不動バイクにならない為に車検は常に有効にしておく
年末にゆっくりとバイクに触ろうとタイヤを買ったり、オイルを買ったりと色々と準備をしていたのですが、なかなか触る事が出来ていません。
バイクは乗らなくなると数年単位で乗らなくなったりします。
私のCBX1000も一時期、仕事が充実していて触れる時間が無い時がありました。
3年近く放置していた時期があります。その他にもエンジンブローで修理に3年ほど、FCRの交換に1年、時間を使っています。20年以上所有はしていますが、放置している時間とメンテナンスで冬場に分解している時間を考えると稼働している期間は随分と短いです。
そして、時間がある時に乗ろう。時間がある時に整備しようなどと考えて後回しにしていると、
本当に不動車になってしまいます。
不動車になると走れるようになるまでのハードルがあがります。
不動車にさせない為の最低限のコツは車検を切らさない事だと私は考えています。
今回は不動車になっていく原因と復活のさせ方をご案内させていただきます。
それではレッツスターティン!
不動車になってしまうポイント2つ
ガソリンの劣化とバッテリーの劣化です。おおむねこの2つが原因でございます。
ガソリンの劣化はキャブ車の方が起こりやすいです。
インジェクションは運が悪くてノズルの詰まりが起こる程度だと思います。
数年単位であれば、この2つを何とかすれば、おおむねエンジンはかかります。
もっと言えばエンジンオイルとフィルターも交換しておきたい所です。
バッテリーは充電か交換すれば解決します。
ガソリンの劣化は劣化してガム状になったガソリンを清掃してあげればよいですけど、
放置機関によっては少々ハードルがあがります。
どちらにしても不動になった原因2つの解消とオイル交換をすれば高確率でエンジンはかかります。
特にキャブ車はガソリンを抜いた状態にしておけばトラブル回避出来る可能性が高いです。
不動車を復活させるのが大変な理由
不動車になるまでの工程は虫歯みたいな物だろうと思います。
バイクは酸化するものが多々あります。
ガソリンの劣化、オイル類の劣化、タイヤの劣化、金属類の劣化etc
要するに放置機関や保管状況にもよりますが、
消耗品をまとめて交換しないと走る事が出来ません。
そこに走るかどうか分からない状態のバイクに対して車検があります。
費用的にも大きな出費になります。それがさらに不動車になったバイクの状況を悪化させます。
数年単位で生活に存在しなかったバイクを高いお金を払って復活させようという気にはならないと思います。
車検を維持して、いつでも乗れるようにしておく
DIYを自分でされない場合でも車検を維持する習慣をつけておけば、
エンジンがかからない場合はバッテリーとガソリン周りの清掃でバイクを動かすことが出来ます。
あまりバイクに良くはないのですが、2年程度の放置オイルでもエンジンをかけるという程度では問題はありません。そもそも定期的にバイクに乗っていれば走行による劣化のメンテナンスだけで対応が出来ます。
車検を受け続ける事によってエンジンがかかる以上のメンテナンスについては行う事になります。
乗れない状態でいつまでも放置しておくと、いざバイクに乗りたい時に軽い気持ちで、
バイクに乗れません。バイクを動かすところからスタートです。乗れるようになるまでにかなりの時間がかかります。しかし、車検を受ける事によって乗りたいと思う時にいつでもバイクに乗る事が出来ます。
保管状況で放置車両の復活難易度は左右される
放置バイクのハードルを上げてしまうのが、サビやタイヤの劣化などです。
屋内保管であれば、ホコリを払う程度で済むかもしれません。
シートをかけていても屋外保管だとフロントフォークやリアサスなどに錆が発生したり、
タイヤの溝に謎の昆虫が巣を作っていたり、ホイール廻りのベアリングが固着したりといったケースもあります。
長期不動の場合は保管用の準備をする
保管場所ですが、自宅で保管するかによりますが、バイク屋さんに相談すると有料で預かってくれる事もあります。私は海外に出払う時期があったのでその時にバイク屋さんに預かって貰っていました。長期バイクに乗らない事を前提で話をしておくと、キャブのガソリンを抜いてくれたり、
バッテリーを取り外して定期的に充電をしてくれたりします。
自宅で保管であればご自身で対応をしても問題はないと思います。バッテリーについては諦める事前提にして、マイナス端子を外して保管です。キャブ車であればガソリンを抜いておくこともそこまで問題はないと思います。ガソリンタンクについては保管の期間にもよりますが、1年以上保管するのであれば、タンク内のガソリンも抜いておいて問題はないと思います。ガソリンタンクは結露でサビますから乾燥剤をいれるか、安めのオイルでみたしておくなど対策をしておけばよいと思います。
私は乾燥剤をいれて室内保管しています。その他にもブレーキフールドなどは乗る前に交換などが必要です。ブレーキフールドは水を吸いやすい性質ですから定期交換が必要です。
私の場合ですがグリスやゴム類は40年経っても交換していない物もあります。何とかなると思います。
FCRの保管の仕方は?
期間にもよりますが半年程度ならフロートチャンバーのドレンボルトからガソリンを抜くだけでよいです。1年を超えるようでしたら、FCRをはずしてフューエルホースからパーツクリーナーを吹いてガソリンを吹き飛ばしておけばよいです。FCRに限らずキャブはそれくらいやった方がよいです。
特にFCRについてはレーシングパーツです。分解メンテナンスが楽な反面耐久性は低いです。
また、完調な状態を維持してこそFCRなので、1段階デリケートに扱った方がよいような気もします。
少なくともフロートチャンバーからガソリンを抜いておくことは必須です。
復活と維持の費用面について
復活と維持で言うと状態にもよりますが、バイクを復活させる方が安いかもしれません。
ただしサビなどの劣化によるダメージが無い場合の話です。
バイクを長期保管する場合は不動にしても良いなりの対策をしてから保管すると復活の費用は抑えられます。対策を行わないまま放置しておくと、劣化が進んで交換部品が多くなり費用も割高になります。精神的にも動くか動かないか分からないバイクに高額なお金をつぎ込むのはしんどいと思います。※おおむね動きますが…。
バイクの年間維持費はかなり高いです。バイクはお金のかかる趣味です。
そして実用性もかなり低いです。
任意保険なども含めて維持するか長期放置をするかのオンオフをはっきりさせることが費用を抑える為のコツでございます。
長期放置から劣化が進んだ状態で復活させるという事は想定よりも多くの出費をする場合がありますのでご留意くださいませ。
不動バイクにならない為に車検は常に有効にしておく【まとめ】
保管状況にもよりますが、サビて機能を損なっている以外の長期放置の不動車は復活出来ます。
バイクの売買でも故障車と不動車は本来は別だと思うのですが、同様に扱われている事もあります。
不動車は整備の手間はかかりますが頑張れば必ず動きます。
不動車を復活出来るという事を知っておくとバイクのエンジンがかからなくても悲観的にならなくてすみます。1番良いのは定期的にバイクに乗り続ける事です。
少なくとも車検が切れないようにする事で現状は維持出来ます。
いつでもバイクに気軽に乗れるという状況が綺麗なバイクの維持に繋がります。
長期乗らないのであれば、乗らないなりの対策を打つ必要があります。
一番良くないのは乗るか乗らないか不明なまま車検が切れた状態でダラダラと放置しておくことです。
皆様もバイクが不動車にならないように定期的にバイクに乗ってくださいませ。
それではシーユーアゲイン!
CBX1000写真ギャラリー
ガレージに保管している的な写真を抜粋して掲載します。
引っ越したりと色々保管場所を移動しております。
屋外保管はシートを掛けていても結露や昆虫、雨などでも地面からの弾き返しなどもございます。
長期保管の際は可能であれば屋内保管をおすすめいたします。
CBX1000
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CBX1000-ヘッドライト
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CBX1000-サブフレーム風エンジンガード
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CBX1000-バイクシートCBX1000-保管場所の写真