レーシングキャリパーでもストリート走行は2年程度は平気でした。

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CBX1000メンテナンスライダー&その他
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レーシングキャリパーでもストリート走行は2年程度は平気でした。

ブレンボのレーシングキャリパーを装着して2年程度後の投稿になります。
装着しているのは、
フロントは、
ブレンボ CNC 40mmピッチ 異径4pot30mm34mm チタンピストン ハードアナダイズド 
でございます。
リヤは、
ブレンボ CNC 84mmピッチ 2pot 34mm ハードアナダイズド 
でございます。
距離は5000kmは乗っていないと思います。
ノーメンテナンスですが、現在はマイナスな点を感じておりません。
※ノーメンテナンスを推奨するわけではありません。
汚れなどは比較的ひどいのかもしれませんが、洗車などはまめに行っている為、気になりません。
レーシングキャリパーの特徴として、ダストシールが無いので、ブレーキパッドのカスで汚れがひどくなります。カスと言っても茶色の粉っぽい物がブレーキキャリパー廻りに付着します。
他にはピストンにゴミが噛んだりなどのトラブルが想定されます。
バイクの乗り方にもよるのでしょうけど、私の場合は現在はノートラブルでございます。
おおむねここまで読んだ方が知りたい事は、
『レーシングキャリパーでトラブルが起きるかどうか?』
でございます。
結論的に書くとはトラブルは起きませんでした。
普通に考えるとトラブル率が高いブレーキは怖くて使えません。
私が考えるレーシングキャリパーの欠点は汚れがひどい事かなと思います。
ここから先はレーシングキャリパーは実際導入してみたいと思われている方に向けて、
色々と書いていきます。
メリットやデメリットも含めてコラム的にブログ投稿を進めます。
それではレッツスターティン!

※今回よく使っている単語の定義
清掃、洗車レベルでウエスで拭いたり程度。
チェック、不備がないか目視や走行で確認する。
メンテナンス、分解して清掃。又はシールの交換。

レーシングキャリパーとは?

レース用の構造のブレーキキャリパーです。
メンテナンス性を優先してあるブレーキキャリパーです。
メンテナンス性を優先している分、メンテナンスを怠ると少々危ないというようなキャリパーです。
ダストシールが無いので汚れやすい。ダストシールが無い分ピストンの戻りがよいのかもしれません。
パッドピンが簡単に外れるのでワイヤリングが必要。
パッドスプリングという板バネもありません。
という点が特徴です。その他では軽いという点もあります。
ストリート向けのブレーキキャリパーと比較するとレーシングキャリパーはメンテナンスというかチェックを頻繁に行わないといけない分、性能を上げるような設計になっていると思います。
おおむねブレーキの基本的な性能はブレーキの形式で決まると思います。ディスクローターを大きくしたり、ブレーキパッドの素材だったりが基本的な制動力になると思います。
基本的な部分にプラスアルファでg単位でキャリパーを軽くしたり、放熱性を高めたりなどを素材や製法でカバーします。
プラスアルファの部分がレーシングキャリパーが高価になる理由だと思います。
私のCBX1000に装着しているレーシングキャリパーはカタログに載っていて一般的に購入できる範囲のキャリパーでございます。本気なレーシングキャリパーはブレンボで言えばカタログにすら掲載されていない様子でございます。素材や製造方法などで値段は100万円程度にまでする商品もあります。
とこの辺りまでがストリートユースの個人DIY目線から見たレーシングキャリパーについてでございます。

キャリパーの取り扱い注意する点

レーシングキャリパーに限らず、ネジピッチと締め付けトルクについてだけ要注意です。
ネジピッチは1.00と1.25がございます。必ずご自身のバイクのブレーキキャリパーのネジピッチは確認してください。また、締め付けトルクも22N.m~25N.mの間程度収めるようにしてください。
ブレーキキャリパーのクラックの元となります。また、ボルト類については緩み確認にマーカーをしたり、ワイヤリングを行うとより幸せになれます。着脱前提のボルトなので意図せずに緩んでいる事があります。

レーシングキャリパーはワイヤリングだけはしておきましょう

ブレーキキャリパーワイヤリングブレンボCNC
ブレーキキャリパーワイヤリングブレンボCNC
レーシングキャリパーは背面がスカスカの状態になっています。パッドピンが簡単に取れる状態になっています。走行中に取れると大変危険です。ワイヤリングなどで固定する必要があります。

汚れるのは当たり前かな

ブレーキキャリパーワイヤリングブレンボCNC
ブレーキキャリパーワイヤリングブレンボCNC
明らかにストリート向けのブレーキキャリパーとはパッドの固定方法が違うと思います。こういった形状であればパッドのけずれやゴミを噛んだりすることは至極当然かなと思います。
メンテナンスやチェックをする回数が多い人には逆に整備性が高いので楽で良いかもしれません。

制動力について

おそらくですが、レーサーやサーキット走行が趣味という方を除いては、
ブレーキの形式を根本的に変更する以外は感じ取れないのではないかなと思います。
5km/hでしっかりブレーキが効くか?時速200km/hでしっかりとブレーキが効くか?
自分が使う速度域でブレーキが効くようなら、性能をあげるのはオーバースペックになります。
制動力以外でもブレーキフィーリングや放熱性や剛性なども性能として判定すべきかもしれません。
放熱性や剛性などは私には感じ取れません。
感じ取れた時は事故を起こしているかもしれません。
少なくともブレーキキャリパーの形式を変更した時が1番ブレーキの性能アップについては感じ取る事が出来ます。例えば、ブレンボを例に出すと、キャスティングの4potのキャリパーからCNCの4potのキャリパーに変更した場合大きな変化は感じられないかもしれません。
片押しの2potから両押の4potに交換した時は良くブレーキが効くようになったと感じ取れると思います。
少なくともフロントブレーキについてはノーマルと比較すると段違いの制動力とタッチになっているのは間違はありません。
そして、CBX1000のリヤブレーキについてはノーマルの方が制動力は高いなと思っています。
リヤブレーキについてはディスクサイズは小さくなっています。

ブレーキキャリパーはどのブランドを選ぶか?

どのブランドを選んでも上記のブレーキの形式が影響をしてくるとは思います。
パーツの供給だったり、ご自身の好みで選べばよいと思います。
ホンダのCB-F系だったりするとnisshinを選択したりするとベターな感じがあって引き締まって見えたりします。シェア率の高さから、ブレンボのキャリパーサポートやkitなどが安価で手に入りやすい傾向はあります。ベルリンガーやapやPMなど様々なブレーキキャリパーのブランドが存在しますが、ご自身のお好みのブランドを選ぶと心の馬力があがります。
個人的にはベルリンガーがいつ見てもカッコ良いなとは思っています。
メンテナンス性などを考えるとゲイルスピードやnisshinかなとも思います。

ブレンボのブレーキキャリパーだけは市場的に優遇されています。

シェア率の高さから来ることですが、アフターパーツやメンテナンス性、キャリパーサポートの対応、ブレーキパッドなど、各方面でブレンボ製のブレーキキャリパーでパーツや取付に困る事はほとんどないのではないかと思います。
私のCBX1000の場合ですが、ラジアルマスターをブレンボを使いたかったのも合わせて全てブレンボ製に統一しています。CBX1000というかホンダの場合はおおむねnisshin製かブレンボ製のブレーキキャリパーを選ぶ事が多いです。ブレーキキャリパーも割と簡単に入手出来ました。もちろんカスタムショップなどでキャリパーサポートを作製してもらえば、ほとんどのブレーキキャリパーは装着出来ますけど、費用と装着までの時間は多目になります。

ドレスアップ的な側面でブレーキキャリパーを考える

ブレーキキャリパーの換装はカッコよいなと思うし見ててうっとりするカスタムです。
ドレスアップ的な側面で考えるとパーツが露出しているというバイクの特性上、非常に目に入りやすいです。ただし、性能に関わるパーツは何かしらの理由があって交換するべきです。大差ない性能の物をドレスアップの観点だけで交換するならまだよいのですが、性能ダウンするパーツをピックアップして装着するのは何だか寂しいなとも思います。
どちらにしても旧車と呼ばれる世代の1970年台、1980年台のバイクはブレーキキャリパーを交換して性能ダウンになることはほぼありません。
1990年台のバイクは変にブレーキキャリパーを交換すると性能ダウンは無いと思いますが、あまり性能が向上しないというケースもありますので、ブレーキキャリパーの選択にはご留意ください。

ブレーキ性能に不満が無いならノーマルの方が良いです。

ドレスアップ重視でブレーキキャリパーを交換する場合は少々の検討が必要かもしれません。ブレーキ性能に不満が無いし、整備したり、バイクのDIYに興味が無いという方は費用対効果に合わないかもしれません。ブレーキキャリパーの交換はお金がかかる部類のカスタムになりますので、ライディングウェアや他の事に予算を回した方が良いと思われます。
ブレーキキャリパーを交換しなくてもバイクはカッコ良いです。

ブレーキキャリパーの交換をするならレーシングを選択するか?

清掃とチェックをまめに行えるならレーシングキャリパーはブレーキキャリパーの交換の選択肢として有だと思います。ブレーキ性能は向上させたいけど、清掃やチェックが面倒だという方はストリート向けのブレーキキャリパーを選択した方が良いかもしれません。ブレーキの性能は形式を変更するだけで劇的に向上します。デメリット的な事も上記していますが、手間が増える事がデメリットで無いならば断然レーシングキャリパーを導入すべきです。

レーシングキャリパーでもストリート走行は2年程度は平気でした。【まとめ】

ブレーキキャリパーですけど旧車と呼ばれる世代のバイクについてですが交換さえすれば劇的に制動力が上がる事は間違いありません。
それとは別に90年代中頃以降のバイクはOEMのキャスティングのブレンボが入っていたり、
最初から対向の4potのブレーキキャリパーが付いています。
社外品のスペシャルパーツに交換しても性能アップが多少分かる程度に収まるかもしれません。
その多少という部分がいかに大きいかはライダーの感覚次第でございます。
話が少し脱線してブレーキキャリパーの交換という事がメインになっておりました。
本格的でなくてもバイクのメンテナンスを少々自分でされるという方なら、充分にご自身でメンテナンスが出来ると思います。取付についてはカスタムショップに依頼して、清掃やワイヤリングをご自身で行うなどというスタイルでも良いと思います。私の場合ですが、どちらかと言えば、分解メンテンスというよりは清掃の回数が多かったと思います。清掃と言ってもウエスで拭く程度でございます。どちらにしてもストリート用とレーシング用で用途の違いからくる差異は多々見受けられます。
そして、私の運用方法ではレーシングキャリパーを常時使用してもトラブルは起こらなかったという結果でございます。
これからブレーキキャリパーの交換を考えられておられる方の参考になれば幸いでございます。
それでは、シーユーアゲイン!

関連写真

過去の投稿も含めて関連試走な写真を掲載しておきます。
ワイヤリングは少々雑ですが、やっていないよりははるかにましです。
必須なワイヤリングはパッドピンです。キャリパーの固定は出来ればやりましょうという程度だと思います。ワイヤリングは巻き方や固定の方法がありますけど、緩み止めでございます。緩まなければOKですが時間がある時には綺麗に巻いた方が吉なので、時間をみつけて巻きなおそうと思います。

気になるアイテム

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