FCRセッティング – 加速ポンプ吐出総量の調整 – ダイヤフラムを3種類交換 – 24/08/27
先日は加速ポンプの吐出タイミングの位置を決めました。
次は吐出総量の調整です。
何秒間加速ポンプを有効にするかというセッティングです。
私のセッティング方法は加速ポンプダイヤフラムを変更する事によって行います。
1回のスロットル操作でどれ位の量の燃料を吐出するかというセッティングです。
吐出口の大きさは変更が出来ません。
従って噴射される燃料の量は一定です。
噴射される総量を調整する事によって時間のコントロールをします。
私が持っているセッティング用のダイヤフラムは3種類です。
セッティング方法なども踏まえて書いていきます。
それではレッツスターティン!
加速ポンプダイヤフラムの型番
【品番】
@ダイヤフラムの交換
・FCR標準(大)1201-055-2102
・KX250用(中)43028-0001
・KX400用(小)43028-0006
スペーサーのサイズは、
・FCR標準0mm
・KX250用3mm
・KX400用4mm
正確な番手はヤマハ用の純正部品でセッティンググッズとしてあるとは聞いたことがあります。
現在の私は上記の3つを使い分けております。
↓過去の投稿にも詳細に記載しています↓
https://cbx1000.jp/archives/5681
具体的な調整方法
加速ポンプチャンバー内へガソリンを送るのが加速ポンプです。
ダイヤフラムの先端にスペーサーがついています。
このスペーサーのサイズが大きいほどキャブレター内に吐出されるガソリンの総量が少なくなります。
調整の方法としてはチャンバー内にワッシャーを入れたりプッシュロッドの動きを抑制したりする方法もあります。
私はダイヤフラムで調整をするようにしています。
私のCBX1000は加速ポンプが2基搭載されています。
正確に調整が出来るのでダイヤフラムで調整する方が都合が良いです。
※もちろん、その他の方法でも正確には調整できます。
カスタムパーツでスクリューで調整をしたりプッシュロッドを固定するパーツもや販売されています。
試走をした結果はどうだったのか?
現在の初期設定の状態で(大)です。
非常に良い状態です。
開始位置は前回のセッティングで明瞭に決めているので固定です。
ここから良くなるか悪くなるかダイヤフラムを変更して試走します。
(中)に変更
変化はあるのですが(大)の方が良い気がします。
(小)に変更
グイっと来るような加速感は無くなり丁寧なスロットル操作を要求されるような感覚です。
当然ですがスロットル開度3/16辺りのレスポンスは悪くありません。
どのダイヤフラムにするかは好みといった所です。
今回は(大)を選択しました。
加速ポンプが効いているような乗り味が本日の私にとっては高評価です。
明日、乗り比べてみると(小)のダイヤフラムを選択していたかもしれません。
(小)のダイヤフラムでストレート径やスロージェットを濃い目の番手にして再度セッティングをやり直してみても良さそうです。
現在のセッティング
本日のセッティングの最終状態です。
【現在のセッティング】
AS-1.30分
PS-2.05分
SJ-48
JN-90FTR#3
MJ-110
加速ポンプ-0.80mm
加速ポンプ-標準
ウオタニ点火時期-1
前回からの変更点としてアイドリングストップスクリューちょっと触ったり、パイロットスクリューをちょっと触っています。
加速ポンプのセッティングでのNG行為
私の偏った私見です。
加速ポンプの吐出総量を再現無く増やす行為はNGだと考えています。
加速ポンプのチャンバーのサイズを大きくすれば規定よりも送れる燃料を増やす事は出来るはずです。
加速ポンプの役目はスロットルを急開した時の燃料不足の解消です。
セッティングの一部に加速ポンプを組み込むなというとそれは無理な話です。
しかし、加速ポンプを重視したセッティングにする事はセッティングの道理から外れているような気はします。加速ポンプは使わないで済むなら使わない方が良いです。
今回の私のセッティングは標準のダイヤフラムを使っていますから吐出総量は多いです。
気持ち的には余計な燃料を使わないに越したことはありません。
FCRに不備があるなら可能な範囲まではジェットを使ったセッティングで対応をするべきです。
ダイヤフラムの適正なサイズ
私にはダイヤフラムの適正なサイズが分かりません。
SR400でもCBX1000でもダイヤフラムのサイズは同じです。
セッティング次第なはずですが、6気筒と単気筒で同じサイズで良いとは思えません。
また、排気量でも差異はあると思います。
少なくともCBX1000については今回のセッティングでは(大)標準サイズが適正でした。
(中)KX250と(小)KX400の2車種は単気筒です。
しかもメーカー指定されているダイヤフラムです。
正しくない可能性はありますが、
SR400では標準のダイヤフラムでは大き過ぎるかもしれません。
CBX1000の基準キャブレターが一つのFCRではダイヤフラムは少し小さいかもしれません。
理屈で考えるよりは実際にダイヤフラムを変更してみて試走してみるのが1番です。
ダイヤフラムの寿命
ダイヤフラムはゴム製です。劣化をすると送られる燃料の量にも変化があります。
おおむね減ります。
様子がおかしいなと感じたら新品に交換してください。
劣化したからといってバイクに影響はほとんどないと思います。
そのまま使ってもよいですが、あきらかに様子がおかしい場合は交換を推奨します。
FCR初心者向け-ダイヤフラムの適正サイズ
上記していますが、車種によってはダイヤフラムを最初から決め打ちで変更しておいても良いかもしれません。
単気筒であればKX250用のダイヤフラムを使っても良いと思います。
セッティングについては加速ポンプがある状態からセッティングをしてもよいですし、
オフにした状態でセッティングをしても良いですが、
最終的には加速ポンプを使用するのであれば最初から加速ポンプが効いた状態でセッティングを進めた方が時間短縮になると思います。セッティングの序盤と中盤で吐出タイミングを確認して進めればよいはずです。最終段階で加速ポンプ有無しの状態を比較すれば効き具合も明瞭に確認出来るはずです。そこで、加速ポンプが無い状態が1番調子が良いなら素晴らしい腕前のセッティングが出来ているという事になります。
FCRセッティング – 加速ポンプ吐出総量の調整 – ダイヤフラムを3種類交換 – 24/08/27【まとめ】
ラフなスロットルワークをするなら加速ポンプを効かせた方が乗りやすい気がしています。
加速ポンプについては細かく調整したのは今回が初めてです。
今まではついで程度に加速ポンプを調整していました。
バイクの乗り味がこんなに簡単に変わるとは想像以上でした。
今後は加速ポンプについても熟慮しながらセッティングを進めるようにします。
それではシーユーアゲイン!