FCRの寿命。20年使っても大丈夫でした。

FCR6連 FCR
CBX1000FCR
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FCRの寿命。20年使っても大丈夫でした。

最近はFCRネタが増えているのですが、バイクを触れていないし乗れていないような状況です。
今回はコラム的に書いていきつつも、皆様がちょっと気になるFCRの寿命について、ざっくりと書いていきます。タイトルにあるのですが、私のCBX1000はFCRを20年以上装着しています。
15年程度は人に任せきりでノーメンテナンスの状態でした。距離は乗っていない部類です。
オーバーホールも全バラまでは行っていませんが、気になるパーツを少々交換した程度です。
いままでに手を入れた部分も含めてFCRの寿命的なお話を書いていきます。
それではレッツスターティン!

15年はノーメンテナンスで大丈夫だけどFCRの本調子ではないと思う。

FCRは15年程度はノーメンテナンスで大丈夫だと思います。もちろん保管状況や走行距離などにもよるとは思います。部分的にパーツを交換したりして運用していたので、10年程度は大丈夫と言ってもよいと思います。FCRのセッティングマニュアルによるとVシールは1シーズン毎に交換が必要と書いてありましたので、本当は1年毎にメンテナンスをした方がよいのだとは思います。
セッティングを自分でするようになってからはキャブの調子がとても気になるようになったのですが、なんとなくバイクに乗っていた頃は全然きになりませんでした。
FCRの装着目的が当時は補修部品が安定して手に入るが目的だった事も有ります。
現在は完調に走行するが目的なので、現在と当時を比較すると当時の状態はかなり悪かったのだろうなと思います。

長期放置と機械的な寿命は違います。

私が1度陥ったトラブルが長期放置によるガソリンの化学変化です。
ガソリンは抜いていたのですけど、スロージェットに緑っぽく変化したがガソリンが固着していたというケースがあります。また、ゴム類についてもVシールや各部のOリングについても目に付く部分は交換はしていますが、交換していないOリングもある状態です。おおむねセッティングの際にボルトの着脱に絡むパッキンは劣化が進みやすいと思いますが、フューエルライン周りのOリングやフューエルラインなどはつまりがなかったり亀裂が入っていなければ交換しなくてもかなりの時間持ちます。ただし、いつ不具合があってもおかしくは無いので、交換出来る時に交換はしておいた方がよいです。保管状態にもよるのですが、ゴム類の劣化が進んでいなければ20年近くは大丈夫という事です。

サビや機械的な劣化

FCRのビスやキャップボルトは鉄製です。サビます。保管状態にもよりますが交換が定期的に必要なパーツです。Oリングやパッキン類などのゴムパーツも定期交換が必要です。加速ポンプダイヤフラムは15年使ってもとりあえずは大丈夫でした。大丈夫でも目に見えて劣化しますので、気になったら交換してください。サビはオーバーフローの元です。

FCRの寿命の判断

ボディの削れがFCRの寿命だと思います。スライドバルブのプラスチックのローラーでボディが削れてわだちが出来て、スロットル動作時にひっかかりがあったりすると寿命かなと思います。
延命措置としてビッグローラーを導入するという方法もあります。
また、対策部品としてSEPベアリングガイドという商品も存在します。
ボディの削れる部分を樹脂で保護してベアリングでスライドバルブを稼働させるパーツです。
私はFCRのボディが調子が悪くなる前に導入したので比較は出来ていません。
商品のアナウンスや物を見る限りでは導入してFCRの運用をしたいなと思う商品です。

↓過去記事が開きます。↓
FCR-SEPベアリングガイドをCBXに取り付けました!

FCRに御法度なメンテナンス

キャブクリーナーを吹きかけて放置はご法度です。ゴム類を溶かすケミカルの使用は基本的にNGです。非分解部分などのパッキンが溶けたりすると簡単には不具合の判定が出来なくなります。
良かれと思ってキャブクリーナーなどを吹きかけて放置する事によってFCRが寿命を迎えるとまでは言いませんが、瀕死の状態になる可能性が非常に高くなります。

FCRの寿命は期間ではなく距離

私が勝手に思っている事ですが、FCRの寿命は期間によるゴムや樹脂の劣化ではなくて、
FCRを動作させた回数ではないかと思います。金属同士が触れ合っている部分はどうしても削れます。エンジンのようにオイルが潤滑しているわけではありません。
と言ってもレーシングキャブレターなので、ボディの削れ以外は大体が交換や対処が可能です。

FCRの寿命。20年使っても大丈夫でした。【まとめ】

上記までの記載で、ボディの削れには対処や対策が有る事が分かりました。
距離や放置の期間などでも調子が悪くなります。定期的にエンジンを動かして、ゴムや樹脂類にダメージが少ない保管方法を選んでいれば定期的なメンテナンスで劣化してきた交換部品を入れ替えて行けば200年位は使えるような気がします。FCRの本当の寿命は交換部品が手に入らなくなる事かなと私は思っています。
CBX1000の車体やエンジンも40年以上経っても200km/h出す事が出来ます。
FCRはレース用のパーツです。
レース用のパーツは使い捨てか、短い期間でのメンテナンスが前提となります。
メンテナンスさえすれば私がバイクに乗れなくなるまではFCRを使い続ける事は出来そうです。
皆様もFCRのメンテナンスをたまにはしてみてくださいね。
それではシーユーアゲイン!

CBX1000の写真ギャラリー

SEPベアリングガイドの写真などです。過去記事から抜粋して掲載しています。

FCRのジェット類の購入について

セットで購入する事をオススメしております。一つずつ購入するのは金額や時間の面で考えても非常にロスが出ます。小物については事前にストックを用意しておいた方が安全です。純正や社外品などに特にはこだわりを持たなくても良いと思います。

FCRの小物

FCRのセッティングについて事前にストックしておいた方が良い小物類です。モールによって極端に値段が違いますので必ず確認してからご購入ください。
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