FCRセッティング-スロージェットを48から42に変更‐番手はスクリューでごまかせる-24/05/05

フロートレベルゲージ FCR
CBX1000FCR
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FCRセッティング-スロージェットを48から42に変更‐番手はスクリューでごまかせる-24/05/05

今年はスロージェットは交換しないと決めていたのですが何となく交換してしまいました。
48→42です。
以下の内容はセッティングをしたというよりはスロージェットを交換してからスクリューでごまかしてセッティングをした内容になっております。
単純に言えばスロージェットを意味なく交換して空燃比は全体的に変更しないようにしたという事です。
※厳密に言えば多少のフィーリングの変化はあります。
スロージェットはスロットル開度で言えば、
全閉め~3/8程度まで影響を及ぼします。
おおむね1/2に届くか届かないかというような範囲です。
エアスクリューの方が範囲が少し狭いです。
FCRにはエアスクリューとパイロットスクリューがあります。
基本的には、スロージェットとストレート径の組み合わせを決めておいて、
エアスクリューとパイロットスクリューでスロットル低開度の調整を行います。
要するにスロージェットは少々番手がずれていてもスクリューで何とでも調整が出来ます。
スクリューの調整の幅が少なった時にスロージェットを交換するというような対応をすれば良いです。
今回スロージェットを交換してからの変化ですが特になにも感じませんでした。
42にしたことによってスクリューの調整の幅が狭くなっただけな気がします。
悪化しているような気もします。
私はスロージェットを濃い目の番手を入れておいてストレート径が薄いジェットニードルを気分で選べるようにしていました。
スロージェットを42にするとパイロットスクリューを3.00分戻しにするなど調整の幅が少なくなります。スロージェット42だとパイロットスクリューの戻しを1.00分にした場合アイドリングしません。
何を考えていたのか分かりません。
微妙な走行フィーリングの違いはありますが、どちらが良いともいいにくいような違いです。

現在のセッティング

【以前のセッティング】
AS-2.30分
PS-2.00分
SJ-48
JN-90FTS#2
MJ-115
加速ポンプ-2.0mm
加速ポンプ-KLX250

【現在のセッティング】
AS-3.00分
PS-1.30分
SJ-42
JN-90FTS#2
MJ-115
加速ポンプ-2.0mm
加速ポンプ-KLX250

特に良くなったわけではありません。
パイロットスクリューに余裕がない分むしろ悪化している気がします。
私のCBX1000は空燃比計を装着しているのですが、もう少しパイロットスクリューは開けたい位です。
やはり、スロージェットは48以上かなと再確認した次第です。
ストレート径を【Q】【R】【S】で選ぶ時はスロージェットは【48】以上を選択します。
ストレート径を薄目にしたい理由はクリップ段数の都合が大きいです。
【S】を選ぶとその分クリップ段数が上に一つ余裕が出来ます。
私の主観ですけどCBX1000は90FTMだと薄い方向にクリップ段数が足りない気がしています。
実際にBITOから出荷されているFCRの初期設定は90FXMです。
これはクリップ段数が足りない場合に選定する特殊番手のジェットニードルです。

スロージェット42と48の微妙な違い

以下は私の主観です。
おおむね同じ空燃比になるようにセッティングしても差異は出て来ます。
42の方が軽い感じというかカラッとした感じになります。
48の方が安定度が高い感じになります。
影響範囲が違う物を帳尻合わせて同じような状態にしようとするのですから多少の差異がある方が普通です。

FCR初心者向け-スロージェットの選定

エンジンが温まった状態でスロットル全閉めで1分以上アイドリング出来るかどうかでパイロットスクリューを調整していけばよいです。空燃比計を装着していれば判定は簡単です。
おおむねパイロットスクリューとエアスクリューを調整すればアイドリングも安定しますし、
発進性も悪くはない状態は作り出せます。
どうしてもスクリューの調整が足りない時にスロージェットを交換すればよいです。
例えばパイロットスクリューの戻しが3.00分を超えそうな時はスロージェットを濃い方向に変更する等です。

FCRセッティング-スロージェットを48から42に変更‐番手はスクリューでごまかせる-24/05/05【まとめ】

現在5月です。7月に入ってから夏の事を考えると42で運用してもよいです。
しかし、秋を超えて冬に入ってくると42だと薄過ぎるような気がします。
セッティングの基本は冬は空気が重くなるのでその分燃料も増やすでございます。
FCRは1ヶ所触ると多方面に影響が出るので一意に物事を考えてはいけないのですが、
スクリューに余裕が無いのは私は嫌です。
スロージェットは交換の作業コストが高いジェットです。
今年の最初に掲げていたスロージェットは通年で交換をしないという目標をあっさりと破ってしまいました。破ってしまったというか何も考えずにスロージェットを変更しました。
せっかく42に交換したので秋口までは42で過ごそうかなと考えています。
パイロットスクリューも調整の余裕は少ないですが一度決めてしまえば頻繁に触る物でもありません。
エアスクリューを触ってアイドリングの具合が悪くなった時に触る程度です。
あまりにも薄過ぎると発進性にも影響があるので本当にほどほどにしないといけません。

CBX1000の写真

スロージェットを交換する時はスロットルワイヤーを外さないといけません。
そうなると必然的に同調が必要になります。
またフロートチャンバーも外す必要があります。
そういった理由からスロージェットの変更は大がかりになるので頻繁には行いたくないセッティング項目です。その他でもチャンバーパッキンがガソリンを吸って変形するリスクが高まります。
チャンバーパッキンはすぐにウエス等でガソリンを拭き取ってください。
キャブレター装着後にガソリンが漏れ出すともう一度やり直しになります。
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