レンタルピットでの作業-23/04/04-CBX1000のクラッチハウジングを後期型に交換
CBX1000の前期型のウィークポイントであるクラッチのガタガタ音の対策についてです。 ↓去年クラッチプレートを交換した時のリンク↓ クラッチプレート交換 今回の冬ごもり中はオイル交換のタイミングでしかできない事を色々やろうという事で作業を進めております。前年度に情報不足などもあって交換を断念したのですが、今年はパーツを揃えてリトライでございます。具体的に前年度に不備があったのがワッシャーの枚数とインナーガイドのサイズ違いの確認です。手元にパーツ自体は全てそろっていたのですが、どこにどれを使えば良いのか不明瞭だったので、不要なトラブルを避けたい事とレンタルピットの時間制限の都合で翌年に持ち越しとしました。 CBX1000は型式が、 CB1、SC03、SC06と3種類あります。 SC06は通称後期型と言われるカウル付きのモデルです。CBX1000の最終型とあってウィークポイントはそれなりに解消されている!…はずです。 話を戻しますが、それぞれの型式でクラッチハウジングの形状が違います。 クラッチのガタガタ音が1番少ないと言われている最後期のクラッチハウジングに交換です。 対策されていると言われても40年程度前の品物ですし、使い方や保管状態での差異もあります。 どちらにしても複数個所有している状態なので、リビルドなど対策をしながら今後も運用していこうと思います。 とりあえずは交換してみてから考えようと思います。
パーツリストからの前期と後期型の違い
下記はパーツリストのリンクです。 Honda CBX1000 SUPERSPORT 1979 (Z) ENGLAND CLUTCH - buy CLUTCH spares online✓access the CLUTCH schematic✓find Honda CLUTCH spares easily✓CLUTCH parts quickly delivered後期型のパーツリストで言うと21のワッシャーが後期型はあります。 6のガイドについてが短いです。 11のプレッシャープレートについてスプリングサイズが違うので形状が違うと思われます。 少なくともクラッチハウジングを交換する為には6のカラーが必須です。 また21のワッシャーについても無くても問題はないらしいのですが取り付けておきたいパーツではあります。 Honda CBX1000 SUPERSPORT 1981 (B) ENGLAND CLUTCH - buy CLUTCH spares online✓access the CLUTCH schematic✓find Honda CLUTCH spares easily✓CLUTCH parts quickly delivered
後期型は1枚ワッシャーが多い
これはポイントとなる点なので記載しておきます。無くても走行不能にはならないらしいです。
前期型と後期型のプレッシャープレートはスプリングサイズが違います。
スプリングも無理矢理使うことは出来るかもしれませんが、兎にも角にもスプリングのサイズが微妙に違います。ご留意くださいませ。プレッシャープレート自体は前期でも後期でも関係なく使える様子です。
長さ違いのガイドについて
長さが違う事によって何か大きなトラブルにはならないと思えます。 意味が良く分かっていない物なのであまり無茶に組み込みたくはありません。 前期型45mm 後期型43.8mm と言った所でしょうか? 1mmの差は大きいなと感じます。0.1mmの精度はどうかなとも思います。 クラッチ周りは精密部品でしょうけど、超精密とまでは言えないと思うので、多少の余裕は持って作って有ると思います。回転や振動もあるものなので、ほどほどに気にする程度で大丈夫かなとも思えます。どちらにしてもクラッチは締め過ぎや、ボルトの組付け違いでホルダーなどが欠けたりアルミが砕けたりという事例は見ています。前期型から交換した物としては、クラッチハウジングとガイド、そしてワッシャーを追加という感じです。 詳細は後述しますが何度か色々なパターンで組み替えたりしてセンタースタンドを立てて動作の確認をした感じでは問題はなさそうでした。オイルを入れてクラッチが正しく切れるかどうかまで確認しないとはいけません。
![CBX1000-前期型クラッチカラー](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/801C3184-0DF4-40FF-99B7-45DC631BE5E7-scaled-e1701526495462.jpeg)
![CBX1000-後期型クラッチカラー](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/B9BB9CC7-429F-42C6-8801-D1A9CF061C73-scaled-e1701526489565.jpeg)
![長い方が前期、短い方が後期](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/34E9E11D-C7CE-4BDF-9D62-8E43C50E4F66-scaled-e1701526483777.jpeg)
クラッチのロックボルトワッシャーには向きがあります。
ワッシャーにはOUT SIDEと記載があります。専用品でどんな効果や意味があるかまでは分かりません。 代用できる品物もあるかどうかも分かりません。
プレッシャープレートのフタ部分にはボルトの長短があります。
6本中の2本が長いボルトです。名称が不明なので写真を添付しておきます。 分解する時の要注意ポイントです。何も考えずに取付すると4/6の確率で壊してしまいます。 マーカーもついていますし、ボルトの色も違います。
![CBX1000-クラッチのプレート-ボルトの長さ違いとマーカー](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/1B6977A6-B12E-474D-8AD4-F4E26970BA74-scaled-e1701526471676.jpeg)
![CBX1000-クラッチのプレート-ボルトの長さ違いとマーカー](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/BB711C7A-ABA0-43D1-B9AE-114440AC3215-scaled-e1701526465691.jpeg)
分解する時にパルスコイルは触らなくてもOKです。
クラッチカバーにパルスコイルがついていますが、フタすら外さなくてもOKです。 気になるので外してみましたが、意味はありませんでした。 一応マーカーして点火位置を確認しましたけど、つくようにしかつきません。 点火タイミングもずれることはありません。気にする必要はありませんでした。
![CBX1000-クラッチケース](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/B530108E-AE10-405D-8D30-69118F68CCEA-scaled-e1701526477486.jpeg)
![CBX1000-クラッチカバー取外し](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/C73B7ACE-EEA2-4C81-AF3F-02E97CE0FF86-scaled-e1701526051210.jpeg)
![CBX1000-クラッチカバー取外し](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/642FDEBC-F6EC-4039-924D-10434C15BBEC-scaled-e1701526064893.jpeg)
![CBX1000-クラッチカバー取外し](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/E3994D45-6A6E-4E8C-BB93-5D91B6C3DD7F-scaled-e1701526058515.jpeg)
クラッチ取付に関する色々
クラッチプレートをオイルをつけたり、無茶にボルトを締め込まないなどが注意点になると思います。クラッチ系の作業のネックな点は動作確認がしづらいところかなと思います。 回転部品なので、チェックをしようにもエンジンをかけないとチェックがしづらいです。 出来るとしたら、取付後にクラッチを握った感触位でしょうか?
エンジンかけて動作チェック
センタースタンドをかけている前提です。 エンジンをかけます。 ニュートラルにすると後輪がフリーになります。 ギヤを入れるとクラッチを握っていても後輪が回ります。 完全に力がかからなくなる事はないと思います。 ギヤを入れた状態でクラッチを握っても完全に後輪はフリーにはなっていません。
クラッチの取付後の調整
ワイヤーの遊びは割愛します。クラッチケースのセンターキャップを外してロックナットを外します。 調整スクリューをテンションがかかってない状態にします。 締め込んで、テンションがかかった場所から3/4回転締めます。 ロックナットでロックします。 終了です。センタースタンドを立ててクラッチレバーを握ったり離したりして微調整をしてみてください。
レンタルピットでの作業-23/04/04-CBX1000のクラッチハウジングを後期型に交換【まとめ】
バイク屋さんのように何度か経験がある作業ではないと思うので、 個人DIYで作業をしている場合は組付けにミスが無いかだけを写真を撮ったりしながら、 進めるとよいかもしれません。つくようにしかつきませんし、 シビアな微調整が必要な物ではありません。 作業をしていて不安にならないようにする為に写真やメモなどをまめに取っておけば、 組付け方法を忘れてしまった時に対応がしやすいです。 1番よろしくないのは正常に動いている物を分解して動作不可にしてしまう事です。 何度か上記していますが、分解まではよいのですが、組付ける時にパーツを破損させてしまわないように注意が必要です。 しょっちゅう触る物ではないので自信がなければ、動く状態でバイク屋さんに依頼した方が精神的にも良いのではないかなと思います。自分で分解してどうにもならなくなってからバイク屋さんに依頼してもバイク屋さんも対応が難し場合があるかもしれません。 少し雑な投稿になってしまいましたが引き続き作業を行います。 残りはドラレコの交換だけなので、時間を見つけて土曜日には試走を終わらせて、車輪村2023に行きたいと思います。 それではシーユーアゲイン!
CBX1000-クラッチ周り写真ギャラリー
掲載していないような写真もありますので、作業中に撮影した写真を掲載しておきます。 これから、クラッチ周りの作業をしてみようと思う方は過去の投稿も参考にしてみてください。 クラッチプレート交換
![CBX1000-クラッチ-ねじ山の形状違いショート用](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/195F353C-E659-49BC-A3DA-977A957CE81B-scaled-e1701526021425.jpeg)
![CBX1000-クラッチ-ねじ山の形状違い](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/0D4CA226-3D23-4EDB-9AC7-69648B5D00F8-scaled-e1701526015278.jpeg)
![インパクトレンチ](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/8AB87BA2-E54D-4630-841B-8A6AD26C5461-scaled-e1701526009871.jpeg)
![CBX1000-クラッチ取外し用](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/FCBC7908-AA00-4611-8E4B-FD980EC1CE25-scaled-e1701526003436.jpeg)
![CBX1000-後期型クラッチハウジング](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/0D4E5317-EE4E-4532-A0F6-326250DDDCA4-scaled-e1701525997382.jpeg)
![CBX1000-クラッチ](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/4C502862-8F5E-4FA9-957A-59107A59D9CF-scaled-e1701525990353.jpeg)
![CBX1000-クラッチ](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/209CDF37-C756-45F9-83AE-A0722BEE1869-scaled-e1701525984304.jpeg)
![CBX1000-クラッチ-ねじ山の形状違いロング用](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/83668469-3E86-4D98-A30B-41D3F420D7F5-scaled-e1701526027670.jpeg)
![CBX1000-クラッチ-固定用のボルト2本長い](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/8F6578DD-B21F-4C0A-A5F4-B529DC4DD2E9-scaled-e1701526033224.jpeg)
![CBX1000-クラッチ取付](https://img.cbx1000.jp/wp-content/uploads/2023/04/7B0D2FB9-17F6-491C-878E-7F1E59A84B98-scaled-e1701526459796.jpeg)
気になるアイテム
DIYライフにお役立てくださいませ。値段の比較がしやすいようにリンクを設定しております。 各ショッピングモールに絶対にあるとは限りません。ボルトナットやゴム類はアマゾンだけでしか取り扱いが無いケースが多いです。各モールのリンク先から色々検索も出来ます。
ラムエアフィルター
ラムエアフィルターはオイル塗らないとパサパサになって崩れてきます。
![](https://cbx1000.jp/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://cbx1000.jp/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)