FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-失敗編3/3

FCR-加速ポンプ FCR
CBX1000FCR
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FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-失敗編3/3

前編、中編、後編の後編でございます。完結編です。

↓良かった編↓
FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-良かった事編

↓失敗した事の前編↓
FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-失敗編1/3

↓失敗した事の中編↓
FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-失敗編2/3

良かった事は1話なのに失敗した事は3部構成になっております。
人は失敗から学ぶことが多いというのは本当でございます。
それではレッツスターティン!

ハイオクとレギュラーでセッティングが変わる…らしい…

私は一貫して燃料はハイオクをいれているので、試したことは無い話です。
失敗する前に聞けたので良かったです。以下は3人称ではなくて2人称で書きます。
まず、ハイオクとレギュラーを入れ替えるとセッティングが変化します。
ガソリンの濃さが違う事が原因です。ハイオクとレギュラーでは比重が違います。
1cc辺りの重さが違うという事です。
同じセッティングではハイオクを入れた方が濃い症状が出ます。
FCRは基本的にハイオク必須です。
理由は燃料を効率よく使ってパワーを出す為です。
レーシングキャブレターなので当然ですし、うんちくを聞いても私はそうだろうなと納得しました。
自分では試せていないのですが、信憑性のある話でございます。

メインジェットとスロージェットはセット購入が出来る

ケイヒン純正ではないのですが、メインジェットとスロージェットはセット売りされています。
CBX1000は6気筒です。ジェット類を集めるとSRの6倍かかります。
既にジェットニードルだけで52本持っています。
スモールボディで言えば、本数ではなく種類で換算すればジェットニードルを2/3は購入出来るという事になります。
社外品となりますが、ジェットニードルとスロージェットはセット販売で購入するとおおむね2/3程度の金額で購入することが出来ます。セッティングの様子を見ながら、1種類ずつ購入するよりも、
ある程度まとめ買いしていた方がセッティングの時間効率も良いです。

油面の調整の角度の意味とフロートバルブゲージ

油面の調整についてです。セッティングマニュアルを見るとボディの傾けを約15度と記載しています。これはホリゾンタルかダウンドラフトかも記載されていません。
要はスプリングの抵抗のないフリーな角度で調整をしてくださいという意味だと先輩から聞きました。とてもいい加減な調整方法だなと思いました。そもそも明瞭な測定が出来ません。
フロートバルブゲージを購入して測らないと明瞭に高さも測定出来ません。
もっとやばいなと思ったことは正確にフロートレベルを測ろうかと思うと水レベルの容量で治具を作って測定をする必要があります。

エアスクリューは各シリンダーごとに戻しが違うか?

バイクの特性によるかもしれませんが、CBX1000ベースで記載します。
各シリンダーごとに1番高い回転数を見定めるとセッティングマニュアルには記載があります。
CBX1000の場合は音やメーターで判定出来ません。私の場合は各シリンダー同じ戻しにしていました。その後、デジタルタコメーターを導入して各シリンダーごとに回転数が上がる位置に合わせて戻しを調整しましたが、現実的な話をすると、各シリンダーで10分以上の違いはなさそうでした。
現在は各シリンダー同じ戻し数にしてセッティングを行うようにしています。
バイクの個体差や種類での特性はあるかもしれません。

2股のスロットルワイヤーはワイヤーの調整は必須

スロットルワイヤーの調整を行わずにセッティングを行う事は意味がないと言えるくらいショックを受けました。
まず全閉めからスロットルをちょい開けですが、スロットルワイヤーの調整をしていない場合は。
1から3番の左のグループと4番から5番の右のグループで開け始める角度が違います。
要するに左と右でスロットルバルブの上がり方に差異があります。
アイドリングストップスクリューが関わってきます。
逆に全開でのお話です。
スロットル全開時も左右で全開になるタイミング違ったり、スロットルを全開にしていても、
左か右のどちらかのグループで全開になっていない場合もあります。走行には影響は少ないのかもしれませんが、セッティングをシビアに行っている時にそういう事実が発覚するとかなりへこんでしまいます。

ラムエアにオイルは必須

ラムエアにフィルターオイルを塗布した場合としない場合ではスポンジの劣化速度が著しく違います。保管状況にもよりますが、オイル塗布をしない場合は1年程度でスポンジが粉のようになって朽ち始めます。そしてセッティングへの影響ですが、私は大きく変化を感じてはいません。
ファンネルについても同様ですが、体感出来るレベルでは変化はなさそうです。
間違いなく空気の吸入効率は下がるとは思うのですが、一般レベルでは耐久力を優先すべき項目です。

加速ポンプの吐出総量の調整はケイヒンから販売されていない

加速ポンプダイヤフラムのセッティングについてケイヒンからは販売されていない様子です。
ヤマハ純正で番手を付けて加速ポンプ吐出総量を変化させることが出来るように販売されています。
カワサキでは純正品で車種別になりますが加速ポンプ吐出総量が変わる設定で加速ポンプダイヤフラムが販売されています。
購入先が違う気がします。

↓加速ポンプダイヤフラムについて↓
FCRセッティング-加速ポンプダイヤフラムを購入したのでサイズを比べてみる

ハイスロを導入するとセッティングがシビアになる

これは失敗というより事実になると思います。
スロットル全開までの角度を
90度から56度に変更しています。
90度の方が細やかなスロットルワークが出来るのでセッティングが難しいなと思っていました。
現実はハイスロの方がジェットの担当範囲が素早く切り替わる点と急加速を多用出来る状態になります。加速でのセッティングや担当するジェットの切り替わりを意識したセッティングをしたり、
加速ポンプの効きについても考慮したりとセッティングの難易度が上がったような気がします。
そもそも、ハイスロ導入直前は乗りやすくなるし、全開まで簡単にスロットルを捻る事が出来るといい事尽くしかなと思っていました。
結果としてメリットは全開まで簡単にスロットルを捻る事が出来るという事が大きいです。
セッティングをシビアにするという事はデメリットではありません。この結果からセッティングが難しいと言われるキャブはナロースロットルでセッティングをしてみれば、セッティングが決まりやすいのかなとも思えます。

加速ポンプのタイミングが速いとまずい気がする

加速ポンプの吐出タイミングが速過ぎるとスロットルバルブに燃料が直撃します。
エンジンがかかっている時とかかっていない時でも様子が違います。1度目視して確認をした方がよいです。燃料は気化するので走行には関係はないことかもしれませんが、あまり気持ちが良い物ではありません。

加速ポンプ吐出総量は時間

加速ポンプダイヤフラムを交換すると総量が変わると記載されている事があります。
燃料が出る勢いが変化するのではなくて燃料が出る時間が変化します。勢いにも変化はあるのかもしれませんが、時間という考え方をした方がよいです。セッティングマニュアルを見ると全開まで燃料が出続けるような捉え方も出来ますが、実際には加速ポンプダイヤフラムを交換すると吐出されている時間が変化します。要注意です。

プラグの焼け色でセッティング

プラグの焼け色でセッティングは出来ません。
プラグの焼け色をチェックするのは事前に不調を見つけたり、する為です。
プラグのネジ山を壊したりする元にもなりますので、セッティングをする為にしょっちゅう
プラグを着脱するのはご法度でございます。

FCRのセッティングで燃費が良くなる

考え方によって賛否両論です。
そもそも、FCRはレーシングキャブレターなので、燃費を気にするものではありません。
燃費で不調を確認するというのは有だと思います。
実際に燃費の効率が上がるというよりは、
走行性能が上がる事によってライダーの操作感が燃費の向上に繋がるというのが、
正しい解釈な様子です。私はエンジンの回転数を押さえて燃費走行をしないので、
なんとも言えませんが、少なくとも調子が悪い状態のFCRよりはセッティングを自分なりにしたFCRの方が燃費が良いのは間違いはなさそうです。

点火時期はセッティングに影響があり

私のCBX1000はASウオタニSP2を導入しています。
点火時期をダイヤルで簡単に変更できます。
それで感じた事ですが、バイクの調子は変化します。
ここからがミソですが、変化した状態に合わせてリセッティングする必要があります。
ダイヤルを変更してセッティングが良くなったのではなくてダイヤルを変更前のセッティングが微妙だった可能性が高いです。点火時期を変更する事によってセッティングに関係なく性能が向上する事も考えられます。

FCR初心者向け-ネットで情報収集、メーカー問い合わせ

カスタムショップい問い合わせるのはマナー違反かもしれませんが、
ネットで先人達が残したFCRの情報について検索する事は必須です。
鵜呑みにしてはいけませんが、少なくとも失敗談などは自分が試す前に失敗をしてくれている可能性が高いので、留意する事が出来ます。
また、カスタムショップに問い合わせはマナー違反ですが、BITO様など商品を購入した先に問い合わせるのはマナー違反でも何でもありません。セッティングについては聞く事はマナー違反という先入観を私は持っていました。ジェットの在庫を問い合わせた時に雑談的にジェットの話を聞いたら、
色々と教えてくださったので聞ける範囲では聞いてよいのだろうなと思いました。
どちらにしても情報収集はしないと個人DIYの場合は進まない事もあります。
率先して情報収集を行ってくださいませ。

FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-失敗編3/3【まとめ】

まだまだ、書き足りないかもしれませんが、FCRのセッティングを始めてから、失敗したなと思うような事や事前に知っておいたら時間やお金を無駄にする事もなかったなというような事を、
思い出せる範囲で記載しました。
自分でも書きながら再認識した事は
【人は失敗から学ぶ】
でございます。
失敗すると取り返しのつかないような事もございます。
おおむねキャブセッティングに私の場合は取り返しのつかない事にはなっておりません。
失敗は沢山しましたが色々試してみて良かったとは思っています。
これからFCRのセッティングを始めようと思う方の参考になれば良いなと思います。
それではシーユーアゲイン!

↓良かった編↓
FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-良かった事編

↓失敗した事の前編↓
FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-失敗編1/3

↓失敗した事の中編↓
FCRのセッティングを自分でして驚いた瞬間-ビギナー向け-失敗編2/3

CBX1000写真ギャラリー

CBX1000に装着しているFCRで見栄えの良さそうな写真を過去の投稿から掲載いたします。
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