FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-良かった事編

CBX1000-スケルトン FCR
CBX1000FCR
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FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-良かった事編

CBX1000のFCRのセッティングを本格的に始めて2年程経ちました。
新年ということもありまして、FCRのセッティングをしていて感動したというか、
驚いた瞬間を初心に還って思い出しながら記載していこうと思います。
良かった事を中心に書いていこうと思います。
これからFCRのセッティングを本格的に始めようかなという方に参考になれば良いなと思います。
まず、初心者の方はキャブレターのセッティングは良くなることよりも、触って不調にしてしまう事の方が怖いと思います。
私も最初はそうだった気がします。調子が悪くなったら誰が元に戻してくれるねん…。
少々の事では走らなくなったり、エンジンが焼き付いたりはしません。
SNSで教えてくれる先人も沢山います。
FCRの需要が高まると、消えゆく技術の寿命が延びてFCRユーザー全体の利益に繋がります。
困ったらきっと誰かが助けてくれたり少なくとも情報は提供してくれます。
安心してFCRを分解してください。
これから書いていく事は同じようにマネをする分にはハードルが低くて変化が分かりやすい事ばかりです。それではFCRの初心者向けのびっくりポイントを解説していきます。


【関連記事】
↓失敗した事の前編↓
FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-失敗編1/3

↓失敗した事の中編↓
FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-失敗編2/3

↓失敗した事の後編↓
FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-失敗編3/3

①ジェットニードルのクリップ段数を変更した瞬間

まず初心者が一番最初にする事はジェットニードルのクリップ段数の変更だと思います。
簡単にFCRにアクセスできる部分はパイロットスクリュー、アイドルストップスクリュー、エアスクリュー、加速ポンプタイミング調整のツメだと思います。続いてジェットニードルのクリップ段数です。上記で初心者がビビらずに触れるところはアイドリングストップスクリューだと思います。
アイドリングが変わるだけなので、感動したり驚く事はないと思います。
むしろ私のCBX1000のようにスロットルケーブルが2股になっているバイクはアイドリングストップスクリューすら触りたくないと思います。そして少しだけハードルがあがりますが、
ジェットにーどるのクリップ段数の変更です。分解が少々含まれますが、元に戻せなくなる心配は低いです。ジェットニードル自体の交換もハードルは低いですが、ジェットニードルの選定に不安が残ると思います。クリップ段数を1段変えるだけで驚きの変化があります。
季節の変わり目でクリップの位置を変更したりしてもよいかもしれません。
何か様子がおかしければ、元の位置に戻せばよいだけです。
ジェットニードルのクリップの変更に慣れてくると、今度はストレート径を変更してみようかなという気になります。ジェットニードルの交換はお金がかかるだけでハードルは低いです。元にすぐに戻せるのがジェットニードルの変更の良い所です。そして、プラグの焼け色を見て薄いか濃いか判断したり、ネットの記事で自分のバイクの症状と比べてみたりしてジェットニードルをウキウキしながら注文すると思います。初期状態のストレート径はMが入っていると思いますが、まずは【N】か【P】を購入すればよいと思います。薄い方向です。ジェットニードルは大きく外れていなければ、エアスクリューの調整で少し外れている分はカバー出来ます。濃い薄いも含めて1番手ずつ購入してエアスクリューの調整を覚えていけばよいと思います。
パイロットスクリューはスロージェットを変更した時に触る程度なのでプリセッティングが出来ている状態ならそこまで意識しなくても良いです。

②メインジェットの番手が決まった瞬間

スロットル開度1/2から3/4程度の加速感が別物のように良くなりました。
ジェットニードルとの組み合わせもあるので、メインジェットだけが原因ではないかもしれません。
自分でセッティングを始めた時は105番が入っていましたがどんどん濃い方に振っていって、
130番あたりで変化に気が付きました。メインジェットは全開時以外にも影響しているのだなと気が付きました。メインジェットを交換するまでに紆余曲折がありスロージェットを35番から52番まで変更してスクリューも5分単位で触って試走をしまくっていた時でジェット類やFCRの着脱にも慣れた頃だったのですが、これは良いなと思える瞬間でした。

③スロージェットの番手を極端に大きくした瞬間

スロージェットを45から52に極端に大きくした時のスロットル低開度の吹け上がりが良くなった時に
驚きました。ジェットニードルを薄い方にかなり振っていたのでスロージェットはその分濃い方向に振らないといけなかったのかもしれません。自分で悪い方向にセッティングをしていて適正なセッティングになっただけかもしれませんが、スロージェットでこんなに変化があるのだなと思った瞬間です。この時には空燃比計をCBX1000に装着していたので、アイドリング時の空燃比を12.9になるように分からないなりにしていました。何回繰り返しても始動性が良くて発進もスムーズに出来るスクリューの位置は空燃比が12.9あたりを示している時だったからです。
スロットル全閉めの位置より少し開けた1/8から1/4程度のパワー感がかなりよくなりました。

④加速ポンプの吐出タイミングを変更した瞬間

加速ポンプの吐出タイミングをほとんど効いていないような状態にしたあと、
オンにして加速ポンプが効いているときと効いていない時を比べた瞬間にびっくりしました。
加速ポンプが効くとこんなに加速するのかと思えた時と加速ポンプが効き過ぎるとこんなにダメに
なるのかと2度驚いた瞬間があったのですが…。
どちらにしても加速ポンプの効きについては確認すればよい意味でも悪い意味でもどちらかで驚く瞬間があると思います。

⑤同調がしっかり出来るようになっても驚かなかったです…。

感覚の違いだとは思うのですが、同調についてはピッタリ合っているなと思えても、
走行ほどは驚きはなかったです。同調があっているとアイドリング音や回転の落ち方にも変化は有るように思えましたが、走行に大きく影響がないのが原因だとは思います。
むしろバキュームゲージが狂っていた事が1番驚きました。
キャブレターの同調はキャブのメンテナンスで言えば出来るようになっておきたい項目です。
なれないうちはテーパーゲージや目視などでも良いのではないかなと思います。

その他の機械的な要因での変化

私のCBX1000にはASウオタニSP2を導入しているのですが、点火時期の変更による走行フィーリングの変化やタイヤの銘柄を変えた時のフィーリングの変化など、FCRのセッティングを通してその他のメンテナンスを行ってきて他の部分の変化にも意識がいくようにはなりました。
不調になるのが嫌でプラグコードを変えたり、プラグギャップを調整したりしたのですが、
ビフォーアフターではっきり比較してはいないのでよく分かってはいないのですが、
FCRのセッティングを始めてからはビフォーアフターについて意識がいくようにはなりました。

FCR初心者向け-フィルターをつけてみる

ビギナー向けに書いている所でさらに初心者向けです。
おおむね社外品のキャブレターをつけておられるオーナーさまのバイクですが…。
お店にプリセッティングと取り付けをお願いしていると思います。
その時に赤いファンネルが付いたままではないでしょうか?
触らなくても、ラムエアを代表するスポンジ系のフィルターかK&Nを代表するパワーフィルターの装着をオススメします。どちらを付けても大きな目でみるとセッティングに影響はないレベルです。
自分でFCRを分解したりするようになってくると付けておけばよかったではなくて、
直キャブで走行する事がとても嫌になります。
ラムエアなどは手は汚れますが、工具も特に必要はありませんので、何となくDIY感覚で取り付けてみる事をおすすめいたします。

FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-良かった事編

私がいままでFCRのセッティングをしてきて、良い意味で気が付いたり発見した事を中心に書きました。これからFCRのセッティングを始めてみようと思われる方も似たような考え方をしたり、似たような発見をすると思います。ひとつ確実な事は素人がFCRを触ってもバイクは壊れないという事です。FCRのセッティングやバイクのメンテナンスは出来ないというよりはやらないという表現の方が正しいと思います。ちょっとやる気を出せば、ボルトを外したりは出来ると思います。
どこまでが自分で復旧出来るかどうかも判定はすることは難しいと思います。
そんな方はバイク屋さんに全てお願いしていると思います。
バイク屋さんにDIYの初心者向けにどこを触ってみたら良いか?や自分で触ってどうにも上手くいかなかったら引き取りに来てくれか?自分で触ったあとにもう一度点検をしてくれるか?
など相談しておいても良いと思います。バイク屋さんも商売をされているので、お金を払うと言えばきっと嫌な顔はされないと思います。
私はFCRを始め、バイクの普及率が上がる事が1番良い事だと考えています。
相談を受けたら、身元がはっきりしている方には情報や工具を貸したりもすることはあります。
DIYやFCRのセッティングされた事が無い方がちょっとでも自分でバイクを触ってみようかなと思っていただけたらなといつも思っております。
それでは皆様も楽しいバイクDIYをお楽しみくださいませ。
シーユーアゲイン!

↓失敗した事の前編↓
FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-失敗編1/3

↓失敗した事の中編↓
FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-失敗編2/3

↓失敗した事の後編↓
FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-失敗編3/3

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CBX1000のスケルトン状態の写真やメンテナンスでざっくりと分解している写真を過去の投稿から抜粋して掲載します。

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