バイクのエンジンにサンドブラストをして無塗装で10年経過するとどうなるか?放熱効果は?
マイCBX1000のエンジンはサンドブラスト後に無塗装で10年経過しています。 サンドブラストの施行方法はエンジン全バラの時に行っています。 メンテナンスとして、シリコンスプレーをマメに吹き付けています。 無塗装や放熱効果など気になる方も多々いらっしゃると思います。 私はバイク屋金属の専門家ではないので精密な事などは分かりません。 一般ユーザーとして思った事や10年経過後の写真や、 良かった事、困った事などをコラム的にでも書いていこうと思います。
無塗装で10年のエンジンの状態は?
端的に言うと思ったよりは綺麗かなという程度でございます。 薬品などでアルミの色が変化したりしていますが、磨けば簡単に綺麗になります。 綺麗になると言っても完璧な綺麗さというよりは中途半端にやや綺麗という感じです。 維持やメンテナンスについて後述していきます。
なぜ、エンジンに塗装をしなかったのか?
単純に当時は、お金が無かったからです。 放熱効果や傷がついた時の補修がしやすいなどと言い訳をつけて、 塗装するお金をねん出しませんでした。 全バラの状態でサンドブラストをしたならちょっとお金をかけてでも、 エンジン用の塗装をしておくべきだなともちらりと思います。
塗装をしない事による放熱効果は?
特に放熱効果を感じる事はありません。 しかし、塗装をする事によって放熱効果や保温効果があったりするのだろうなとは思います。 こういった検証はビフォーアフターも必要なので正確に答えにくいですが、 少なくともメーカー出荷時にはエンジンは塗装されています。 塗装による放熱効果のプラス面は大きい、又はマイナス面がほとんどないのどちらかだと思います。 少なくとも放熱効果に関して塗装が必須というわけではないと考えています。 次のセクションで書く防錆の効果の面が大きいと思います。 少なくとも放熱効果を最大にしたいなら、オイルクーラーを追加や交換したり、ファンを追加したりなど、直接的な方法がベターなのではないかなと思います。 CBX1000の場合ですが、空冷エンジンは金属の熱膨張も考えられて作らているので、 温度の上昇には強かったりします。エンジンの温度というよりは熱によるオイルの劣化の方が私は気になります。 少なくとも塗装による放熱効果がどのような影響を与えるかと言っても、 私のCBX1000はサビ防止にシリコンスプレーを吹付けているので、放熱効果の面では多少効果はあるかもしれません。細かく調べてはないのですが多少効果があると信じています。 ひょっとしたら逆効果になっているかもしれませんが、防錆の面でシリコンスプレーを吹き付けているので多少であれば問題ないと考えています。
塗装しない場合のサビはどうなるか?
多分このブログ投稿を読んで一番気になる所だと思います。 『シミが出来たり、白い粉を吹いたりしますが、錆が酷くてどうにもならないレベルではない』 というのが現在の私の結論です。 アルミなのでサビにくいということはあります。 むしろ、錆よりはオイルやケミカル類、バッテリー液など、 薬品によるアルミ素地の変化の方が問題かなとは思います。
メンテナンスにシリコンスプレー
正しいメンテナンスかどうかは不明ですが、 ツヤ出し、防錆、放熱の効果を狙って、定期的にシリコンスプレーを吹き付けています。 効果に関しては逆効果かもしれませんが、詳細は私にはわかりません。 少なくともマイナス効果があるというような話を今後聞くような事があればメンテナンス方法を変更したり、塗装をしたりとなんらかの対処は検討しようとは思います。 シリコンスプレーを吹くと施行した瞬間は良いのですが、ゴミを吸着したりして黒ずんできて逆に汚れたようになるケースも早いです。 洗剤で落として、その後にシリコンスプレーを吹いたり、 シリコンスプレーでシリコンスプレーを落としたりしています。 少なくともメンテナンス頻度が高くないと運用はしにくいかなと思います。 私にとっては防錆が一番の目的なので、シリコンスプレーが影響しての汚れはその部分からはサビないと考える事が出来るので、ほどほどの汚れであれば気にはしていません。 ちなみにグリスと言えるような粘度ではなくてさらさらとしたタイプの安価なシリコンスプレーをしようしています。
メンテナンスをしない場合はどうなるか?
シリンダーブロックを中心に白い粉のようなさびが沸いてきます。 磨けばおちますが、サビさせないようにする事が重要だと思います。 特に空冷エンジンの場合はエンジンの造形が見える事も機能美の一つなので、白い粉が沸いた放置エンジンは非常に寂しいです。
保管方法は?
可能であれば、室内保管がベストです。 雨に直接当たらないような屋外でも地面からの雨の跳ね返りもあります。 あまりないとは思いますが、土の上にバイクを停めるのも避けた方がよいです。ゴムと土は相性が悪いと聞いた事があります。 私はバイク用のシートをかけて屋外保管をしていた時期もあるのですが、 室内保管に変更してからエンジンのサビが出てくる頻度はめっぽう少なくなりました。 保管方法にも気を使った方が良いとは思います。
私が思う塗装をしていないエンジンのメリット
完全に私の主観ですが、塗装をしていなくてよかったなと思えることが2つあります。 1つ目は塗装に傷がいかないという事です。 当然ですが塗装をしていないので塗装に傷がいきません。 頻繁にエンジン回りを分解するような人であれば、多少のメリットにはなると思います。 2つ目は、いつか塗装できる!と思える所です。 汚くなっても塗装すればよい!と思えます。 塗装前の下準備は終わっています。本当は完全分解してから塗装をするのが望ましいのですが、 なかなか素人DIYではそういったチャンスも少ないです。 どちらも自分に対して都合の良い脳内の言い訳ですが、無塗装エンジンのうんように関してそこまで、 まずいなとは現在は思えていません。
エンジンは塗装するべきか?
YES! エンジンは塗装しておいた方がきっとよいと思います。 塗装がボロボロになったらどうするの? 全バラして再塗装です。 塗装がボロボロになるという事はバイクが全バラをしないといけない時期にきているのだと思った方がよいです。 と書いてしまうと強く書きすぎになってしまうのですが、非分解で塗装をしたり、色々な対処は有ると思います。 他にもメーカー出荷時にエンジンが塗装されているという事は、 エンジンは塗装すべき代物であると考えた方がよいです。 上記していますが、サビなどはまだよいとしても薬品などによる劣化は塗装をしていた場合は通常はおこならないです。塗装が剥がれることは有ると思います。
エンジンにサンドブラストの要注意
内部にサンドブラストのビーズが回らない事が必須です。 オイルラインやベアリングの隙間などに研磨用のビーズが侵入すると最悪です。 しかも全バラでサンドブラストしている場合はフィルターをすでに通過している状態で、 研磨用のビーズがオイルに乗ってエンジン内部全体にいきわたることになります。 サンドブラストはマスキングを入念に行って、 ねじ山などもしっかり塞いでおく必要があります。 サンドブラスト施行後も入念に洗う必要が有ります。 私は3回ほど洗車場のガンスプレーでビーズを落としました。 マスキングを剝いだ後も2回程ガンスプレーでビーズを除去しています。 私の場合は壊れたエンジンを復活させるのが最優先の目的だったので、 いらないトラブルを増やしたくないという思いで洗浄しまくりました。 洗浄をしないとわざわざ手間をかけてエンジンを壊してしまう原因になってしまいます。 ねじ山とオイルラインと、ベアリングと、抜かなかったスタッドボルトの継ぎ目などが要チェック項目です。本当にしつこいぐらい確認と洗浄をして、自分の目以外でも見て貰ったりしたほうが良いと思います。
バイクのエンジンにサンドブラストをして無塗装で10年経過するとどうなるか?放熱効果は?【まとめ】
10年経過して思う事は、本当に無塗装でよかったのか? という事です。塗装出来るならしておいた方が良いなと思っています。 少なくともシリンダーブロックは錆が出やすいのでシリンダーブロックだけでも塗装をしないなとも思っています。 私は職業柄、ウェブ検索をする頻度が高いのですが、 エンジンを無塗装にしているウェブページをまともに見つけたことがありません。 むしろ、ブラスト無垢のエンジンは塗装をする為の途中工程のようにしか思えません。 少なくともメンテンスを頻繁に行える場合はデメリットは大きくはないと思えます。 放置時間が長い場合は完全にデメリットとなると思います。 アルミ特有の白い錆が発生してきてどうにも手に負えなくなると思います。 結論的に言えば、しょっちゅうメンテナンスをする人には相性は悪くないと言えると思います。 というわけでコラム的に無塗装エンジンについて書いてみました。 FCRを触っている人はしょっちゅうキャブを外すと思いますので、エンジンを全バラオーバーホールする時には無塗装仕様のエンジンについてもご検討くださいませ。 それではシーユーアゲイン!
CBX1000写真ギャラリー
エンジンのアップを中心に過去の投稿も含めて掲載します。 近景や日の当たり方や経過で雰囲気も違うとは思います。 私のCBX1000のエンジンの状態が綺麗か汚いかは個人の主観しだいだと思います。 私自身はやや汚いと感じています。 少なくとも塗装が剥がれて汚いという感じではないのがまだ救いがある所です。
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