FCRセッティング-加速ポンプ吐出タイミング調整-22/10/12

FCRの加速ポンプ調整のツメ FCR
CBX1000FCR
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FCRセッティング-加速ポンプ吐出タイミング調整-22/10/12

今日は時間取れたので夕方から加速ポンプの吐出タイミングの調整をしました。
以前は吐出タイミングはたまには変更してみるけど、基本的には固定していました。
以前まではダイヤフラムを交換して吐出総量のみ変更していました。

過去記事で【加速ポンプをオフにする方法】と【スロットルバルブに燃料直撃】について
記載していますので、先にそちらを読んでいただけると今回のお話もより面白いと思います。
FCRセッティング-加速ポンプをオフにする簡単な方法

FCRセッティング-加速ポンプ調整-早過ぎると直撃する

今回は吐出タイミングのみを変更していきます。
シグネスゲージで0.3mm刻み程度で試走を交えながら確認です。
CBX1000の旧型FCRの加速ポンプは3番と6番についています。
2か所の変更が必要です。
いい加減な調整になるかもしれないのですけどざっくりと感想を書いていきます。
FCRの加速ポンプの調整は、吐出タイミングと吐出の総量の2点で変更が出来ます。
仕組みは水鉄砲と同じです。水鉄砲の吐出タイミングと吐出総量をコントロールするという、
セッティングになります。

吐出タイミングの調整と影響範囲

セッティングマニュアルの影響範囲を見ると0.6mm刻みになっていますが、車輌ごとかFCRごとに個体差が有ると思います。または調整のし過ぎでツメがおかしくなっているなどもありますので、
目視である程度は確認をする事とあくまでも目安という程度で見ていた方がよいです。
実際に爪を動かして調整してみると0.1mmの精度で調整をするには非常に雑なつくりに感じます。
あくまでも目安かなと思います。

0.3mm刻みで調整しながら試走しました。

①オフ
②1.6mm
③1.9mm
④2.3mm
で比較しました。
③が私には比較的良かったように感じました。
②はスロットルを開け締めのタイミング次第では、
スロットルバルブに燃料噴射が直撃するという事例を確認しているので、
今回は②の1.9mmを採用しました。
秋に入ってきたシーズンです。セッティングの具合が変化したのか、吐出タイミングのセッティングが良いのか、燃料を付け足して加速しているという状態を音や速度で体感出来るような感じを受けます。
プラシーボ効果かもしれませんが、スロットルを捻るという行為が非常に楽しいです。

スロットルを急開した時に濃くなる

スロットルを急開した時に空燃比計の数値が10.0を指します。
私の空燃比計はPLX製のDM-6です。
スロットルを急開した方が濃くなるという点についてずっと不思議に思っていました。
加速ポンプで燃料が追加されるから数値が濃い方を示すのかなと最近は感じています。
スロットルを急開した時にA/Fメーターこと空燃比計が長時間10.0を示すという状態は、
燃料が濃くなり過ぎているのだろうなと思っています。
余りにもスロットルを急開し過ぎると、加速ポンプでゆっくりと送り出される燃料が一気にエンジンに送り込まれるので濃くなると考えています。
例えば、吐出開始のタイミングがスロットル開度1/4の場合、スロットル1/8から急に1/2程度まで開けると、段階を追って徐々に吐出される燃料が一気に送り込まれることになります。
そのままスロットルを1/2でキープするとちょっと待ってから急激に加速するというような感じになります。ある程度、ライダーが自身の手でスロットルの急開についてはコントロールが必要なのかなと思います。もちろんバイクの種類や特性も影響してくるとは思います。
そもそもFCRがラフなスロットルワークをするキャブレターではないのだなと思わせてくれるような事例です。
加速ポンプについてはA/F計こと空燃比計を見ながらセッティングしやすいなと思えます。
もちろん、体感でのセッティングの方を優先した方が良いとは思いますが、
数値はウソをつきません。数値が何か変な時はマシンになにか不調があります。
逆にライダーが何かおかしいと感じた時も数値もおかしな値を示すことがほとんどです。

FCR初心者向け-加速ポンプの吐出タイミングをいじりまわす。

FCRのセッティングは20年くらい前は情報も出回ってなくてショップの秘伝だったり、
チューナー固有の考え方があったり、雑誌に書かれたことが世間のトレンドになっていたと思います。
その時に加速ポンプはオフにする方が良いとか、特に触る必要がないという意見もありました。
私が思うに加速ポンプはオフにしたり吐出タイミングを触りまっくたりしてマシンの特性を変化させて遊ぶのは初心者にこそおススメだなと思います。ジェット類のように新規の購入も必要ありませんし、分解もいらない場合がほとんどだと思います。旧車のフレーム補強は現在ではほとんど行われないカスタムです。時代と共に流行が変わったりもしますし、間違っていた知識と認識されている事もあります。
加速ポンプの吐出タイミングは変更してもバイクは壊れませんし、すぐに元に戻せます。
文具用のクリップ一つでオンにしたりオフにしたりも出来ます。
変化も分かりやすいです。
色々と試してみてくださいませ。

FCRセッティング-加速ポンプ吐出タイミング調整-22/10/12【まとめ】

今回の調整後の感想としては、先入観からかあまり注目していなかった加速ポンプの吐出タイミングの調整がこんなに楽しいとは思いませんでした。また、空燃比計の装備のおかげもあって適正な濃さで燃料も噴射されている様子です。
私の現在の好みは加速ポンプを薄目にして吐出タイミングで調整というスタイルです。
スロットルをかなりハイスロにしているので、スロットルの操作にも関係しているのかもしれません。
以前はスロットル開度が90度で全開になっていましたが、現在は56度位で全開になります。
こういった点もFCRのセッティングにかなり影響あるのだろうなと思います。
スロットル開度が90度の時はスロットルの急開で濃くなり過ぎるというのは気になった事がありませんでした。何か変だなとか、おかしいなと思ったら意識して調べてみたり、ウェブ検索で先人のお知恵を拝借したり、近所の先輩に質問する事は大事だなと思いました。
現在のセッティングがお気に入りではあるので、週末にでも少し走り込んでみようと思います。
皆様も週末のツーリングに向けて整備はしっかりとおこなってくださいませ。
それではシーユーアゲイン!

※下部に写真を追加しています。

22/10/12の試走の写真

仕事場の裏が山道なので、夕方にセッティングで試走したりしています。
いい気分転換にはなります。
写真は良い思い出になりますので皆様もマメに写真の撮影はしてくださいませ。
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