ノーマルキャリパーの性能について

CBX1000-レンタルガレージにてCBX1000
CBX1000
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ノーマルキャリパーの性能について

私はブレーキをディスクとキャリパーから全部交換しているのですが、
CBX1000のノーマルのブレーキ性能をカスタムと比較した観点からコラム的に記載します。
専門家ではないし、ストリートユースですが、同じような目線のライダー様や、
これからCBX1000の購入を考えられているライダー様の参考になればなと
思って書きます。現在私のCBX1000はブレンボが取り付けられるkitを使用しています。
ボルトオンで装着できる範囲でCB1100Fの足回りになっていますが大きく性能は
変わらないと思いますし、ブレンボの搭載はノーマルの35パイのフロントフォークでも
取付可能です。
前提として初期型のCBZの片押し1ポットのキャリパーを基準に記載しております。

ノーマルブレーキってどうなの?

使えない事はないですが若干弱いです。ブレーキの使い方を工夫したり、神経を少々張り巡らせる必要があります。街中でちょっとラフに法廷速度内で加速して急ブレーキなどしても危ないと思います。少し神経を張り巡らせて乗るか、スピードは控え目にするなど配慮は必要です。
現行車を含むマスツーリングなどは車間距離などは少し大き目に取って走行するくらいの気持ちでいるべきだと思います。この時代のバイクの特徴としてリヤブレーキのディスクが大きいという点があります。リヤはロックする程度まで効きます。現行車のようにリヤはコントロールに使うという考え方では無くて、車体を起こしてガツンとブレーキに使うというような乗り方も必要かもしれません。
ここからはプラシーボかもしれませんが、エンジンブレーキに関しても知るとチェンジが少しもっさりした感じがあったりクラッチの切れも良い感じではないので、派手なエンジンブレーキで、
制動力を稼ぐというのも乗り方としては不向きかもしれません。
ブレーキについては効かないとか、性能的にバイクとして成り立たないというような、
レベルではありませんが、頼りない事を前提に乗るべきだとは思います。

ブレーキは改良される

CBX1000は後期型のSC06でブレーキキャリパーが片押2ポットに改良されています。
これってドレスアップとかでなくて性能不足で改良された点だと思います。
この頃ってブレーキキャリパーはドレスアップでなくて、本当に必要に応じて、
選ばれていると思います。
90年台後半以降のバイクはドレスアップでOEMのブレンボの
キャスティングキャリパーが搭載されたり、ドレスアップの効果も狙った物も多いですが、
80年台あたりのバイクは交通事情も現在とは異なりブレーキに対する考え方も随分と
違っていたと思います。

ブレンボCNCに換装して使える状態になるか?

現行車ほどではないですが、ブレーキの効きが悪くて困るというような状況ではありません。
リヤブレーキについては思いっきり踏んでもロック出来ない状態で制動力だけで言えばダウンしていると思います。トラクションをかけたり、コントロールをする為の使い方になると思います。
ディスク系が極端に小さくなっているのも原因だと思います。
私は乗り方のクセとして車間距離を取ったりブレーキの性能が低い事前提でCBX1000に乗ります。
そのせいか、かなりマージンを取った乗り方が出来ていて、ブレーキ換装後には、
性能面で危ないなと思うような状態にはなっていません。
ブレーキ性能を高めるという点ではタイヤを太くしたり他にも出来ることはあるのですけど、
通常ノーマルと言える状態でCBX1000に乗るのはボルトオンのカスタムまでだと思うので、
ブレーキの性能を高めるのは私はキャリパーの交換までとしています。

ブレーキキャリパーは交換するべきか?

交換すべきです。具体的にはどこを交換すべきかというと、フロントのキャリパーをニッシン製か
ブレンボ製に交換すべきです。CNCなど値段が高いキャリパーにする必要はありません。
普通に走る為に必要なカスタムです。バイクに乗ってスピードを出すことを推奨するわけではありませんが、公道で何もない直線で何も考えずにスピード超過をする事もあるかもしれません。
年代がバラバラのちょっとスピードを出してしまうマスツーリングなどに参加すると迷惑をかけるか、
危険な思いをするのどちらかになると思います。
ノーマルルックを愛しておられるオーナー様も多いと思いますが、フロントブレーキの交換は、
ボルトオンの無加工で出来ますので、普段乗りをされる時はブレーキキャリパーを交換しておいて、
MTGなどのお祭りの時にノーマルキャリパーに戻すという事も有りだと思います。
下記にブレーキキャリパーの換装キットのリンクを張っておきますので参考にしてみてくださいませ。

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メタルギアワークス様

ブレーキの性能

パッドの素材だったり、ディスク系の大きさが特に影響をすると思います。
またラジアルマウントなどについてもフィーリングが良い分結果として効きに影響はあると思います。
その他に制動力以外でも熱を持ってブレーキフールドが沸騰したり危険な状態になりにくいなど
ありますけど、大型バイクでそんな状況ってなりにくいし、仮になったら命を落とす元になります。
ブレーキを極端に多用されるライダー様はブレーキの性能については熟考してくださいませ。

表コムスターの利点

CBX1000は表コムスターと裏コムスターという2種類のホイールラインナップがあります。
裏コムスターはブレーキキャリパーの取付に制限がある場合があるので注意が必要です。
ブレーキキャリパーを削って装着するか、装着するブレーキキャリパーを限定する必要があります。
具体的にはブレンボ製の4ポット対向ピストンのキャリパーはそのままでは使用できません。
また、どれ位キャリパーを削れば装着出来るか私は知りません。

ブレーキ換装後の写真

過去に掲載したブレーキ換装後の写真を掲載しておきます。
ブレーキ周り全般を掲載します。
フロントはブレンボのCNC40mmハードアナダイズド対向異径4ポットチタンピストンです。
リヤはブレンボCNC84㎜ハードアナダイズド対向2ポットキャリパーです。
レーシングという部類ですがそこまで汚れるとは思えません。

ノーマルキャリパーの性能について【まとめ】

CBX1000は40年以上前のバイクです。整備しないと乗れたものではありません。
また、基本性能についてもマシン的には最高潮でも現代の交通事情に対応出来るレベルに
あるかというと疑問が残ります。私のように基本的に一人や少人数で乗る事が多いならよいのですが、
マスツーリングで楽しくワイワイ!みたいなライダー様は装備品などにも気を使う事が
必要かなとは思います。
私のブレーキ換装後の感想ですが、交換して良かったなと思います。
むしろ、もっと早く交換すべきだったなと思います。私は随分とお金を使って交換しました。
振り返ってみると、キャリパーの交換だけだったり、お金をあまり使わずに
さっさと性能だけあげておけば良かったなと思います。
これからCBX1000の購入を考えられている人やブレーキについて悩まれているライダーさまは
必要かどうかを検討されてみてはいかがかなと思います。
それではシーユーアゲイン!
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