ハイスロとナロースロットルでFCRセッティング難度が変わる

CBX1000-ハイスロFCR
CBX1000FCR
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ハイスロとナロースロットルでFCRセッティング難度が変わる

私のCBX1000は以前はBITO様の削り出しの非常にカッコよいスロットルをつけておりました。
20年近く愛用しておりましたが、アクティブ様のハイスロに変更したので売却しました。
最近のFCRのセッティングのテーマとして急開時の加速感を挙げております。
全開走行をストレスなく楽しみたいのでハイスロに交換しました。
ハイスロにした直後に乗りにくくなったというか少しCBX1000の調子悪いなと思う時期がありました。
今回はハイスロとナロースロットルでの私が思う違いについて記載します。
過去記事にビフォーアフターを記載しています。参考にはなると思います。

↓関連過去記事が開きます↓
ハイスロ導入-Active Type3

ハイスロットルとナロースロットル

言葉の意味の説明ですが、ハイスロットルはスロットル全開までの角度が浅くなるスロットルの事です。ナロースロットルは逆に広くなるスロットルのことです。
ノーマルスロットルがすでにハイスロットルのバイクもあります。
CBX1000はナロースロットルのバイクです。この角度からハイスロットルですなどという定義は存在しませんので主観でハイスロと表現しています。

ハイスロにすると乗りにくくなる

ナロースロットルからハイスロに変更すると乗りにくくなるのか?
曖昧な答えしか思いつきませんが、用途によっては乗りにくくなると思います。

適正なスロットルはいかほど?
↓アクティブ様のページが新規タブで開きます↓
●スロットル参考データ - ACTIVE
これ見るとノーマルで70度から80度が適正だと思われます。 ドカティの1098で56度です。 私のCBX1000も56度です。 買ったら次の日にサーキットで楽しく遊べるドカティの1098と同じスロットル開度です。 改めて、文章に書きながら他のバイクと比較してみると少しやり過ぎな感がいなめません。 古いバイクはおそらくスロットル開度が初期値で広い設定にあるのだとは思います。 私がハイスロにした用途はナロースロットルの時に1回のスロットル操作で全開に持って行くことが出来ない事に関してイラっとしたからです。 その部分だけ変化が有ればよかったのですが結果として少し扱いにくくなってしまいました。 慣れれば大きな問題ではありませんでした。 おそらくスロットル開度の適正はハイスロ気味でも70度位かなと思います。 その他にもスロットルが重くなるというデメリットもありますが、 これはデメリットとは言えないかもしれません。 リターンスプリングを調整するなどで対応は出来るかもしれません。 FCRはスロットルワイヤーで物理的に操作するアナログな機構なのでスプリングのみで改善は難しい場合があるかもしれません。

ハイスロでのFCRセッティングは難しくなる理由

上記までで乗りにくくなると書いています。
セッティングをよりシビアに行わなければならないのか?
単純にスロットルワークが雑なだけでライディングを改善すればよいのか?
それとも両方か?
おおむね両方だとは思います。
FCRのセッティングについてハイスロにしたらシビアにしないといけないというもの理由があります。
FCRはスロットル低開度から
スロージェット、ジェットニードル、メインジェットと影響範囲が絡み合っています。
ナロースロットルの場合の開け方だとゆっくりと影響範囲が繋がっていたのが、
影響範囲同士の繋がり方が速くなってしまいます。
そういった事情でハイスロ化すると自分のライディングに合わせて、
セッティングも変更しなければならなくなったのかなと思います。
対応としては、おおむね濃い目のセッティングにしたり、
加速ポンプで調整したりが、良いのかなと現在は考えています。
少なくともハイスロを導入したら加速ポンプの調整についてはオフにするところからスタートして、
かなりシビアに行った方が良いと思います。
スロットルを捻った時にいかに加速してくれるかというのがFCRなどの強制開閉式のキャブレターの醍醐味でございます。
セッティングを濃い目にすると加速ポンプを利かせる事によって逆に加速にもたつきが出るケースもございます。加速ポンプについてはプッシュロッドなどを見て貰えば分かるのですが、
スロットルが変わるだけで今までとは状況が変わるというのが理解出来ると思います。
要するにスロットルを変更したらリセッティング必須でございます。
単純な機構ですし、調整については比較的容易なはずです。
どちらにしてもナロースロットルとハイスロットルではハイスロの方がセッティングがシビアになる傾向が強いです。

FCR初心者向け-スロットルの遊びは最小、戻りは最強

見出しの通りですが、FCRを導入したなら必ず気にしておいた方がよいです。
最初は何が良くて、何が悪いのかなんて分からないと思います。
少なくともダイレクト感が売りなキャブレターです。遊び0はあり得ないのですが、
少なくとも遊びを少なくしてスロットルの戻る強さというか速さを出来るだけ強目にしておけば、
FCRを楽しんでいる感は出ると思います。当然ですが、
スロットルの戻る強さにも限度がありますので、慣れてきたら自分の乗り方に合った強さに調整すればよいです。

ハイスロとナロースロットルでFCRセッティング難度が変わる【まとめ】

FCRでのセッティングでスロットルの操作感の話を書いてもピンと来ないかもしれないと思います。
そんなの当たり前の話だよと思われる方もいらっしゃると思います。
スロットルを変更してからセッティングの調子が悪いなと思ったらリセッティングをするなどの対応をしてみてくださいませ。
また、スロットルを変更していなくてもセッティングが上手くいかないなと思ったら、
意外とスロットルがハイスロよりになり過ぎていて、バイクやご自身の乗り方の特性に合っていない可能性もございます。
私にとっても加速ポンプが問題なのか?セッティングが問題なのか?それとも両方なのかは分からないのですが、少なくともスロットルの全開までの角度は多少なりですがセッティングには関わりのある要素かなと考えています。
バイクは磨いたり、パーツを取付ける以外にもライディングについては非常に重要な要素です。
冬場のうちに今一度スロットルの戻りと遊びだけでも調整してみてください。
それでは、シーユーアゲイン!

CBX1000写真ギャラリー

過去の投稿からハンドル周りやスロットル周りを中心に抜粋して掲載します。
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