CBX1000にFCR取付!本格的にセッティングを始める為に気になるポイント10

CBX1000 FCR
CBX1000FCR
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CBX1000にFCR取付!本格的にセッティングを始める為に気になるポイント10

前回の記事で色々と詳しく教えて欲しいとメールを頂きました。今回は本格的にFCRのセッティングを始める為に必要な事を書いていこうと思います。
DIY初心者向けではないです。しかし、初心者の方でもやる気でクリアできる範囲だと思います。
目線としてはこれから本格的にFCRのセッティングを始めたい人向けです。
そしてCBX1000の事を中心に記載します。
私はCBX1000しかバイクを所有していないので、今回はCBX1000の事以外は書けません。
同調とか空燃比とか、メインジェットの大きさとか加速ポンプの調整とか、
他の車輌のことではなくてCBX1000について書きます。
少なくとも私は現在の状態でかなりの頻度でFCRを触っています。
正しくても間違っていても一つの結果として書いていきます。
ひとつひとつを細かく解説はしていませんので、気になる所などがあればご自身で別途調べてみてくださいませ。2022年現在は簡単にインターネットで情報が手に入ります。

CBX1000にFCR取付!本格的にセッティングを始める為に気になるポイント10

CBX1000は6気筒の空冷エンジンです。難しいかなと思ったりどうすればよいか分からないという方も多いと思いますので、箇条書きで気になるであろうポイントを羅列しておきます。
①同調を取る為に必要な物は?
②メインジェットの大きさはどれくらい?
③空燃比計は導入した方がよい?
④エアスクリューの調整は各気筒ごとにするべき?
⑤点火時期は変更するべきか?
⑥エアフィルターの有無での変化はあるか?
⑦セッティングデータの履歴はどうやって残しているか?
⑧レスポンスの戻りが悪いけどどうすればよいか?
⑨加速ポンプは不要か?
⑩FCRのボディの削れについて

箇条書きにして10点程度が気になる所だと思います。その他にも気になる所はたくさんあると思いますけど、ざっくり10点私が気になるなと思ったことを書いていきます。

①同調を取る為に必要な物は?

私はバキュームゲージ4連を2基使って6連の状態に使用しています。
校正も毎回取る必要があります。
校正を取るのが信用ならないようでしたら、キャブシンクロメーターを使って一つのメーターで
校正をするという方法もあります。
また、CBX1000は負圧取出しニップルが3番と6番、FCRの年式によっては6番のみにしか搭載されていないと思います。私のFCRは旧型なので、3番と6番のみ負圧取出しニップルが装着されていましたので追加加工で1、2、4、5に負圧取出しニップルを装着しています。
各人の拘りが左右すると思いますが、スロットルバルブに針金を挟んで、スロットルを開けた時に針金が同時に落ちるなどというやり方でもざっくりと同調は取れると思います。むしろ、針校正が取れていないマルチバキュームゲージを使うよりは精度は高いかもしれません。

↓過去記事が開きます↓
FCRの同調と6連バキュームゲージ

②メインジェットの大きさはどれくらい?

全開走行時の焼き付きが気になると思います。
おおむね115から138の間だと思います。この領域なら焼き付いたりとかは無いと思います。
105番で走っても焼き付いたりはしませんでした。CBX1000は一般道では全開走行時のセッティングは不可な領域です。

③空燃比計は導入した方がよい?

本格的にセッティングをするなら空燃比計の導入はした方がよいです。
出来るだけ視認性の良い場所にメーターを取付けるべきです。
空燃比計を導入する事によって、玄人でも分からない空燃比という数値が素人でも具体的に見えるようになります。マフラーに溶接が必要です。マフラーを購入前にメーカーに相談などをしていみてください。出荷前に追加加工をして貰えると思います。
ちなみに空燃比計を使ってセッティングをするとパーシャルの数値を確認しがちですが、
パーシャルで12.5を目指すと概ね加速感が無いセッティングになりがちです。
セッティングに慣れてくると試走した時の加速を体感でセッティングした方が良いです。
加速ポンプの効き具合にもよりますが、ほんの一瞬だけ薄くなって、12から13あたりを指したりなど、加速しているような空燃比を示します。

④エアスクリューの調整は各気筒ごとにするべき?

エアスクリューの調整はマルチシリンダーの場合は各気筒ごとに行うとFCRセッティングマニュアルに書いていますが、CBX1000の場合は各気筒ごとに回転数があがったら、1度回転数が上がる前のエアスクリューの調整位置に戻してから次のシリンダーの調整をした方がよいです。
私はデジタルタコメーターを使って回転数が上がるポイントを見ています。どこかで回転数が上がると他のシリンダーでの回転数が上がるポイントが不明瞭になり判定出来ませんでした。
個体差や車種ごとに違うのかもしれませんが、私は平均を取って各気筒同じ戻しに調整をしています。平均から時計の針で5分戻した位置にしています。セッティングマニュアルには1/4回転とありますが、好みでよいと思います。薄い方向よりは濃い方向の方がトラブルは無いと思います。

⑤点火時期は変更するべきか?

私のCBX1000はASウオタニSP2を導入しています。
点火時期は【0】【1】【2】と試しましたが全開走行でも壊れたりはしませんでした。
【9】は遅角になるのですが私にとって走行フィーリングはあまりよくありませんでした。
フィーリングとしては進角させるとパワー感が増すような感じがあり、全体的に薄くしたような印象を受けます。現在は【1】にしています。セッティング自体も見直しました。
ASウオタニSP2の点火カーブを見る限りは低スロットル開度では点火時期の変更による影響はなさそうです。どのようなエンジン向きかと記載がありますが、ご自身でパワー感があるなと思う点火時期を選択するのがよいかと思います。ちなみにCBX1000の場合はASウオタニSP2のTPSによる点火マップは用意していないそうです。回転数のみで点火を制御しています。

⑥エアフィルターの有無での変化はあるか?

私はラムエアフィルターを使用しています。ラムエアフィルターの有無での変化は体感では感じ取れていません。多少は変化があったりするのでしょうけど、変化がほとんどないという先入観もあるせいかファンネルの形状やフィルターの有無やフィルターオイルの塗布の有無での大きな変化は感じ取れていません。なんとなくですが、直キャブにした方がパワー感は有るような気もしていますが、
CBX1000では可能な限りエアフィルターは装着するようにはしています。

⑦セッティングデータの履歴はどうやって残しているか?

セッティングは前後の比較で進めていく作業だと思います。ABテストでございます。
そして作業履歴は全て残しておく必要があります。
私の場合はグーグルスプレッドシートに作業履歴を残しています。
気温や湿度や標高は記載していませんが、最低限FCRの変更点と日付だけは必ず履歴として残しています。本格的にFCRのセッティングをするなら履歴を残す事は必須でございます。

⑧レスポンスの戻りが悪いけどどうすればよいか?

アイドリングを低くしてみたり、同調を取ったり色々あると思います。
アイドルポートとスローポートの辺りを意識してセッティングしたり、同調を取ったりすると、
エンジンの回転落ちが良くなる事があります。

⑨加速ポンプは不要か?

必要か不要かで言えば必要です。
セッティングを始めた時は吐出タイミングを遅めにしたりするか、プッシュロッドにクリップを挟んでオフにしたりするなどどんな変化があるか先に試してみた方が良いかもしれません。
空燃比計があると加速ポンプが効いている瞬間が数値で分かる場合があります。
また、加速ポンプダイヤフラムを変更すると吐出総量というよりも吐出が終わる時間を調整出来ると考えてもよいかもしれません。加速ポンプは精密なセッティングは出来ないので、スロットルを急開した時の対応策で考えておいた方がよいです。大き目のハイスロットルを導入した場合などは加速ポンプの効き方がかなり変わってきます。ファンネルを外してみてエンジン停止状態でどんな風に加速ポンプから燃料が吐出されているか確認しておくと理解度があがります。
また、エンジン始動時とエンジン停止時で燃料の吸い込み方も違います。あまり吐出タイミングが早すぎるとスロットルバルブに燃料が直撃します。
セッティングマニュアルに記載している位置にツメを調整しても思い通りに加速ポンプ吐出タイミングが設定されていない事もありますので目視は必要かと思います。
私は吐出タイミングはスロットル開度3/8程度に設定しています。
正解かどうかは不明です。

↓過去記事が開きます↓
FCRセッティング-加速ポンプをオフにする簡単な方法

⑩FCRのボディの削れについて

FCRはスロットルバルブのベアリング部分が削れてボディに轍が出来て寿命を迎えます。
対策部品として、ビッグローラーとSEPベアリングガイドがあります。
先に導入しなくてもよいですが、SEPベアリングガイドは時期を見ながら早目に導入をおすすめいたします。ビッグローラーはFCRが寿命を迎えた際の対処療法になります。
FCRの弱点は加速ポンプの調整が雑な所とスロットルバルブの上下によるボディの削れです。
この弱点が解消されているのがTMRです。

CBX1000にFCR取付!本格的にセッティングを始める為に気になるポイント10【まとめ】

今回は書き出せばキリが無い内容のブログ投稿です。
私は専門の職業にしているプロではないので、その他にも沢山の確認事項があるかもしれません。
・どれ位ジェット類を揃えればよいのか?
・燃費はどの程度になるのか?
・コンプレッションゲージは?
・オイル上り下がりは?
・プラグの焼け色は?
・プラグは新品にするべきか?
などざっくりと書いただけですぐに色々とあがります。ちなみに私なりの解答を書いておきますと、
・燃費は10から12km/lくらいでブイブイ走っています。走り方でかなり燃費が変わって燃費走行なら14km/l位です。・コンプレッションは仮に低くてもすぐにはどうにもならないので私は完調な事を前提にしています。・オイル上がり下がりは症状が出ていてもどうにもならないので完調な事を前提にしています。・プラグの焼け色はセッティングとしては見ていません。エンジンの様子を確認するという点でたまに確認しています。・プラグは加速ポンプの燃料を掛け過ぎて被った時は新品にしています。定期的には交換しています。

私はメンテナンスやオーバーホールは最低限出来ているという事を前提にはしています。
マシンコンディションまで言い出すと一度エンジンを全分解してからスタートになってしまいます。

上記まではテキストベースになっていますが、下部には関連しそうな写真も掲載しておきます。
次回程度で私なりのメインジェットのセッティング方法を記載したいと思います。
それでは!シーユーアゲイン!

CBX1000のFCRセッティング関連写真

道具や分解した時の写真など掲載しておきます。やる気があれば、工具やジェット買い揃えて何とかなります。ちなみに私の本職はプログラマーです。自動車関係とは縁はありません。

空燃比計の購入

後付けになりますのでワイドバンドのセンサーはBoshを使う事がほとんどです。
マフラーの溶接用のボスのサイズはM18×10 P1.5です。
マフラーの素材を選んで購入する必要があります。空燃比計をセットで購入した場合はスチール製が付属している場合もあります。CBX1000にはPLXのDM-6を使っています。CBX1000は52パイの丸形を使うと中央の電圧計とメーターを交換出来ます。
※PLX DM-6は生産終了の可能性があります
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