FCRセッティング-ジェットニードルのストレート径を変更したらクリップ段数も変更する

左90FTM、右90FTS FCR
CBX1000FCR
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FCRセッティング-ジェットニードルのストレート径を変更したらクリップ段数も変更する

ジェットニードルのストレート径を変更したらクリップ段数も変更しないとかなり調子が悪くなることがあります。
例として…
90FTS#2
→
90FTN#2

エアスクリューは回したりして調整をしますけど、
どうにもこうにもバイクに乗れた感じにならない事があります。
ちなみに【90FTN#2】だとFCRに取り付けた時にトップから2段目という意味です。

【N】,【P】,【Q】,【R】,【S】
と4段階薄い方向にストレート径を振ったという場合です。
※おそらくですが、オーはゼロと間違えるのが理由で存在しない番手でございます。

先に過去にストレート径をクリップ段数について書いている投稿もありますのでご案内しておきます。

FCRのセッティング-スモールジェットニードルはFテーパーだと切り上がりが選べない。切り上がり比較

今回は実際に試走を行ったケースでの投稿になります。

お話の続きになりますが、
90FTS#2
→
90FTQ#2
は乗れないという感じではありません。

FCRのセッティングの影響は2次曲線的に比例するので、具体的にストレート径を何段階ほど、
変更したら、クリップ段数を変更した方が良いとは言いにくいのですが、
ストレート径を5番手変えるとクリップ段数で言ったら1程度は変化があると考えてよさそうな気がします。
考え方的に同じジェットニードルでもクリップ段数を1段階変更しただけでも随分とバイクの様子が変化します。一つのジェットニードルで7種類のジェットニードルを試せるというような感覚かもしれません。
ちなみに私の場合ですが、ストレート径の担当範囲でセッティングを変化させたかったら、ストレート径は2番手ずつ触る事が私は多いです。微調整的な感じだと1番手ずつストレート径を変更します。
ということで、今回のブログ投稿はジェットニードルのストレート径を変更したら、クリップ段数の適正も変化しますよというお話でございます。
次のセクションから少し掘り下げて、書いていきます。
それではレッツスターティン!

ストレート径5段階でクリップ段数1つ程度の変化

左90FTM、右90FTS
左90FTM、右90FTS
90FTM
と
90FTS
の比較です。
測り方は雑ですけど写真を見る限りでは5段階で、クリップ段数一つ分の変化があります。
クリップ段数以外の部分でも影響が出るので単純にクリップ段数の影響範囲の部分だけ走行に影響が出るとは限りません。

走行への影響はどれ位変化するか?

90FTS#2
→
90FTS#3

に変更した以上に変化が出ていると思います。
単純にクリップ段数を変更しただけでは収まらない範囲で変化します。
クリップ段数を同じストレート径で1段階変更しただけだと乗れない状態になるというよりは、
フィーリングが変化するというような程度でおさまります。
適正範囲内にクリップ位置がある事が前提ですが、答えがあるというよりは自分の好みのフィーリングを探す感じになると思います。
しかし、ストレート径でクリップ段数1つ分ほど動かすと乗れた感じでない事があります。
これは低スロットル開度からも含めて全体的に空燃比がかなり変化しているからだと思われます。

ストレート径ばかりに注力した時の落とし穴

スロージェットとジェットニードルのストレート径とエアスクリューの組み合わせを追い求めて、
スロットル低開度のセッティングをしたあとに、クリップ段数の影響範囲で走行をしてみるとダメダメだったというケースが考えられます。ストレート径を変更したらクリップ段数について改めて見直すという習慣は必要かもしれません。

切り上がりが足りない時には役に立つかも!

CBX1000を例に出すとデフォルトのジェットニードルではクリップ段数の調整範囲が少々足りない気がします。
現在のBITOさまの出荷時のジェットニードルは

90FXM

という特殊番手のジェットニードルです。
おおむねスモールボディのFCRのジェットニードルの初期値は

90FTMという番手が多いと思います。
切り上がりが特殊番手なので

90FTM#1 = 90FXM#3

という状況になります。
Mの切り上がりで同程度のクリップ段数を確保したいなら、

90FTXあたりが理想的な番手になるかなと思います。
10番手先のストレート径になります。
90FTSだとちょっと足りない感じがあったので、
90FTV程度まで進めるとクリップ段数が足りないなどにはならないと思います。
ちなみにスロージェットやメインジェットはその分濃い目の物を選定する必要があると思います。

テーパー角の変更で切り上がりを稼ぐ問方法もあります。

ストレート径だけでクリップ段数の位置をコントロールしなくても、
テーパー角の変更で2段階ほどクリップ段数を変更出来ます。
テーパー角【F】を基準にして、
-1にクリップ段数を持っていきたいなら【G】テーパーを使用。
9にクリップ段数を持っていきたいなら【E】テーパーを使用。
という感覚で理屈上は良さそうです。
あくまでも理屈上なので、セッティング自体は全体的にやり直しになると思います。
左90FTR、右90ETR
左90FTR、右90ETR
左90FTR#4、右90ETR#2。
ジェットニードルの太さを測っただけの状況です。、
実際に試走してみてもすぐに走れませんでした。

FCR初心者向け-クリップはホームセンターでも買える場合があります。

クリップ段数の変更は初心者にはぜひとも挑戦して欲しいセッティングであります。
理由は…
・工具が少ない
・復旧が容易
・変化が簡単に楽しめる

出先で道の駅で交換したりなんて事も出来ます。
注意すべきポイントも記載しておきます。
クリップが行方不明になるというパターンがあります。
クリップが行方不明になると走行不可です。必ず予備を持ち歩いてください。
もしも、予備が無い場合は、ホームセンターで購入する事になると思いますがEクリップ3.00mmで代用が出来ます。
FCRに使われているEクリップは2.5mmです。
そして、マイガレージで作業をしている時の注意ですが、エンジンの中にホールインワンをしないように注意が必要です。キャブやプラグを外しての作業中にクリップが行方不明になった場合にエンジンの中に吸い込まれたという事が無いように細心の注意をして作業をしてくださいませ。
ピストンにEクリップが突き刺さってエンジンから変な音がするという状況になると涙が止まらなくなると思います。

FCRセッティング-ジェットニードルのストレート径を変更したらクリップ段数も変更する【まとめ】

クリップ段数の変更はセッティングをしているというよりも自分好みのフィーリングをバイクに与えると言った方が良いようなセッティング項目です。エアスクリューなども過度に触る必要はないですし、
交換するだけでバイクのフィーリングがかなり変化します。
ストリートユースであれば多用するスロットル開度になるかなと思います。
それだけにクリップ段数が【1】や【7】などのギリギリの位置でFCRを運用をしていると非常にもったいないかなと思います。
今回のブログ投稿はストレート径の変更をして試走するとクリップ段数がおかしいなと思った事から記載しております。
完全に厳密に測定をしているわけではありませんが、極端に外れた事でもないと思います。
また、知っているか知らないかだけでもセッティングをする時におかしいなと思ってアレコレと色々自分で試して答えを見つけるという手間も少なくなると思います。
ストレート径の変更によるクリップ段数のお話でした。
それではシーユーアゲイン!

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各ショッピングモールに絶対にあるとは限りません。ボルトナットやゴム類はアマゾンだけでしか取り扱いが無いケースが多いです。各モールのリンク先から色々検索も出来ます。

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FCRのセッティングについて事前にストックしておいた方が良い小物類です。モールによって極端に値段が違いますので必ず確認してからご購入ください。
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