FCRセッティング-スロージェット選択-パイロットスクリューは1.0戻し程度が良い気がする
今回はコラム的にというか解説的に書いていきます。自分用の記載でもあります。
最近の2か月間でスロージェットを定期的に替えていました。40、42、48と変更していました。
季節的な要因もあるかもしれません。
この時に安定して始動出来て、安定してアイドリング出来るパイロットスクリューの戻しは、
空燃比を見た時に12.5から13.0で収まる戻し数です。
パイロットスクリューとエアスクリューは2.0を超える位戻すとそれ以降は変化が少なくなってくるように感じます。
逆に1.0あたりでスクリューを調整すると変化が大きいなと感じます。
スロージェットの番手によって、適正なスクリューの位置が変わります。
要するにどの番手のスロージェットを入れてもパイロットスクリューとエアスクリューを回せば、
下回りでは帳尻を合わせられるという事です。スロージェットやエアスクリューの影響範囲に被っている所はジェットニードルの選定で対応出来ます。
今回のお題はパイロットスクリューは1.0戻しが良い気がすると書いています。
どうゆう事かというと、
FCRのセッティングをスロットル開度について低開度から見て行った時に
スロットル開度が1/4を超えたり3/8になったりした時に帳尻が合わせにくくなってくるときがあるような気がしています。低開度ではパイロットスクリューとスロージェットを大きく開けても、
アイドリングしたり特にもんだいはないかもしれないけど、スロットル開度を1/4にしたりした時に
多少なりともバランスが悪いなと思えたりする事があったり、調整の幅がとてもシビアになったりするような気がします。
ジェットニードルの選定に影響があるかも…
ジェットニードルの選択が場合は注意した方がよいです。
スロットル開度が低い状態で良好でもスロットル開度を開けてくると影響が出てくることもあると思います。
他の車輌は分かりませんがCBX1000のFCRのジェットニードルの出荷時点での番手は90FXM#3です。
切り上がりが特殊です。テーパーは全体的にやり直しになるので、なんとも言い難いですが、
ストレート径は選べません。
Fテーパーでクリップ段数を上から1にして同等です。
ストレート径は6番手程度変えてクリップ段数で1程度の変化があるように思っています。
ストレート径が選び放題ならば後々にジェットニードルでせってぃんぐの帳尻を合わせたり、
出来るとは思いますけど、CBX1000の場合はジェットニードルが選びにくいので、
最初からパイロットスクリューが1.0~1.5戻し辺りでセッティング出来るスロージェットの番手を
選んでおいた方が吉かなと思います。
バイクによっては個体差があります。
私のCBX1000の場合ですが、90FTMや90FTRあたりのジェットニードルでセッティングを開始してもよいと思います。クリップ段数は上から見て1~3の間で収まると思います。
BITO様も初期出荷でクリップ段数が足りないから切り上がりを特注したジェットニードルで出荷しているのだと思います。90F系列のジェットニードルは切り上がりが選べません。
上にさらに切り上がりを変更したい場合は90G系列のジェットニードルを選ぶ必要があります。
BITO様も以前はジェットニードルを90GTMで出されていた様子です。
※電話で問い合わせて聞いただけなので、真偽のほどは分かりませんのでご注意くださいませ。
FCR初心者向け-チャンバーパッキンには要注意
極まれにですが、チャンバーパッキンが原因でガソリン漏れを起こす事があります。
スロージェットを交換する時はフロートチャンバーを着脱する必要があります。
その際にチャンバーパッキンが切れたりなどで使えなくなる事が稀にあります。
出先でスロージェットの交換をする時はチャンバーパッキンの予備を持つか、
交換は控えた方が良いです。出先で触って良いのはジェットニードルとスクリューまでです。
ジェットニードルについてもクリップの予備は持っておいた方がよいです。
仮にジェットニードルのクリップは持っていなくてもホームセンターでEクリップを購入して何とかなる場合もあります。チャンバーパッキンは通常では購入出来ません。
ご注意くださいませ。
FCRセッティング-スロージェット選択-パイロットスクリューは1.0戻し程度が良い気がする【まとめ】
パイロットスクリューは1.0前後で調子よくエンジンがかかる状態ならエアスクリューも1.0~2.0で収まるのではないかなと思います。色々なバイクのFCRを触りまくっているわけではないので、
断言は出来ませんけど、少なくともバランスよくセッティングを進める事が出来るとは思います。
迷ったらFCRを出荷時点のセッティングに戻したり、過去の履歴から良かった時点のセッティングに戻して再度セッティングをやり直した方がよいと思います。
セッティングの大きな変化はだいたいが前後に変更した何かが原因だと思います。
私のCBX1000の場合ですが、ハイスロを入れてからがセッティングについて微妙だなと思うようになりました。そこから加速ポンプが効き過ぎるようになったという点に考えれるようになるまでは、
随分と時間がかかりました。私のブログを読まれている方全てに当てはまるわけではありませんが、
一つのケースとして捉えてみてくださいませ。CBX1000で似たような事をされている方は、
少なくとも転ばぬ先の杖にはなったりするかもしれません。
それでは2022も残り少ないですが、充実したFCRライフをお過ごしくださいませ。
シーユーアゲイン!
※下部に最近撮影したCBX1000の写真を掲載しています。
CBX1000-写真ギャラリー
撮影日が近いCBX1000の写真とセッティングマニュアルがパイロットスクリューは1.0でスタートしてくださいという記載です。エアスクリューについては各シリンダーで5分ずつ変化させていき、
回転数が上がった所で決定して、そこから5分から10分程度濃くするというようなやり方でよいと思います。CBX1000の場合は各シリンダーごとに違いを見極めにくいです。その後にパイロットスクリューで始動性がよい戻し位置に調整をしたら快適に走れると思います。
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FCRセッティングマニュアルのエアスクリューについて
FCRセッティングマニュアルのパイロットスクリューについてCBX1000の写真ギャラリー