ノーマルキャブからFCRキャブレター及びレーシングキャブレターに変更して燃費は高くなるか?
FCRなどを代表するレーシングキャブレターの装着によってバイクの燃費は高くなるか? というお話でコラム的に記載をしていきたいと思います。 以前にも似たような記事を書いて、端的に燃費が向上するかどうかなどを書きました。 今回はどストレートに燃費が高くなるかどうかというタイトルで記載していきたいと思います。 過去のブログ投稿と重複する内容が多くなるかもしれません。 読み物的にでも見てもらえればなと思います。 それではレッツスターティン!
ノーマルキャブレターとレーシングキャブレターの違い
ノーマルキャブレター(負圧式)とレーシングキャブレター(強制開閉式)と仕組み自体が違います。 FCRはレーシングキャブレターです。強制開閉式のキャブレターがレーシングキャブレターで性能がよいというわけではございません。あくまでも仕組みの違いです。 強制開閉式のキャブレターの方がレースに適した仕組みをしているという事でございます。 セッティングが行いやすいという利点もございます。 負圧式のノーマルキャブレターはスロットルを開けると空気の流れでダイヤフラムが持ち上がって、 混合気を調整する仕組みとなっています。空気の力を使ってオートな部分が有ります。 これが大きな違いで空気の力を利用する分スロットルの反応が一瞬遅くなったり、 シビアなキャブセッティングには不向きだったりします。 アクセルのレスポンスが遅くなるという点についてはどれだけ人間が体感出来るかというと疑問が残りますし、ほんの一瞬の反応がどれ位有効かも感覚によります。コンマ1秒を争うレースシーンでは超重要な項目だと思われます。 重要な事はシビアなセッティングが出来ないという事かなと思います。 思い通りにシビアなセッティングをする事がレーシングキャブレターの目的のひとつでございます。 みんな、思い通りにセッティング出来ていないから色々と悩んだり楽しめたりしているのだとは思います。
FCRのセッティングで燃費を良くする事は出来るか?
私もFCRを装着して色々とセッティングをしておりますので、燃費について一切気にした事がないというわけはございません。 私が燃費について考えている事ですが、 薄目の領域を増やしたり、加速ポンプをオフにしたりする事によって燃費が高まるようなセッティングは意図的に作る事が出来ると思います。ただし、加速感が欠けていたり、弊害なども有ると思います。 FCRにすると燃費が上がるとか下がるとか意見はあると思います。 負圧式のノーマルキャブからFCRに変更して燃費が向上したのであれば、 それは負圧式のキャブのセッティングやメンテナンスが微妙だった可能性もあると思います。 過去に意図的ではないのですが、エコ寄りのセッティングになっていたことがあります。 各スロットル開度で常に13.5程度の空燃比を求めるようにセッティングして乗っていました。 発進時などは12.9などにしていました。 結果として燃費は良い状態になりましたが、スロットルを開けた時のパワー感というか加速の伸びは超いまいちでした。その時は加速感が有る状態に気が付いていなかったので、何も感じませんでしたが、 スロットルを捻っても急加速してくれないFCRは少々寂しい状態でした。
FCRで燃費をあげるのは乗り方が大きな割合を占めていると思う。
FCRについての燃費が上がるかどうかについては基本的に乗り方に大きく左右されると思います。 私が思う燃費の高いFCRでのバイクの走行方法は油温を余り上げないような乗り方をする事だと思います。そもそもレーシングキャブに求めているのは燃費では無くてベストな空燃比です。 ベストな空燃比がパワー感がある状態だと12.5程度、完全燃焼だと14.7です。 現在の私はセッティングをする時に加速した時に空燃比が12.0から13.0の間に入るように意識しています。パーシャルだと濃い目かもしれません。 完全燃焼させるとふいなエンジンブレーキや加速をする時には薄い症状が出ます。 また、少々セッティングを薄目にしたからといってそこまで大きな効果を得ることが出来るとはおもえません。 主観ですが基本的にライダーの乗り方が大きな割合を占めている様な気がいたします。
ノーマルキャブからFCRキャブレター及びレーシングキャブレターに変更して燃費は高くなるか?【まとめ】
私なりの結論ですが、 ・FCRに変更したからと言って燃費が向上するかどうかは分からない。 ・燃費は乗り方に左右される ・負圧式キャブレターの方がおおむね適正な空燃比を維持出来るかもしれない。 ・FCRはセッティングによって燃費の向上に適した状態に意図的に出来るかもしれない。 という点が私なりのまとめです。FCRを装着して燃費を追求しつづけるわけにはいきませんので、 燃費については現在の私の考えでは試そうと思わないです。 また、負圧キャブなどとの比較も行わないです。 FCRで燃費を追求したい方の部分的なヒントになるような事もあるかもしれません。 そろそろ暖かくなったので春先にバイクに乗られる方も増えて来ると思います。 交通事故にはお気を付けくださいませ。 それではシーユーアゲイン!
CBX1000-写真ギャラリー
FCRの写真を中心に過去の投稿から抜粋して掲載したいと思います。
![CBX1000-FCRセッティング](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2022/10/E792F7CC-E5A5-446E-BB1B-73663B05248C-scaled-e1701519201614.jpeg)
![FCR-着脱](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2022/10/4D936431-3ECE-4D92-B7E7-6C3BC0E5EFCD-scaled-e1701519177841.jpeg)
![FCR-スロージェット交換](https://cbx1000.jp/wp-content/uploads/2022/10/AC376503-DD73-43FA-9D41-1403D551149C-scaled-e1666608667662-1024x768.jpeg)
![CBX1000-FCRファンネル](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2022/10/4B7D32CD-1195-486B-971C-E7FABBCDD78A-scaled-e1701518104791.jpeg)
![CBX1000-FCRファンネルにラムエア](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2022/10/8F871EC3-9834-4772-BFCF-BBF855ADAFBE-scaled-e1701518097329.jpeg)
![CBX1000-FCRファンネル](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2022/10/24253799-8BE7-40EF-9E1A-7BE7AB3C3BA1-scaled-e1701518110747.jpeg)
![CBX1000-FCRエアスクリュー調整](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2022/09/C8B7961B-0355-43DD-84C3-B8383D25DC68-scaled-e1701517871276.jpeg)
![CBX1000-FCRセッティング](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2022/09/BAC3FE36-D360-48E8-B99C-9CB06726939B-scaled-e1701517737663.jpeg)
![CBX1000-FCR](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2022/09/54348773-E707-495B-BA2A-DAC9FD89A39C-scaled-e1701517504407.jpeg)
![CBX1000-6連FCR同調](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2022/07/CCADF600-7111-41BC-9FF2-FCCB9DBFC730-scaled-e1701510089861.jpeg)
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