浮動バルブとリップシールを交換してもカチャカチャ音の変化は気が付きません。
そもそも私のFCRがカチャカチャ音が大きくなる要因を知らない間に定期的に排除しているからかもしれません。
1番変化を感じたのは別のCBX1000のアイドリング音を聞いた時です。
エンジンの仕様やアイドリングの高さの違いかもしれません。

4気筒のラージボディFCRはカチャカチャ音が大きい気がします。

見かける回数が多いので私の思い込みかもしれません。
ラージボディで4気筒のバイクは比較的カチャカチャ音が大きい気がします。
ほぼ新品のFCRをつけたZ1のアイドリング音を確認した時はカチャカチャ音は大きくはありませんでした。
ボディの削れなどの経年劣化やエンジンの個体差などもあるのかもしれません。
FCRの個体差は普段から色々なバイクを扱うようなショップでないと把握は出来ないかもしれません。私も機会があればカスタムショップのスタッフ様に質問をしておきます。

カチャカチャ音がするのはアイドリング時のみ

仕組み的な物ですがカチャカチャ音がするのはスロットルが全閉めに近いかエンジンの回転数が低い時のみです。エンジンの負圧が高まるとカチャカチャ音はしません。
要するにスロットルを開けた時です。
キュルキュルと空気を吸い込む音が強くなっていきます。

FCRの寿命とリペア

FCRは10年程前はボディの削れが寿命と言われていました。
ワイドローラーを装着する事によって1度出来たボディの削れに対応をすることが出来るようになります。
最近ではボディの削れを無視できるレールのような定期交換部品も有志の手によって開発されています。現代ではボディの削れを気にするようなキャブレターではないかもしれません。
過去の投稿でいくつかFCRの寿命については記載しています。
※写真はSEPベアリングガイドです。

FCR初心者向け-KEYSTERの逆転蘇生キットはかなりおすすめ

KEYSTER(キースター)の逆転蘇生キットをFCRを新品と中古問わずに手に入れた段階で合わせて購入するのはかなり良い選択肢かもしれません。
理由は、セッティングパーツが含まれている、ボディの削れ対策が出来る、補修パーツが事前に手元にある状態になるという点です。
ひとつずつ補修パーツやジェット類を購入していたら逆転蘇生キットを購入できるくらいの金額にはすぐになります。
・燃調キット
・逆転蘇生キット(燃調キットも含まれる)
の2つの商品がある様子です。

私の主観ですが、キースターの逆転蘇生キットを購入しておけば以降のFCRについてのジェット類を沢山買い揃えたり補修パーツがなくて困るということはほぼ起こりません。
特別にこだわってセッティングを行う時程度にジェット類を買い足す程度です。
以下のリンクは購入サイトです。自分の車種用に探す必要があります。
対応する車種が無い場合はエンジンの形式とFCRの口径と排気量が近いバイクを選んでください。

FCRのカチャカチャ音についてどう考えてる?【まとめ】

私の考えですがFCRのカチャカチャ音についてはFCRの特性というか魅力に感じています。
カチャカチャ音がしていても特には気になりません。
冷蔵庫も音がします。FCRもそういった物です。
カチャカチャ音についてお伝えしたい大事な事は2点です。
・定期交換部品があります。
・大き過ぎるのは問題です。
明確に判断しにくい所もありますがFCRの運用にお役立てください。
それではシーユーアゲイン!
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