ブレーキ引きずりの直し方やチェック項目
先日、アップした投稿に対してレスポンスをいただきました。
【ブレーキディスクの引きずりチェック-ホイールを3回転半は回るようにしたい】
https://cbx1000.jp/archives/13200
もう少し具体的に書きたいのですが、私も引き出しが少ないので思いつくようなチェック項目を書き連ねていきたいと思います。
最終的にはパーツの交換をするしか試し用がないのが現実ですし、
ホイールの回転はどれ位回るのが正解なのかも定かではありません。
それではレッツスターティン!




本当にブレーキが引きずっているかどうか?
ディスクブレーキの仕組みとして、通常でもパッドとディスクは接触しています。
走行をして熱を持つか持たないかがポイントとなってきます。
1km程度でもブレーキをあまり使わずに走行をしてブレーキディスクが熱くなっていないかどうかを確認してください。
ディスクブレーキは走行風で冷却する仕組みです。
ブレーキをほとんど使用していない状態でブレーキディスクが熱くなっているならばブレーキに引きずり有と言えます。
キャリパーのオーバーホール
おおむねこれに尽きるとは思います。
順序があると思いますがピストンを揉みだしして改善されるかどうかが最初に簡単に出来る確認です。
ブレーキのピストンはゴムのシールで押されたピストンが戻ります。
シールの最初に位置が悪かったり戻りにくい状態であったならピストンは戻りにくいのは当然です。
あとはシールを交換したり、パッドが編摩耗しているようであれば交換したりが対応になると思います。
センターを合わせる
ブレーキディスクのセンターとブレーキキャリパーのセンターを合わせると改善される事があります。
センターを合わせるというよりは極端にずれている場合に有効です。
多少ずれていてもブレーキの動作に影響はありませんが1mmを超えてずれていると、
ブレーキの引きずりの原因になってくると思います。
ブレーキディスクの厚さは5.5㎜程度です。
1mmのずれだと20%近くずれていることになります。
ここまでの2項目で改善されるケースは多いと思います。
フロントフォークとアクスルシャフトの確認
フロントフォークとアクスルシャフトが垂直で平行になっているか確認をする必要があります。
確認と言っても器具が無いと確認は出来ません。
通常のメンテナンスの範囲で確認出来る事はクランプ類が正しく締められているかを確認です。
意図的に垂直や平行が出ないように締め付けている以外は正しくボルト類を組み付ければ、
フロントフォークとアクスルシャフトは垂直平行になるはずです。
多少のねじれやゆがみは許容範囲です。
まっすぐ走る状態であれば問題はないです。
ボルト類の締め付けが甘くてコーナリング中に負荷がかかって捻じれている事もあります。
ブレーキの引きずり対策以前に定期的に確認は必要です。
ディスクの歪みやその他パーツの不良
パーツの交換や組付けの不良でブレーキが引きずっている場合があります。
アフターパーツに変更した場合でなくてもベアリングが正しく組付けられていないや、メンテナンスで交換したパーツに不良があるかもしれません。
ディスクが歪んでいると何をしても改善はされません。
ブレーキディスクの歪みは測定をする以外にも走行中や押し引きしている時に目視で確認しても変な動きをしていると分かります。
目視でおかしいと感じるレベルだと完全にアウトです。
これ以降のチェックは最終的にはパーツの交換になると思います。
測定するというよりは気になるパーツから交換してABテスト的な判定方法になると思います。
マスターシリンダーのオーバーホールやブレーキパッドの背面にゴミが付着している、パッドが編摩耗している、フロントフォークが曲がっているなどは原因が分かりにくいです。
走行中におかしい所はないか、転倒などはしていないかなど別の原因を探る必要が出て来ます。
同型の同じバイクと比較する
近くに比較対象が存在する場合という限定的な条件になります。
上記ではパーツの交換しかないと書いていますが、
パーツの交換前に同じバイクや似たような仕様のバイクと比較して差異はないか確認をしてみる事も大事です。
パーツの交換をしなくても確認が出来る場合があります。
自分では良好と思っていたことでも、実は不良なケースもあります。
新車の場合はメーカーやディーラーに問い合わせる
買った所にブレーキのひきずりについて相談に乗って貰うという方法があります。
そもそも、私のブログをここまで読んでくださる方は、相談先が無い方ばかりだとは思うのですが…。
新車でも中古でも、相談先がある場合は変に自分で対応をせずに相談できる購入先に最初に相談をした方が良いケースの方が多いです。
下手に自分で触り回すと対応をしてくれなくなる場合もあります。
YouTubeやWEBを参考に色々試してみる
色々試してダメだった場合でもネットに同じような事例が掲載されていないか確認すると解決の糸口が見えるかもしれません。
または、ネットで質問をしてみるのも一つの方法です。
親切な誰かがベストな回答を掲示してくれるかもしれません。
上記を全部試しても改善されない場合
上記までで改善はされるはずです。
しかし、通常で考えてブレーキ廻りのパーツまで交換しても改善されない場合は、
トリプルツリーやフレームなどブレーキに直接触れていない部分の不良も考えられます。
他の正しく動作する状態のバイクから足回り事移植するなどしか改善する方法が私には思いつきません。
ブレーキ引きずりの直し方やチェック項目【まとめ】
ブレーキのチェックってこうやって記載してみると、
しっかりとした点検方法は意外にも存在しないような気がしました。
ディスクブレーキの引きずりの一般的な判定方法である、スタンドを立ててホイールを回すという行為も測定という概念からすると無意味です。
目的は数値を求めることではなくて引きずりが無い状態でバイクに乗る事でございます。
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