FCR-アクセスが容易なジェットを意識してセッティングする
CBX1000のFCRを触る時はつい最近までは思ったら思ったようにジェットを交換していました。
趣味でやっているので、時間効率はどうだっていいですし、納得出来て、満足できる結果が有ればよいと思っていたからです。もちろん、面倒くさいなと思う事もあります。
それで、スロットル低開度あたりでジェットニードルのストレート径のみ1段階変更してセッティングしました。結果としてかなり良かったです。時間が経つと良かった結果なんて忘れて、
毎回最新のセッティングが良かったと言ってしますのは不思議な物です。
何が言いたい方というと、FCRはレーシングキャブレターなので触りやすい所のセッティングを頻繁に行う方がベターなのだろうなと最近強く思い始めました。
もちろん、セッティングを始めたばかりの頃から、アクセスしやすいジェットやスクリューを優先して触るようにするべきだとは思っていたのですが、最近はより強く思うようになりました。
失敗談も書くとスロージェットにゴミが噛んでしまって、とてつもなく調子が悪くなったことが有ります。セッティング中なので人的要因です。スロージェットは交換の際にトラブルをおこすと最悪という事を強く学びました。
気軽にスロージェットを変更しない
スロージェットを変更する前に近い番手でジェットニードルを持っているならそちらの方でセッティングをしたり、パイロットスクリューやエアースクリューで調整をするように心がけた方がよいです。スロージェットはスクリューの調整幅が足りなくなった時に変更すればよいなと最近は考えています。私がスロージェットを気軽に交換しまくっていたのは理由があります。
安いからです。安いので番手が比較的に簡単に揃います。
逆にジェットニードルは1本700円程度します。CBX1000だと6本必要です。4200円です。ジェットニードルは1度購入したら沢山触りたいです。番手の変更の為にストックしておくという発想はありませんでした。ジェットニードルは気軽に変更出来るほどアクセス性がよいです。
ジェットニードルをストレート径ごとに番手を揃えておいて、
気になったら気軽に変更しようという対象だなと最近は思えます。
スロージェットは変更する時ガソリンも抜かないといけないのでアクセス性はよくはありません。
チャンバーパッキンも痛めてしまう事があります。
メインジェットはアクセス性が良いです。しかし…
メインジェットはガソリンを抜かないといけない以外はアクセス性は悪くは有りません。
ただし、ガソリンを抜かないといけないので今回のブログ投稿のタイトルからすると対象外にはなるかもしれません。メインジェットはスロットル開度1/2辺りから全開あたりが影響範囲かなと私は思っています。ジェットニードルと影響範囲が被っている部分があります。
スロットル全開辺りはメインジェットでしかセッティンが出来ません。
ジェットニードルはアクセスしやすいのか?
作業時間で言えば、メインジェットと大して変わらないかもしれません。
むしろメインジェットの方が取り外すボルトの数は多いです。
ただし、ガソリンを抜かなくてよいです。
そういった点でジェットニードルの方が私的には気軽な部類になっています。
メインジェットとジェットニードルは影響範囲は完全に一緒という訳では無いのですが、
ジェットニードルの変更は走行していて非常に分かりやすい部類ではあると思います。
関連して、エアスクリューについてもアクセスをしやすい場所にあります。
最もアクセスしやすいのは…
アイドリングストップスクリューです。と言いたいのですが、わたしのCBX1000は2股のスロットルワイヤーなので、アイドリングストップスクリューを触る時は基本的にバキュームゲージ必須でございます。1,2,3と4,5,6で2本あるので、アクセスは簡単ですが、調整は手間です。
というわけで私にとって1番アクセスしやすいのはパイロットスクリューです。
エアスクリューはラムエアフィルターを外さないとアクセス出来ません。
と言ってもそこまで手間では無いですが…。
パイロットスクリューは角度的には触りにくいですが、
工具さえあれば、簡単にアクセスできます。
触ってみて変化が分かりやすい場合が多いのですが、走行に関するセッティングには大きく影響がないのが少々寂しい所でございます。
アクセスしやすいグループを書きます。
・エアスクリュー
・パイロットスクリュー
・アイドリングストップスクリュー
・加速ポンプ調整プレート
アクセスしやすいという事は微調整が行いやすい部分という事です。
FCR初心者向け-エアスクリューとパイロットスクリュー用のドライバーを用意しておく
スロージェットを何となく交換するよりもスクリューを先に触ってください。
スクリューにアクセスする事は簡単です。
エアスクリューは車輌の特性にもよりますが全シリンダーで同一の戻しでも十分です。
各シリンダーごとに調整が出来ればしてみてください。
変化が分かりやすいバイクと分かりにくいバイクがあります。
変化が分かれば、各シリンダーごとに調整をすればよいですし、変化が分からなければ、各シリンダー同じ戻しにして、試走しながら、走りやすい所を見つければよいと思います。
パイロットスクリューは特に触らなくても良い場合も多いです。
15分程度でエンジンの始動性やアイドリングの様子が変わります。戻しは各シリンダー同じでよいと思います。
パイロットスクリューを触って変化が分かりにくければ、スロージェットかジェットニードルのストレート径が極端にずれている可能性が高いです。
スロージェットが濃過ぎる場合はパイロットスクリューは全閉めでもアイドリングは出来ます。
アクセスがしやすいという事は触りやすいという事です。
調子が悪くなっても手間が少なく元に近い状態に出来ます。
FCR-アクセスが容易なジェットを意識してセッティングする【まとめ】
まとめ的な事をかくとセッティングが簡単そうな場所から触るようにした方が良いですよというお話でした。スロージェットは安くて手に入りやすいのですが、アクセスしやすい部類ではありません。
冷静に良く考えてみたら、ジェットニードルが手元に沢山あったら、スロージェットをこまめに交換はしないだろうと思います。
まず、ジェットニードルを変更して改善しなかったら、スロージェットという順番で、セッティングをすると思います。スロージェットはスクリューの調整が出来なくなってからでも良いと思います。
私の場合ですが、悪循環から来ている症状ですが、スロットル低開度が気になったらとにかくスロージェットを交換していました。
フィーリングをガラッと変えてみたい場合はスロージェットの交換からした方が良いかもしれません。
微調整的ならばジェットニードルのストレート径の交換も有効です。
という訳で今回はFCRのセッティングはアクセスしやすい所から触りましょうというお話でした。
それではシーユーアゲイン!
CBX1000写真ギャラリー
ジェットニードルが写っている写真を抜粋して掲載いたします。