FCRセッティング-パーシャルではなく加速中の空燃比をみる

6連FCR FCR
CBX1000FCR
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FCRセッティング-パーシャルではなく加速中の空燃比をみる

今年を振り返って考えてみて、CBX1000のFCRのセッティングをする時に2021と違って気を付けている事があります。
パーシャルで空燃比を見ないようにしています。
パーシャルはスロットルを固定して安定している走行状態のことです。
以下の投稿は空燃比計を装着している事前提で書いています。
パーシャルで12.5とかの空燃比になってもあまり意味がないなと思います。
エンジンは常に動いている物なので、はっきりとは言いにくいのですが、
加速中に12.5から13.0などの数値がすぐに来るようにしていてスロットルを捻った時の加速感を重要視しています。キャブはスロットルを開ければそれだけ空気を吸い込みます。
キャブはピストンが下がった時に空気を吸い込む力を利用してガソリンを霧化させます。
空気を吸った一瞬だけ空燃比が薄い方向にいきます。
その次に濃い目に数値が動いてすんなり加速してくれるかどうかを見るようにしています。
ちなみに加速ポンプが効き過ぎていると、スロットルを開けた瞬間に濃い方向に、
空燃比が動いて薄い方向に動きます。加速ポンプが効き過ぎて濃い方向に空燃比が動くと、
加速してくれるまで時間がかかります。するどくスロットルに反応してくれるのが、
メリットといえる強制開閉式キャブレターの意味が全くありません。
加速中の空燃比は正確には見にくいですが、数値の動きの雰囲気はつかめると思います。
パーシャルで空燃比を見て濃い薄いと判定しても燃費が良くなった悪くなったと言っているのと
同義かなと思います。

プラグの焼け色で判断は出来るか?

プラグの焼け色でセッティングを見るのは難しいと思います。
参考程度に焼け色を見るのは有だとは思いますがプラグの焼け色でセッティング出来るなら、
キャブレターの構造はもっと単純だと思います。FCRの場合だと
スロージェット、ジェットニードル、メインジェットと交換するジェットは3種類あって、
それぞれ、受け持つスロットル開度は異なります。また、6気筒であれば各気筒でのばらつきも多少はあると思います。プラグの焼け色でセッティングをするという事は現実的ではないと思います。

体感を頼りにセッティングは出来るか?

セッティングの良し悪しを体感だけで測るというのは有だと思います。
むしろ、空燃比計やシャーシダイナモが使いにくい時代は体感でセッティングしていたと思います。
私は直接、誰かに教えてもらいながらセッティングをしているわけではないので、
変だなと思った時に計器を見たりします。変だなと思うのは最初は体感です。
体感を優先してセッティングしてもおそらく問題はないと思います。
変だなと思った時に濃いか薄いか?の判定は空燃比計を装備しているとすぐに分かるケースがほとんどです。現在は体感を頼りにセッティングを出来るとは思いますが、それが薄いか?濃いか?までは明瞭には分かりにくいです。先入観で本当は薄い方にジェットを交換しないといけないのに濃い方向に交換したりする事はあると思います。体感でセッティング出来る部分は変だなと思う所までだと思います。
結局は空燃比計の数値を見ながらバイクを楽しむわけではないので自分の体感で良いなと思うセッティングが概ねベストだと思います。逆に数値だけでセッティングをしても加速感が物足りなかったりする事もあると思います。体感と空燃比計の両方でセッティングをするのがやはりベストかなと思います。

FCR初心者向け-セッティングをする時は濃い目位が加速感があります

おおむねプリセッティングが出来ていて、セッティングは気にはなるけど楽しく走れるという状態からスタートを前提としています。
乗り方やスロットルの開け方にもよりますけど、濃いかな?と思える位が加速感やパワー感があるように私は思えます。濃いかな?と思ってセッティングしても意外とそのセッティングが非常に良い場合も多いです。黒煙を吹いていたり、ボコ着く感じがあるなら濃過ぎます。また、吹け上がりは良いのにパワー感がないなら薄過ぎです。スロットル開度1/2程度で薄すぎるとバイクは結構なスピードが出ているので気が付きにくい事が多いと思います。ボコ着いた感じはないのに加速が微妙だなと思ったら薄過ぎるケースがほとんどです。セッティングする時は各スロットル開度で濃い過ぎて調子が悪い所からセッティングしていけば、薄過ぎるという状態にはならないと思います。
ジェットニードルのクリップ段数で言えば、濃いくて走れなくなるまで下げればよいと思います。そこから1段ずつ薄い方向にクリップを上げていき、ベストなクリップ段数を見つけてくださいませ。
クリップ段数は空燃比で見るよりも最初から体感で良いなと思う段数を決めた方がよいと思います。
薄い方が吹け上がりや加速感が有る印象がありますけど、最初の打ちは濃いかなという位のセッティングがよいと思います。私の現在の好みは濃いかなという位のセッティングでございます。

FCRセッティング-パーシャルではなく加速中の空燃比をみる【まとめ】

今回の投稿は【濃い】とか【薄い】のキーワードを多々使っています。
【濃い】【薄い】は比較対象があっての話です。
私の感覚ですが、濃いや薄いの定義は大体下記くらいかなと思っています。
比較対象のない【濃い】は12前後。
比較対象のない【薄い】は14前後。
【濃過ぎる】は10以下です。
【薄過ぎる】は15以上です。
表現するTPOで変わると思います。
バイクの種類やエンジンのチューニング具合で適正な空燃比は変わるとは思います。
最近の私の好みのセッティングはスピードが上がっていく加速中に空燃比が12.5から13を指して
いる状態です。以前はパーシャルで空燃比を見ていましたが非常に燃費の良い仕様で、
加速はするのですが、他のバイクについて行けないような状態になっていました。
他のバイクと比較する事は大事だなと思った瞬間でした。
今のセッティングややり方がベストではないと思うので、
来年も気になったら即セッティングをする勢いでFCRを触っていこうと思います。
それではみなさま楽しいFCRライフをおすごしくださいませ!
シーユーアゲイン!

CBX1000画像ギャラリー

セッティング中の写真等でございます。野外でもキャブの着脱や同調などは充分出来ます。

空燃比計の購入

後付けになりますのでワイドバンドのセンサーはBoshを使う事がほとんどです。
マフラーの溶接用のボスのサイズはM18×10 P1.5です。
マフラーの素材を選んで購入する必要があります。空燃比計をセットで購入した場合はスチール製が付属している場合もあります。CBX1000にはPLXのDM-6を使っています。CBX1000は52パイの丸形を使うと中央の電圧計とメーターを交換出来ます。
※PLX DM-6は生産終了の可能性があります
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