レーシングキャブレターはどれを選ぶ?FCR、TMR、TMR-MJN、CRS、その他…

CBX1000 FCR
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レーシングキャブレターはどれを選ぶ?FCR、TMR、TMR-MJN、CRS、その他…

レーシングキャブレターを選ぶ時のお話を私の一方的な偏見で書きます。
コラム的な内容ですし、特に私が自分でじっさいに試した知識ではございません。
タイトルに書いている国産のレーシングキャブレター以外にもデロルトなどもございます。
私はパーツが手に入りやすい国産が大好きなので、海外製品のお話は無しな方向で進めます。
雑誌やネットやチューナーさまとお話したりして得た噂話などが情報源です。
どれが良いというよりは私が使ってみたいレーシングキャブレターというような内容になるかもしれません。間違った知識などもあるかもしれませんので予めご了承をお願いします。
ざっくりと販売されたキャブレターの年式を書きます。
【新】FCR-MX、TMR-MJN、TMR、FCR、CRS【旧】という順序で販売されております。
FCR-MXはFCRの改良版ですが、モトクロス用に改良されたFCRで加速ポンプの動作などが改良されていたりする様子です。単気筒用にしか向かないのかと思っていますが並列4気筒のバイクに取り付ける事が出来るかは不明です。
TMR-MJNはTMRをベースにヨシムラがジェットニードルを改良したキャブレターです。
TMRからTMR-MJNにコンバートしたり、FCRからFCR-MJNにコンバートしたり出来ます。
要するにヨシムラのMJNというジェットニードルを組み込んだTMRにヨシムラのロゴを着けたり専用カラーにしたりして販売しているキャブレターです。
FCR-MJNというパッケージも販売されている様子ですが、書いてはいません。
私はヨシムラの特殊なジェットニードルを使ったキャブレターという認識でいますが、ジェットニードル以外に変更部分があるかどうかは不明です。
後付けで変更できるMJNが普及しない理由としては、セッティングパーツとして高いからだと思います。セッティングするのに1本5000円前後するジェットニードルを揃えるのは少々気が重いです。
そして過去の値段は倍近い金額だったそうです。6気筒だと5000円x6で3000円です。
FCRのジェットニードルは800円前後位です。かなり気が引けます。
あとMJNの特性として完璧なセッティングが出ないということも後付けで交換する人が少ない理由かもしれません。レーシングキャブレターはセッティングしても完璧にセッティング出せるかどうか微妙なので、MJNは完璧なセッティングが出ないという点で理由になるかどうはよく分かりません。
少なくともMJN特有のフィーリングは素晴らしいものだと思います。
TMR-MJNを装着したCB750Fに試乗させてもらった事があるのですが、
なんだかすごいのだろうなという感じはございましたが、多くを書けるほど長時間は乗っておりません。いつかCBX1000でも試してみたいなとも思います。

レーシングキャブレターの選択肢としては、私の場合になりますが選べるならFCR-MX、TMR、FCRという順序になります。FCR-MXは単気筒にしか使えない事を考えるとおおむねTMRを装着してみたいなと思います。理由は後発のレーシングキャブレターだからです。
FCRは流通量が多いので情報やセッティングパーツやカスタムパーツも選べるという点では選択の余地はあります。自分自身の周りの皆様が装着しているなら情報交換などもしやすいです。
また、セカンドバイク用の選択であれば、メインのバイクにFCRを装着している場合はジェット類などの資産性を考えるとFCRを選ぶのはありかなと思います。

次点のCRSキャブレターにもよい所はあります。

FCRはCRSキャブレターの後継機です。その時点で性能面においてはCRSキャブレターを選択する余地はありません。
しかし、CRSはクラシックなルックスでございます。
それでもルックスなどで選ぶならそもそもノーマルキャブレターで十分な気がします。
レースのレギュレーションでFCRの選択が不可な場合にCRSキャブレターが選ばれるという事があります。加速ポンプの有無の関係か正確な所は分かりません。
値段についてはFCRやTMRと比べて安いという点があります。
そして1番高額なのがTMRです。性能面と金額を天秤にかけた時にFCRに軍配が挙がるという事もあります。その他では自分のバイクに取り付け可能か否かの選択肢がFCRの方がラインナップが多い気がします。レーシングキャブレター全盛期の1990年台頃のメーカーのマーケティングの仕方にも差があったのかもしれません。あきらかにFCRの方が普及率は高いです。当時の私から見たら、TMRとTMR-MJNの区別が良く分かりませんでしたし、雑誌などにはTMRよりFCRの方がセッティングが出やすいなどと頻繁に書かれているとFCRに魅力を感じてしまいます。
セッティングは試せばよいだけなのでキャブレターが壊れていない限りは、
何とかなるだろうなとは思っています。
そして、当時のCRSは安価で野暮ったいレーシングキャブレターのように感じていました。
時代は進んで、2023年現在では好んでCRSキャブレターを使用される方もいらっしゃいますし、
なぜか2015年位にBITO様からCBX1000のCRSキャブレターが新発売されたりしています。
情報についてもネットの普及で簡単に手に入るようになりました。SNSなどを利用して情報交換を行いやすくなったのも普及の要因だと思います。

CRSキャブレターとFCR&TMRのその他の違いはスライドバルブが円筒型かフラットな板型かの違いやスライドバルブのベアリング機構などの違いがあります。
上記しましたが加速ポンプの有無もございます。
パイロットスクリューもありません。
レーシングキャブレターは性能を上げるというよりは性能を引き出すものなので、
ピークパワーやフィーリングなどは物理的な違いで片付けられますが、
総合的な性能や機能でいうとCRSは次点になってしまうのだろうなとは思います。
当時、憧れていたレーサーがCRSを使っていたりなど取付ける理由は多々あると思います。
少なくとも安価だからでCRSキャブレターを選ぶ時代は過ぎたのかなと思います。

レーシングキャブレターとノーマルキャブレターの違い

大きな違いはノーマルはおおむね負圧式、レーシングキャブレターは強制開閉式です。
負圧式キャブレターは空気を吸い込む力を利用してピストンバルブの開け閉めが行われます。
対してレーシングキャブレターはスロットルに連動してスロットルバルブが上下します。
強制開閉式はスロットルに連動してキャブレターが動作するのでレース向けであるという事でございます。
その他でいうとレーシングキャブレターはセッティングパーツが豊富で整備性も高いという特徴があります。
具体的な違いは負圧式キャブレター、強制開閉式キャブレターなどで検索してみてくださいませ。

国産なのがうれしい所

タイトルにあるキャブレターですが、全て国産です。少なくともパーツ供給については、
問題なさそうなイメージはございます。FCRについてはジェット類の在庫などをみると、
年月が経過するごとに手に入りにくくなったりはするのだろうとは思います。

FCR初心者向け-どのレーシングキャブレターを選べばよいか?

最優先は自分が使いたいレーシングキャブレターを選べばよいです。
トラブルがあっても情熱でカバー出来ます。

現実的な選択肢としては自分の周りで情報交換が出来る人やショップのオススメを優先すべきです。最初はキャブレターのチューニングなんて誰も出来ません。
困った時に情報が手に入る事は大きいです。
普及率が高いキャブレターを選択すれば情報やパーツ供給には困りません。

レーシングキャブレターはどれを選ぶ?FCR、TMR、TMR-MJN、CRS、その他…【まとめ】

レーシングキャブレターの選択について書いてみたのですが、まずは専用のkitがあるかどうかが交換のポイントになると思います。専用のkitというのはキャブレターのピッチやインシュレーターがつかえるかなどです。細かいパーツは造ったりすれば何とかなるのですが、
造る手間を考えると購入したら取付けるだけの状態が1番望ましいです。
ヨシムラのMJNについてですが、FCR用は機会があれば試してみたいなとは思います。
セッティングを外してしまうというか、注文の運が悪かったら、30000円が消えます。
少々、気が引けます。
というわけでレーシングキャブレターの選択肢のコラムでした!
シーユーアゲイン!

CBX1000写真ギャラリー

FCRが見えるような角度の写真を過去の投稿から抜粋して掲載します。

FCRのジェット類の購入について

セットで購入する事をオススメしております。一つずつ購入するのは金額や時間の面で考えても非常にロスが出ます。小物については事前にストックを用意しておいた方が安全です。純正や社外品などに特にはこだわりを持たなくても良いと思います。

FCRの小物

FCRのセッティングについて事前にストックしておいた方が良い小物類です。モールによって極端に値段が違いますので必ず確認してからご購入ください。
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