FCRセッティング-春夏秋冬の季節ごとに簡単に対応する

CBX1000-FCR-バルブ開度1/4 FCR
CBX1000FCR
この記事は約8分で読めます。

FCRセッティング-春夏秋冬の季節ごとに簡単に対応する

FCRのセッティングについても完璧に行いたい人や、8割程度で良いという方など色々なオーナー様がいらっしゃると思います。
中でも多いのがFCRは触れる範囲で触るという方だと思います。
私も最初はそんな感じでした。理想としては常に完全完璧なセッティングの状態を維持したいのですが、技術的に難しかったり、工具やジェット類で難しかったりしました。
FCRのセッティングは調子が悪くなければよいと思われている方も多いと思います。
というわけで今回は季節ごとのFCRセッティングを簡単に行うという観点でブログ投稿をしていみたいと思います。ノーマルキャブでもアイドリングは調整いたします。通年でセッティングを一切しないというのも有かなとは思います。ちょっと濃い目かなという程度にしておけば大体は問題なくは走行できるとは思います。もう少し突っ込んで記載するとエンジンがかかってアイドリングさえするなら、
走るだけについては問題はないかなと思います。むしろ、春と秋でFCRのセッティングを決めたら、
簡単に微調整をするだけで対応が出来る!はずでございます。
小難しく考えるよりは簡単に触ってFCRの様子の変化を楽しむことが1番でございます。
前提として1度はまともに走る状態にセッティングをしているバイクが対象でございます。
それではレッツスターティン!

難易度1-アイドリングストップスクリュー

アイドリングやエンジンの始動性が悪いなと思ったらアイドリングストップスクリューを触ってアイドリングの高さを調整してください。知らない人もいらっしゃると思いますので書きました。
エンジン始動やアイドリングの出来る事の幅が広がると思います。
ちなみにスロットルをちょっと開けたり締めたりと変わりません。
難易度1と書きましたがCBX1000などのように2股になっているタイプのスロットルワイヤーを使っている場合はアイドリングストップスクリューが2つある場合があるので注意が必要です。
同調を取り直す必要があるかもしれません。
厳密にいうと2股になっていないタイプのスロットルワイヤーを使っていてもキャブの同調作業はした方がよいです。全てのシリンダーにおいて平均的に負圧が変わるとは限らないからです。

難易度2-加速ポンプをチョーク代わりにする。

FCRはエンジン始動前にスロットルを3回程度捻って、加速ポンプから燃料を飛ばして気化するまで10秒程度待ってからエンジンスタートをします。年緯度を2と書いたのは感覚を掴む必要があるからです。
やり過ぎるとプラグが被ったりしてよくはございません。冬場などは燃料が気化するまで長目に待つこともポイントでございます。とセッティングというよりは冬場の始動性的になってしまっていますが、
エンジンがかかりらないとセッティングも出来ません。
セッティングによってエンジンがかかりやすくするという事は非常に大事なステップでございます。

難易度3-パイロットスクリュー

これは車輌によって難易度がかなり変わってきます。
単純に言うとエンジンを掛けながらパイロットスクリューを正確に回せる状態にあるか?という点がポイントとなります。車輌によってはパイロットスクリューを回せない配置でFCRを取付けなければならない場合もございます。CBX1000はパイロットスクリュードライバー(キャブドライバー、アングルドライバー)が非常に使いにくいキャブの配置です。私はパイロットスクリュードライバーをCBX1000専用に削って使っています。季節によって開けたり締めたりして調整します。これもエンジン始動性とアイドリングについてが目的でございます。出来れば触りたい所でありますが、冬場は15分程濃い方向に回す、夏場は5分から10分程締めるなどの対応で良いかもしれません。

難易度4-エアスクリュー

スロットル開度1/8から1/2あたりまで影響している部分です。影響する強さはべつですが、アイドリングから割と街乗りで使うあたりには全部影響していると思います。冬場に少し濃い方に15分締める。夏場には薄い方向に15分程開けるというような対応で良いと思います。割と簡単に体感出来るスクリューなので、納得するまで色々触りますのも有です。
ファンネルやエアフィルター類の着脱は必要ですが、アクセス性も非常に良い部類です。
注意するポイントとしては初期のスクリューの位置を明確に覚えておいてメモをマメに取りながら調整する事がポイントです。また、車種にもよりますが各シリンダーごとに戻し量を変えて調整しているバイク屋さんもあります。私のCBX1000の場合ですが、全てのシリンダーで同じ戻し量にしても差異は体感出来るような状態にはありません。同じ戻し量にしても8割が良しという程度で走る分には問題はないと思います。クラッチミートしてから走り出す時にしっかりとパワー感があるかどうかを確認する事がポイントだと思います。5分程度ずつ回して自分自身で納得のいく戻しに調整してみてください。
バイクの走り方がかなり変わると思います。

難易度5-ジェットニードルのクリップ段数

バイクの走り方が激変します。雑にセッティングする場合は空燃比を追いかけるよりは自分のフィーリングにあっているかどうかで決めて良いと思います。結果として薄過ぎても濃い過ぎても自分が選んだフィーリングがベストだと思います。
このあたりでそろそろ難易度があがっていますが、キャブの着脱や分解が絡むケースがございます。
ストレート径やテーパー角まで触り始めると、簡単にセッティングするというお題から随分と外れてしまいます。ここまでは簡単にセッティングするという点では工具も少ないですし最初の一歩さえ踏み出せれば思った以上に簡単な作業だと思います。調子が悪くなって元に戻せないという事もないと思います。

難易度6-メインジェットの交換

少し難易度があがりますが、体感しやすいジェットです。
メインジェットの番手で2つ程度ずつ変更するのがよいと思います。
スロットル開度1/2を超えたあたりでのスロットルを急開気味にした時の加速感でフィーリングの変化を感じ取れると思います。変化が分からなければ大きく外れている可能性が高いです。
特に薄い方向に大きく外れている場合は分かりにくいと思います。濃い側は分かりやすいと思います。
変化がわからなくても冬場には濃い方向に2番手動かすなどの対応を固定的に決めておいてもよいかもしれません。CBX1000の場合はキャブの着脱は不要ですが、ドレンボルトを外す都合上、燃料はダダ漏れになります。ガソリンが塗装部分などにかからないように要注意でございます。

スロージェットやその他etc

上記以外のFCRのセッティングについては簡易的に行うという観点ではないと思います。
加速ポンプの吐出タイミングなどは簡単に調整できるのですが、吐出総量や季節性の観点からはお気軽に調整してすぐに良くなると疑問が残ります。スロージェットはアクセス性は1番悪いです。
頻繁に替えなくてもよいと思います。というか散々変更しまくって思うことですが、ストレート径との複合的な変化にもなりますし、1度良いなと思うスロージェットとジェットニードルのストレート径の組み合わせを見つけたらそこまで頻繁に変更をしなくてもよいと思います。
上記以外のセッティングパーツの変更は変化が分かりにくかったり複合的な変化が起こりやすいです。
お気軽にセッティングを微調整するという今回のお題からは外れてしまうと思います。

FCR初心者向け-バイク屋さんにセッティングをお願いする

上記の難易度6までですが、バイク屋さんにみっちりセッティングをお願いしてから、自分で微調整など、二人三脚で維持出来ると運用がしやすいかなと思います。
スクリューやキャブの着脱やスロットルワイヤーの取り外しを繰り返しているとキャブの同調も少しずつずれこんできます。年に1回ほど、キャブの同調作業をお願いしたり、2年に1回全面的にセッティングをしてもらえば、完調を保てると思います。また、バイク屋さんも自分の所で取り扱ったバイクはメンテナンスもしやすいので品質の高い仕事をしてくれるとは思います。

FCR初心者向け-触れるところから触ってみる

上記までの事に尽きるのですが、まずは触ってみる事です。用意したい工具はパイロットスクリュードライバーではないなかなと思います。特殊工具の部類に入りますし、車輌ごとに使える使えないもあるので、近所で持っている人がいたら試させてもらうのが良いと思います。
それでも難しければ、自分のバイクに使用出来るパイロットスクリュードライバーに巡り合うまでヤフオクで買ったり売ったりを繰り返すしかないと思います。

FCRセッティング-春夏秋冬の季節ごとに簡単に対応する【まとめ】

真夏の最高気温や真冬の極寒を除いてはほとんどが上記の内容で微調整と言える範囲で対応が可能だと思います。
どれ位のレベルでセッティングを詰めていくか?どれ位の時間をかけてセッティングをするか?
どれ位セッティング用のジェットを持っているか?
やりたい事に関してのコストと相談して自分でセッティングをしたり、バイク屋さんに作業を依頼したりなどの選択が必要になるかなと思います。
私はCBX1000に対して完調な状態を知らないので、完調と呼べるような状態を見てみたいなと思ってFCRのセッティングをしています。お金は使える範囲になってしまうので、新品のFCRを購入してからセッティングは出来ません。
どちらにしてもがっつりセッティングをした後は、試走を繰り返しながらの微調整が必要になってきます。今回はその微調整の部分について記載しました。
おそらくベストなセッティングな考え方の一つに通年で微調整のみで対応が可能な範囲にジェット類を収めることだと思います。
皆様も春に向けて2時間程度でも軽くスクリューを触ってみてくださいませ。
それではシーユーアゲイン!

CBX1000-写真ギャラリー

今回のテーマよりなFCRのASエアスクリューの写真を中心に過去の画像から掲載いたします。
金色の真鍮パーツがエアスクリューです。右側はメインエアージェットです。通常ほとんど触らないとセッティングマニュアルには記載されています。

エンジンオイル一覧

エンジンオイルの一覧です。CBX1000ではモチュール300vの15w-50を使用しています。
バイクはおおむね10w-40の傾向が強いです。古いバイクと夏場は粘度高目と覚えておいてくださいませ。化学合成油や鉱物油など気にしない場合でも末尾の数字の【30】【40】【50】にはご注意ください。値段と性能は比例します。高い分にはトラブルに関しては心配はないのですが、安すぎるとなんだか不安になってしまいます。そういった点で言えば、ホンダウルトラや値段やメーカー純正な点を踏まえても使いたい候補にはあります。

モチュール

バイク用オイルと言えばモチュールの感が強いです。。人によってはモチュール以外のオイルは使いたくないという人もいます。エンジンオーバーホール済の旧車に入れている人が多いです。
OH済のエンジンはおおむね15w-50を入れていて夏なら10w-40を使ってもよいかなという感じです。
モチュール300V 15w-50 4リットル
モチュール300V 10w-40 4リットル
¥12,490 (2024/04/13 09:10時点 | Amazon調べ)

ホンダ-ウルトラシリーズ

メーカ純正で安価な部類のオイル群です。G1-G4までで数字が大きいほどグレードがあがるという考え方でよいかなと思います。純正志向の方などはホンダ純正オイル以外は使いたくないという方も多いです。安価だし値段は高くないしプラス面も多いです。ホンダは少し変わっていて全体的に粘度が低めです。E1は鉱物油です。早いサイクルでの交換や鉱物油派の方におすすめです。
ウルトラ G1 5W-30 1L
ウルトラ G2 SL 10W-40 1L
ウルトラ G3 SL 10W-30 4サイクル1L
ウルトラ G4 SL 0W-30 4サイクル1L
E1 SL 10W-30 4サイクル1L

メーカーHP

ヤマルーブ

昨今、評判の良いオイル。実際に使ってみてよかったという人には数名はお会いしました。静かにファンを獲得しているような気がします。他のオイルメーカーと比べて尖ったような特徴は謳っていませんが、本当に何だか良いオイルという感じでした。プレミアムとRS4GPではRS4GPの方がグレードが高いオイルです。
ヤマルーブ プレミアムシンセティック MA2 10W-40 4L
ヤマルーブ RS4GP 4L 10W-40 MA2 化学合成油

ワコーズ

ワコーズ製品を使って感動を覚えた人も多いはず。ケミカルはこれをつかっておけという位は日本で普及しています。バイク用か車用かの差異はなさそうなのですが粘度などを気を付けて購入してください。
PRO-S50 プロステージS 15W-50 E245 4L

Kawasaki-冴速-冴強

粘度の違いに気を付けてご購入ください。900RSの大ヒットでシェア率もあがっているし、評判も良いオイルです。違いはオイルの粘度です。特に指定やこだわりが無い場合は、10W-40 冴速をおつかいください。
冴強 10W-50 1L×4本セット J0ELF-K011S
冴速 10W-40 4本

シェルShell-アドバンスド

自社でオイルの精錬工場を持っていて天然ガスからオイルを作っている…使ってみたことはないのですが、非常に気になるオイルです。さすがに高い…が試してはみたいです。
シェルアドバンス 4T ウルトラ 1L 15W-50(SN) 412233193-1
シェルアドバンス 4T ウルトラ 1L 10W-40(SN) 412232193-1
SHELL ADVANCE(シェルアドバンス)
¥3,418 (2024/04/15 12:48時点 | Amazon調べ)
タイトルとURLをコピーしました